「経済的自立だけが不安要素だった」
前回のお話▶︎別居中に新たな女性と同棲! 女好きな夫がモテる理由とは?
スマホに保存された行為中の動画から信じていた夫の浮気が発覚し、ショックのあまりDVを振るってしまったリコさん。その後すぐに別居をスタートしますが、再び夫の浮気が発覚してもなかなか離婚する勇気は湧いてきませんでした。
そんなある日、夫の大阪赴任が決まります。
リコさん:「ラッキー!」と思いました。同じタイミングで、私の正社員登用も決まったんです。自分の中で離婚する意思はほぼ決まっていたのですが、経済的なことだけが不安要素で踏み切れていなかったので。
別居期間は約1年ほど。その間も夫は「別れたくない」だの、「楽しかったころの写真を見ては毎日懺悔する気持ちで暮らしている」だの言ってきたそうですが、実際は前回書いたように、別の女性と浮気三昧の日々。ほんと、「どの口が言うか!」って感じですよね。
さかい:旦那さんは浮気については何て言ってたんですか?
リコさん:私が仕事で土日や正月休みも働きに出ていたので、そのときは彼が子供の面倒をみてくれていたんですよね。それに対して、「俺は週5で働いてさらに休みの日は子供の面倒をみさせられたけど、リコは休める日があって不公平だ。だから浮気した」みたいなことを言われたんです。
随分と勝手な言い分ですが、結局浮気する人間というのはどんな状況であろうと浮気するもの。言い訳は後付けなんですよね〜。
そして、最終的にリコさんの離婚しようという決断を後押ししたのは、お金がないはずの夫がベンツを買ったこと。
リコさん:元からお金遣いは荒かったのですが、いつも「お金ない」って言いながら高級外車を買い換えていたんですよね。そのときも、浮気発覚と同時に貯金がほぼないカツカツの経済状態だとわかっていたのに、大阪でベンツを勝手に買っていて。そのときに、「もう本当に無理」だと心から思いました。
エスティシャンとしてひとりで息子ふたりを育てていける目処もついたリコさんは、夫に慰謝料と養育費を払ってもらうという公正証書を作成。
夫には貯金がなかったため。慰謝料はボーナスで分割払いしてもらう約束だったけれど、去年は「コロナの影響で払えない」という連絡が来たそう。毎月払ってくれていた養育費についても、コロナの影響で給料が出ずに2か月滞納されたことも。どこまでが真実かはわかりませんが、コロナによる弊害はこういうところまで及んでいるのですね…。
さかい:離婚するとき、お子さんたちにはどんな風に伝えましたか?
リコさん:当時、長男は小学3年生だったのですが、「パパがママのことを裏切ったから別れることにしたのよ」というようなことをオブラートに包んで伝えました。嘘はつきたくなかったので。「パパもママも大好きだから一緒に暮らしたい」と言われて、苦しかったです。
ようやく離婚することになったリコさん。夫婦最後の日の様子やその後の恋愛事情については、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。