「パンツを洗うのも嫌だった」夫からの解放〜多恵さんの場合Vol.5 | Domani

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WOMENバツイチわらしべ長者

2021.03.28

「パンツを洗うのも嫌だった」夫からの解放〜多恵さんの場合Vol.5

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。大嫌いな夫との生活に次第に体調を崩した元仮面夫婦、多恵さんの話、第五回。

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家の中ですれ違わないようトイレも我慢する日々

前回のお話▶︎「親権も共有財産もすべて俺によこせ!」モンスター夫の離婚の条件とは

ひとり息子の親権を夫に渡し、代わりに監護権という、子供と一緒にいる権利を手に入れることで夫との離婚成立に漕ぎ着けた多恵さん。

モラハラ気味の夫に6年間耐えて、ようやく離婚した今、「離婚後はよく眠れるようになったし、お酒も美味しくなりました。サイコー!」と笑います。

特に離婚前の2年間くらいはキツかったそう。

多恵さん:うちは3階建ての一軒家だったんですが、とにかく夫と同じ空間にはいたくないので、夫が仕事から帰ってきたら、「帰ってきやがった」と舌打ちして自分の部屋に籠る日々。廊下ですれ違うのさえ嫌だからと、トイレは向こうがお風呂に入っている間に済ませてました。そのせいでおしっこを我慢しすぎて、膀胱炎になるかと思ったことも。顔を合わせないように常に足音を忍ばせて部屋を移動するので、友人たちには「忍び」と呼ばれてました(笑)。

さかい:それに対して向こうは何か言ってこなかったんですか?

多恵さん:「俺が帰って来ても居間に降りても来ないでどういうつもりだ」って怒ってはいましたね。でももちろん、そんなの無視!

一旦嫌いになると「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」となり、徹底しているのが女心。愛が冷めた妻たちの典型的行動のご多聞に漏れず、多恵さんも夫のパンツに触れるのも嫌になったのです。そのため、洗濯するとき、旦那さんの洗濯物は自分と息子とは別々に洗濯機を回し、干すときも差別。

多恵さん:私と息子の洗濯物を干すときはピンチをふたつ使ってピンと伸ばして乾かすのに、夫の洗濯物には一個しか使わないから乾きにくい。それを「ないがしろ干し」って呼んでて、「生乾き臭を楽しめ!」と思ってました。私なりのささやかな復讐です。

さかい:ほかにも何か嫌がらせしたんじゃないですか?

多恵さん:はい(笑)。夫は、私が作ったお味噌汁をひと口も飲まないまま、いつも七味をかけるんです。それって作った側からすると嫌な気分になりますよね。だから、最初からお椀の底にわざと七味を大量に仕込んでおく。そうすると、気づかない夫はそこにまた七味をかけて、飲んだときにむせるんですよね。くだらない仕返しだとは思いますが、そうやって自分の中で笑いに昇華することでしか、ストレスを発散できなかったんです。

だけど、身体は正直。そんな小さなストレス発散では効かず、多恵さんの体調には異変が起き始めます。胃腸の調子が悪くなり、食べられないし、夜は眠れない。日に日にやせ細っていく多恵さんに、事情を知る女上司からは「大丈夫? 離婚ダイエット?」と心配されたと言います。

そんな毎日からの解放だったのですから、さぞかしスッキリしたでしょうね!

離婚後に、多恵さんが考えた夫と結婚した自分についての反省点は、次回に続きます。

過去のバツイチ連載はこちらから

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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