バツイチにならないために心がけるべきこととは?
当然のことですが、離婚するとき、始めからバツイチになると思っていた人なんて、たぶん存在しませんよね。それでも、「まさか自分が」と思っていたのに、いつの間にかやり直せないところまで来ていた。――そんな状況にならないためにはどうすればいいのか。今回は、浮気&浪費癖のある夫と離婚し、去年シングルマザーになったリコさんに、「結婚中にもっとこうしておけばよかった」と後悔しているポイントについて聞いてみました。
前回のお話はこちら▶︎シングルマザーの離婚後の恋愛事情とは?
お金の管理をきちんとしておけばよかった
リコさん:私が夫のお給料をちゃんと把握してお小遣い制にしていれば、彼もあそこまで他の女性たちと遊ぶためにお金を注ぎ込むことはなかったと思います。うちは夫から私が生活費のみを渡されるシステムだったので、彼が何にお金をいくら使っているのかわからず、結果的にそれが彼のやりたい放題を黙認することになって浮気にも気づけない原因になってしまったと、そこは反省しています。
もう少しケンカをしておけばよかった
リコさん:今思えば、私たち夫婦は、お互いの本音をあまりぶつけ合えていなかった。夫は関西人だから、話にオチを求めるんですよ。例えば私が「今日こんなことがあった」という他愛のない話をしても、「で? オチは?」っていちいち聞かれるので段々話すのが嫌になって来たんです。「私の話がつまらなくてごめんね」と自信喪失してしまって。そうすると、どうせ何を言ってもこの人にはわかってもらえないだろうと思うようになって、何も言えなくなってしまった。だけど、もっと本音でぶつかっていればよかったのかなぁ、って。
さかい:交際中はどうだったんですか?
リコさん:付き合っているときは、向こうが一方的に話してたんです。私もそこまで自分のことを話すタイプではないし、彼は営業マンで話し上手だったから、それで何となく会話が成立していて気づかなかった。結婚してからは、お金や仕事の話はしてたけど、考えてみたら上っ面の会話しかできていなかったなと思います。たまにこっちが怒ることがあっても、夫は自分に都合の悪い話題は上手く誤魔化したり、うそで返すだけだったんですよね。
ふたつとも、同じバツイチである私の離婚理由にも通ずるところがある気がしてハッとしました。「お金」と「お互いに心を開き合った会話」。どちらも結婚生活の基盤となる、大事な要素ですよね。それなのに臭いものには蓋をするようにして、お互いの金銭事情や本音を開示し合わずになぁなぁでやり過ごしていたら、その基盤が揺らいでしまうのは、当然のことなのかもしれません。
感覚派で、何でも「まあ何とかなるでしょ!」と考えがちなところのある私ですが、リコさんの話を聞いていて「もし二度目があるのなら、このふたつはノリで流さずに、ちゃんと開示していこう」と心に決めたのでした。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。