シャンパーニュ・ラリエ ジョエル・ロブション お披露目イベント
ゲストは「ジョエル・ロブション・シャンパーニュ」のアンバサダーに就任された歌手の河村隆一さん、シャンパンのラベルデザインを手掛けたデザイナーの森田恭通さん。気品あるシャトーレストランにて、3つ星コースのお料理と新作ハウスシャンパンをいただきながら、シャンパーニュを盛り上げるゲストのトークを聞く豪華絢爛なイベントの様子をレポートいたします。
株式会社ルイ R 代表取締役ルイ・ロブションさん
世界一ミシュランの星を持つフレンチの巨匠、 故ジョエル・ロブションさんが愛したシャンパーニュが、ハウスシャンパンとして登場。ご子息であり株式会社ルイ R 代表取締役ルイ・ロブションさんは、ジョエル・ロブションのシンプルなこだわりを語りました。
「レストラン ジョエル・ロブションの代表料理のひとつがじゃがいものピュレ。シンプルなじゃがいもという食材を使い、たくさんの愛情を込めて昇華させた一品です。Simple is the best、同じようにぶどうからシンプルに仕上げたシャンパーニュ・ラリエ ジョエル・ロブションは、素直で率直できれいな味わいのシャンパーニュ!」
ジョエル・ロブションの3つ星のコース料理とシャンパンとのマリアージュ!
結びのシャンパンはロゼ。白ぶどうと黒ブドウを交互に重ねるミルフィーユ製法で作られたもの。ジョエル・ロブションの「毛ガニとアボカドとトマトのミルフィーユ仕立て」というお料理からインスパイア、編み出された独自製法だそう。淡く美しい、デリケートで繊細な色合い。口当たりはとても優しく、スマートでエレガント。赤身のお魚などのお料理との相性がいいそう。
ゲスト・河村隆一さん
「ジョエル・ロブション・シャンパーニュ」のアンバサダーに、カリスマロックバンド・LUNA SEA のボーカリストであり、大のワイン通としても知られる歌手の河村隆一さんが就任!シャンパンのためにオリジナル楽曲を制作。ワインへの想い、楽曲制作の裏話をお聞きしました。
ワイン、シャンパーニュはどのような存在ですか?
「特別な時間というのは、人生にそうないと思うんですよね。例えば僕だったら、すごく大きなコンサートを成功させた瞬間だったり、自分の55歳の誕生日かもしれないし、いろいろな記念日に、これぞというワインを5年か10年に一度開けます。その瞬間というのは、やはり何にも変えられない時間なんですよね。ワインて歴史を飲むようなところもあって、すごく感動するから、絶対忘れない瞬間をワインと共にする。とくに高価なワインは、そう安安と開けてはいけないと思ってるんですね」
ふだんどんなイメージをしながら楽曲を作っていますか?
「もう長くやっているので、かまえないんですよね。今日書かなければいけないとピアノに向かったり、ギターを持ったら書けます。ただひとつだけ条件があって、必ず名曲を書こうと思わないこと。今日書けなければ書かない。明日書く。そうこうしているうちに絶対いい曲は生まれてきます。10曲に1曲ほどいい曲は生まれたらいいなと自分にプレッシャーを与えずに書いてますね」
「2015年に発売されたソロアルバム『Magic Hour』は、ワインやシャンパンを飲みながら作詞をしたりしていました。とくに作詞は現実的なエピソードを必要とするので、モチーフやきっかけとして、ワインのコルクの香りなどから書くこともあります。僕もまだまだ知らないことが多いのですが、ワインのような100年も経ったものを美味しくいただけるという、そんな飲み物や食べ物ってなかなかないじゃないですか。しかもその年その年に知的なドラマがあったり。そのようなものが今の時代に残っているということ自体に感謝しなければいけないなと思いますよね」
現在シャンパーニュをイメージした楽曲を制作中とうかがっています。
「今日、インストを持ってきています。そのインストに歌詞を書いて歌うのですが、曲名はまだです。ルイくん(ルイ・ロブション代表取締役)とふたりで『大好きなシャンパン』という曲名にしようとか笑い合ったりしてるんですけど。僕の中では曲の雰囲気が、大げさな曲、すごく大きな曲になってしまったので、歌詞をどうするか悩んでいます。逆に歌詞はラフなもの、日常的なものにするか、それとも壮大なものにするか。この楽曲はルイくんと一緒に決めさせていただいたんですが、発売予定の二枚組オリジナル・アルバムのラストのナンバーになります。どう?いい?というような友人でもあるルイくんとの堅苦しくないやり取りが、このシャンパンと楽曲とのマリアージュも果たしたんじゃないかと思います」
この楽曲をどのような方に捧げたいですか?
