(取材データ)さつきさん(仮名)、36歳。謎の大金持ち。同じ男性と2度結婚し4月にハワイで出産したばかりだが、すでに夫は家を出て行き離婚秒読み段階でシングルマザーになることが確定している。
入籍して2か月で離婚した相手と再婚した理由
今回取材したさつきさんは、正直言うと、何を生業にしているのか説明できない女性。
だけどシングルマザー(になる予定)なのに「世界中どこに住んでもお金があるのでひとりで子どもを育てられる」と言い、現在はベビーシッターをやってくれる友人と大阪に住み、毎週東京のホテルに週2日は滞在するという、悠々自適の生活を送っているそう。
彼女いわく、「投資ビジネスを始めたからお金には困らない」とのことで、その詳細は結局最後までよくわからなかったのですが(気になるのでまた詳しく聞かないと!)、そんなさつきさんが、なぜシングルマザーになろうとしているのか。その物語をご紹介したいと思います。
さつきさん:2016年8月に結婚したけど2か月後に離婚して、同じ相手と2018年11月に再婚したんです。それで今年4月にハワイで出産したんだけど、同じ相手である夫とはまた離婚調停中で…。
なぜそんなことになったのか。
30歳のときに、さつきさんが当時経営していたIT企業に入社してきたのが現在の夫、Aさん。会社がこれからというときに入って来た彼は、4歳年下ながら仕事ができて、すぐに社内でいちばん信頼できるパートナーになりました。
さつきさん:私は、彼に初めて会ったときに運命を感じていました。そして彼も出会ったときから私に「愛してる」ってなぜか言ってきて。私は適齢期だったこともあって子どもが欲しかったし、気持ちが盛り上がってしまって、付き合ってもいないのに彼に「結婚しよう」ってプロポーズしました。でも彼は情緒不安定なのか、「愛してるなんて言った記憶はない」って言うんです。どこにいても呼び出せば駆けつけてくれるし、付き合っているとしか思えない関係だと思ってたのに、向こうは「仕事だった」って。
それでも結局、ふたりは入籍。
しかし、結婚した途端、職場では有能だった彼が豹変。一緒に住み始めるとだらしない本性が見えてきます。
さつきさん:たぶん今までは、上司の私にいいところを見せて出世したいから、取り繕って来ただけだったんですよね。とにかく、家では一切何もしない。食べた食器すら下げない。どうやらお母さんが息子と共依存親子で、息子を外に出そうと思って育てて来なかったみたいなんです。当の本人同士は自覚がないんですけどねえ。
結婚して2か月後には、彼の方から「縛られるのが嫌だから離婚したい」との申し出が。
さかい:えっ、どういうことですか?
さつきさん:世帯主に健康保険とか税金がかかるじゃないですか。そういう責任に耐えられなかったようです。精神的に未熟な人なんですよね。それで籍は抜いたんですけど、「他の人と付き合うのはやめてね」って言われて。
話を聞いていると、「愛してる」って言っておきながら「言ってない」と言い張ったりしていた最初の経緯からも不安しか感じない、本当に情緒不安定という印象なのですが、さつきさんは再び彼と結婚してしまうのです。
みんなこういう明らかにおかしいポイントを見過ごして本能のままに突き進むから、バツイチになっちゃうんだな〜〜、私も含めて(涙)!
「子どもが欲しくなったから」という理由から34歳のときにAさんと再婚したさつきさんですが、結局子どもを産む前に夫は家を出て行ってしまい、ひとりでハワイで産むことになるのですが、その経緯もまたドラマティックでした。
そのお話は、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。