(取材データ)百恵さん(仮名)、41歳。35歳で交際1か月で授かり婚するも、夫の収入が安定せずイライラ。冷たく当たっていたら向こうから離婚を切り出され、現在は6歳の息子を育てるシングルマザー。母親と同居し、育児も手伝ってもらえる生活が快適。
交際1ヶ月で授かってスピード婚→2年でスピード離婚!
百恵さんが結婚したのは35歳と、いわゆる晩婚。
さかい:晩婚って離婚率低そうなイメージがありましたが、百恵さんは結婚して2年で離婚されてるんですよね?
百恵さん:そうなんです。実は「結婚も子どもも、年齢的にもうないかな〜」と思っていた矢先に、昔からの知り合いがバーをオープンしたから遊びにおいでよって連絡をくれて。それが結婚した元夫でした。
何度か店に行くうちに付き合うことになったのですが、付き合って1か月という早さで妊娠が判明。結婚することになったものの、妊娠中から、一緒に病院の定期検診に行くのもめんどくさがったり、ベビーグッズを買いに行くのも嫌そうにしていて、「本当にこの人で大丈夫かな?」と思う場面はあったそう。
出産してからも、息子が腸炎になって看病が大変なときに、ふとSNSを見たら、夫の友達が彼とクラブで遊んでいる写真を投稿しているのを見てしまい、その瞬間、「コイツないな」と気持ちがスッと冷めたのです。
百恵さん:だけどそのときまだ私は育休中で、お給料も3分の1。ひとりで育てるのは大変だし、これからどういう作戦で将来離婚しようかな、と考え始めました。
そこから百恵さんは夫に冷たく当たるようになり、居心地が悪くなった夫は夜の仕事の帰り時間をずらして、百恵さんとなるべく一緒に過ごさないようになって来ました。
百恵さん:そのころは寝室も別にしていたし、子育てはほぼ私がしていたものの、それぞれが家にいる時間に別々にみるようになっていたので、本当に仮面夫婦というか、夫婦の意味もなくなっていました。
最終的に、そんな状況に耐えられずに離婚を切り出して来たのは夫の方。百恵さんは、「でしょうね」という気持ちと、「まさか向こうから切り出してくるとは」というヤラれた感と半々の複雑な気持ちだったと言います。
百恵さん:とりあえず、育休が終わるまでは待って欲しいと頼んでそのまま1年くらい同居は続けたんです。でもそうなってからは「養育費どうしてもらおうかな」って離婚へのスイッチに完全に切り替わりました。
ここから百恵さんの養育費はどうなったのか。その後なぜお母様と同居するようになったのかのお話は、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。