「ここぞっていうときに思い出してほしい楽曲なんです。ただ聴くというよりは、人生のいろいろなドラマの中で、このシャンパンとともに素敵なディナーがあって、そのときにふっと思い出してもらえるような楽曲になったらいいなと思いますね」
「LUNA SEAというバンドが昨年30周年を迎えまして、本当は今年その30周年ツアーをやっていたはずなんですが、コロナウイルスの感染拡大ということもあってツアーを一旦延期しています。来年早々にできるかわかりませんが、30周年のライブが完走できたら、バンドメンバーとともにシャンパーニュ・ラリエをいただきたいと思います」
ゲスト・森田恭通さん
シャンパンのラベルを制作されたデザイナーの森田恭通さん。グラフィックデザイン、インテリアやプロダクト、最近では渋谷再開発にて商環境デザイナーとしてもご活躍。親交が厚かった故ジョエル・ロブションへの想いやデザインコンセプトについてお話されました。
「日本橋高島屋の仕事がご縁で約20年前に故ジョエル・ロブションとお会いしました。プライベートでも仲良くしていただき、とにかく遊ぶときは遊ぶ、働くときは働くで真面目な方でしたね。遊びでも仕事でも妥協をしない。それが自分のデザインに影響を与えました」
ラベルデザインのコンセプトは?
「昨年フランスに行き、関係者のみなさんとお話をしました。そしてこのシャンパーニュにかける思いや故ジョエル・ロブション功績を伝えていきたいという思いを聞き、ぜひデザインをしましょうとなったのです。思いを預かり、どういうものにするかが僕のいちばんの役割です」
「故ジョエル・ロブションの好きだったものをアレンジしながら、何十年と変わらないデザインに仕上げたいと思いました。彼が生前大事にしていた絵画を見たことがあるのですが、人物がいて月を見ているような絵です。それをうまく活かせないかというのと、彼が好きだった色がルージュとノアール(レッドとブラック)。これをなんとかしてデザインにいれたい、彼がいなくなってもこの世にいるような存在にしたくて、このようなデザインにしました」
デザインするときはどんなことを考えていますか?
「故ジョエル・ロブションと出会ってから僕の人生がだいぶ変わったと思うんです。自分だけのデザインではなく、誰が喜ぶか、誰がハッピーになるかを考えることが、彼の背中をみて教わったことなんです。それをどんな職業(のクライアント)でもやることにしました。今回のラベルデザインも彼がこの世からいなくなっても、このシャンパーニュが語り継がれるようにすると。今はSNSなどの伝達方法がありますが、それよりも手に取ってはじめてよさがわかるようなものを手掛けたかったので、今回のデザインは本当に有り難かったです」
普段からシャンパンは飲みますか?
「他のお酒も飲みますけど、「朝シャン」つまり朝からシャンパン飲んでるでしょってことでなく、朝まで飲むときもあります。嗜む程度に夫婦で仲良く飲んでます。シャンパンは日常の幸せが気軽に味わえるものですから」
新作オリジナル・シャンパーニュは、ジョエル・ロブションの各店舗、紀ノ国屋一部店舗の他オンラインでも購入可能です。
取材・文/猪狩久子