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FASHION おしゃれプロ

2018.03.05

「毎日同じコーデでいいんです!」超人気エディター・三尋木さんが語る40代の着こなし学とは!?

本当におしゃれな人は、MYルールをもっている。好きなもの、大切にしていることがあるということは、あえて着ないものや取り入れないこともあるはず。超人気エディター・三尋木奈保さんにその両方を根掘り葉掘り聞いてみました。

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三尋木さんがこだわっているのは、時間と手間を惜しまずに、ベストな一枚を選び抜くこと

清潔感もきちんと感もあるのに、やわらか。だからきっと、だれもが初対面で好感を抱いてしまう。
――超人気ファッションエディター・三尋木さんの着こなしを簡潔に説明するならば、こんな感じでしょうか。

「『年相応で、いち社会人として自信をもって心地よくいられる着こなし』を常に大事にしています。この仕事を始める前はメーカー勤務でいわゆる〝OL〟をしていたので、基本的にコンサバ好きなんです(笑)」

ともすれば〝つまらなく〟なってしまうコンサバスタイルも、三尋木さんの場合、確固たる〝らしさ〟があって魅力的。その秘密はいったいどこにあるのでしょう?

「もともと好きなものの幅が狭いし、毎日のコーディネートに大きな変化を求めないタイプ。シルエットや丈感で、定番アイテムを地味に更新していくのが楽しくて、好きなんです。逆にいつもと違うテンションの格好をして、周りの人に『あれ、今日どうしたの?』なんて聞かれたりしたら、もう一日中、落ち着かなくて…(笑)」

それだけに、ひとつひとつのアイテムは、納得いくまで時間をかけて選んでいるそう。

「欲しいもの」と「似合うもの」は違う!

「まずは〝欲しいもの〟と〝似合うもの〟は違う、ということを心得るのが大事かなと思っていて。どんなに惹かれたアイテムでも、試着して似合わなかったら即あきらめます。自分の体型や雰囲気に合っていて、なおかつ少しでもよく見せてくれるものを冷静にジャッジしたい。だから買い物は絶対にひとりで! そして〝冬素材の白いタックパンツ〟のように、探すアイテムを具体的に決めて、目当てのお店をひと通り回るのがMYショッピングスタイルです」

「買い物する」と決めた日は、一日かけてたくさん歩くので、スニーカーやフラットシューズがマストなのだとか。

試着室は自分との闘い

「気になったものは必ず試着して、360度くまなくチェックします。自分に厳しく、集中して、俯瞰的な目線で。だから試着室はもはや〝自分との闘い〟(笑)。妥協のないベストな一着を手に入れたいので、すべてのショップを回り終えるまでは、どんなに気に入ったものがあったとしても買いません。吟味に吟味を重ねて服を選んでいるので、シンプルでベーシックな着こなしでも『みっひー(ニックネームです)らしいね』と言っていただくことが多いのかもしれません」

「主張の強いファッションは、落ち着かなくて苦手」という三尋木さんらしい、なじみのいい配色でまとめた着こなし。コート/ドゥロワー ニット/バナナ・リパブリック パンツ/マルティニーク ピアス/ティファニー 時計/カルティエ リング・バングル/ヴェイド ストール/ファリエロ サルティ バッグ/マルコ マージ 靴/ペリーコ61

自分の気持ちとその場の環境に〝調和する〟のが心地いい

そしてここ数年は、年齢を機に新たなおしゃれの変化も出てきたそう。

「年を重ねるとともに、肌がトーンダウンしてきたことを実感して…(泣)。それからは顔色を明るく見せるために、赤い口紅を塗ることが多くなりました。また大好きなテーパードパンツは、太もも周りに適度なゆとりの出るタック入りオンリーに。いずれも『新しい自分になりたい』とか『着こなしの幅を広げたい』とかではなくて、あくまで〝自分も周りも気分よく過ごす〟ために始めたこと。自分の年齢とそれによるいろんな変化を受け入れた上で、〝すること〟と〝しないこと〟を判断する。これが素敵に年を重ねることにつながるのかな、と思うんです。年齢も体型も巻き戻せないので(笑)、できるだけ前向きに対処したいなと」

一時の感情に流されず、自分と客観的に向き合って〝MYベーシック〟をこつこつ磨いていく。これこそが、三尋木さんの〝普通なのにおしゃれ〟なスタイルをつくり出しているみたいです。

「自分らしさや心地よさを突き詰めていくと〝毎日、同じような格好〟になりますが、大人になるとそれも自分のシグネチャー。私にとってのおしゃれって〝目立つ〟ためのものではなく、〝調和する〟ためのもの。だからこれからも、ささやかな変化をひっそりと(笑)楽しんでいくんだと思います」

『My Basic NoteⅡ〝きちんと見える〟大人の服の選び方』 ¥1,500 小学館

第1弾は約12万部を売り上げたベストセラー。第2弾では「40代になって更新したマイルール」など、40代ならではの視点が。

ファッションエディター

三尋木奈保さん

『Oggi』をはじめ、ファッション誌で活躍するエディター。会社員経験で培った〝地に足のついた〟ベーシックかつクリーンな着こなしで、多くの女性の支持を集める。私服特集やコラボアイテムは常に大人気。おだやかな人柄と誠実な仕事ぶりで、スタッフからの信頼も厚い。

Domani2018年2月号『スタイルある女が「してること」「してないこと」』より 本誌撮影時スタッフ:撮影/嶋野 旭 スタイリング協力/城長さくら(kind) ヘア&メーク/神戸春美 構成/今村紗代子

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