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2020.05.13

御曹司の結婚相手はギャンブル依存症だった!借金まみれで失踪した夫と離婚するまで〜美智花さんの場合vol.3

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。資産家の息子で良物件だと思って結婚した相手が、実はギャンブル依存症だった美智花さんの話、第三回。

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「今すぐ離婚しないと死ぬ」という衝撃の予言!

「嫁は夫の家族に従うもの」という時代錯誤な価値観を持つ一族に嫁いでしまった美智花さん。いまどき、それだけでも離婚案件になりそうですが、真の離婚の原因はもっとヘビー。

前回のお話▶︎結婚した御曹司は地雷男だった!「資産家の嫁」としてのオキテ

夫のAさんは、地域の青年消防団や商工会に入っていて会合で家を開けることが多く、一緒に過ごす時間が全くない状態。しかもお財布は夫婦別々。

美智花さん:家にいないことについては、こっちも自由に過ごせるからまあいいか、くらいに思ってたんです。でも彼に子どもが欲しいと言われても、全然ピンと来ない。一緒に子どもを育てるヴィジョンが見えなかったんですよね。

そんな結婚生活にモヤモヤを抱え夫婦喧嘩が増えて来た頃、長いお盆休みに実家に帰ることに。実家で夫の愚痴をこぼしていると、仲良しの叔母から、「そんなに悩んでるんだったら、近所の神社の宮司さんのところに行っておいで」と言われました。

その宮司さんは近所では有名な〝視える〟能力の持ち主で、その占いが当たると評判。実は美智花さんの叔母さんと母親は、わがままな美智花さんがその宮司さんに諌められるだろうと思って行くことを勧めたのですが、美智花さんが言われるままに自分の名前を紙に書くと、それを見るなり「あなた、今すぐ離婚しないと死ぬよ」と、衝撃の鑑定結果を告げたのです。

美智花さん:「えっ、どういうことですか?」と聞くと、宮司さんが、「この男は稀に見る大凶男。自分のことが見えてないし、お金にルーズ過ぎる。もうすでに事は起こっているから、今すぐ離婚した方がいい。だけどこの人は離婚したがらないから大変だよ」って。

実家に帰ると、美智花さんが宮司さんに怒られると思っていた母親とおばさんには「何て言われた?」とニヤニヤしながら聞かれたそうですが、その後、美智花さんが東京に戻った翌日に、夫が失踪してしまうのです。

―この話を聞いていて、私は鳥肌が立ちました。「その宮司さん、何者!?」って。

予言的中!? 夫の置き手紙に驚愕の事実が

さらに、失踪した夫のAさんから来たメールには、驚愕の事実が綴られていました。

「今まで黙っていたけれど、僕はギャンブル依存症です。多額の借金も抱えています。このまま僕は消えるので、実家の病院を辞める退職金はその借金返済に充ててください。今までの夫婦喧嘩は、全部僕の責任です」

驚いた美智花さんはすぐにAさんの両親に連絡しますが、「すぐに帰ってくるわよ」と取り合ってくれない。そこでわかったのが、今までも彼は借金を返せなくなると「飛び降りて死ぬ」などと両親を脅して、すでに2千万円も親が肩代わりしていていたこと。そして美智花さんのクレジットカードを勝手に使って、それがバレる前に先手を打って消えたこと。

さかい:2千万円!?

美智花さん:彼がハマっていたのは、オンラインカジノ。一瞬で500万円スったり、1千万円儲かったりする世界なので、借金があっという間に膨れ上がったみたいです。

(C)Shutterstock.com

ギャンブル依存症という闇

今まで彼と暮らしていて「おかしいな」と思っていたことが、その一件で全部繋がったという美智花さん。

それまでにも、家でお金がなくなったり、クレジットカードの支払いで用途不明のお金が50万円あったり、色々と不審な点があった。だけどお金がなくなったときは彼に尋ねるとキレるし、カードの件では「商工会の建て替えだよ。うちはそういう家だから」という言い訳をされていました。

ほかにも、

✔︎クレジットカードを作るときになぜか審査に通らなくて「何か私に隠してることない?」と聞くと「こんな家にはいられねえ!」と出て行ってしまう

✔︎常にスマホを手放さず、お風呂にも持って行く

✔︎パソコンで作業する夫の後ろを通っただけで「仕事にならねえ!」とブチギレて出て行こうとし、「ちゃんと話そうよ」という美智花さんを突き飛ばして警察沙汰になる

などなど、今思えば怪しいサインはいっぱいありました。

美智花さん:青年消防団の会合が夜9時からだと行って出かけていたのも、カジノがスタートするのがその時間だったから。パソコンでオンラインカジノに賭けたいのに私に見られるとできないから、出かけてギャンブルがしたくて必死だったんです。

さかい:怖い……。突き飛ばしてまで出かけるって、もうヤク中みたいなもんじゃないですか。本当に、依存症なんですね。それにしても、そんな言動だったのに、よく美智花さんはそれまで我慢できましたね。

美智花さん:先ほどお話したように、結婚前から、「私がわがまますぎるからいけないのかな」って変なモードには行っていたので、結婚してからも、喧嘩すると「私がストレートにぶつかる性格なのがいけないのかな、うまくやれない自分がおかしいのかな」って、自分のせいにしてたんですよねえ。

本来は美人(※電話取材なのでさかいの推測)で自己肯定感が強いはずの彼女が謙虚になろうとした結果、不幸な結婚生活に耐えてしまい、夫のギャンブル依存症にも気づけなかった。これってすごく怖いことですよね。

失踪した借金まみれの夫とどうやって離婚できたのかというお話は、次回に続きます。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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