別居中の傷心を癒してくれた男性の存在
前回のお話▶︎浮気夫を捨ててシングルマザーになる決意が生まれた日
夫の浮気発覚ののち、3年間の別居生活を経て離婚を決意したリコさん。ふたりの息子を抱えてシングルマザーになったのは、新たな資格を取り、正社員雇用が決まったタイミングでした。
離婚する前に、別居中の夫に会いに行っていた子供たちを迎えに行き、夫から離婚届を受け取ったあとのこと。
リコさん:家に帰ってから、「あの人と夫婦でいるのも、もう最後なんだな」としんみりして泣いていたら、子供に「何で泣いてるの?」と聞かれて。「パパとお別れしたからよ」と伝えると、息子たちも泣き出して3人で号泣しました。子供がいたからがんばれたけど、いなかったらとっくに別れてたと思います。
さかい:ところで、旦那さんは浮気三昧でしたけど、別居中リコさんはほかの男性と付き合ったりしなかったんですか?
リコさん:離婚する2か月くらい前かな。他の人と関係をもったことはあります。ようやく夫と別れようと決心できたときに、友人と飲みに行って知り合ったバツイチの男性と身体の関係になりました。それがあったから、「私は女としてまだイケる、大丈夫」と思えたことも、離婚する後押しになったんです。その人がいてくれたから、3年間精神を保っていられた。
さかい:その方とは今もお付き合いされてるんですか?
リコさん:今も会ってはいるんですが、私のほうは深入りはしていないつもりです。身体の関係はあるけど、いいお友達という感じで気楽なんです。向こうは彼女だと思っているみたいですが…。
電話取材後にお写真を送っていただいて知ったのですが、実はリコさんは、牧瀬里穂似のすごい美人。離婚後、絶対に男性から引く手あまたなはず。
だけど、リコさんは「今は子供との時間を大切にしたいし、彼氏を作るのはめんどくさい」と言います。
リコさん:だけど彼の存在のおかげでメンタルが安定しているところはだいぶあるし、女性ホルモン的な意味でも潤いが感じられるし、感謝はしています。ただ、パートナーとしてどうかって言われると、物足りないんですよね〜。
さかい:どういうところが物足りないと感じるんですか?
リコさん:彼はもう50代なんですけど、いい歳してバイト生活している夢追い人で。カフェがやりたいとか写真がやりたいとかやりたいことがコロコロ変わるから、奥さんだったら不安になるだろうし無理だな、と。
さかい:なるほど〜〜〜。では、リコさんに再婚願望はないということ?
リコさん:今はとりあえずないですけど、子供たちが成人するのを見送ってから、一緒に過ごす人ができればいいなあとは思います。今のところは、息子たちに「結婚しないでね。新しいお父さんとか嫌だよ」と言われてしまっているので。
さかい:その相手は、今の彼ではないと?
リコさん:そうですね〜〜。もっといい人が現れれば、というところでしょうか。結婚に対してはも夢も何もないので、いい人がいれば、条件みたいなものは一切ありません。
今会っているという彼は、切ないけれど、リコさんにとっては離婚の傷心を癒して女としての自信を回復させるための「絆創膏」的存在というところでしょうか。
長くなったので、リコさんが結婚生活で「もっとこうしておけばよかった!」という反省点については、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。