心を満たすこと、思いっきり楽しむ時間だって、私の必要経費!【疲れた心が和むヒーリング韓国エッセイ】 | Domani

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2021.06.10

心を満たすこと、思いっきり楽しむ時間だって、私の必要経費!【疲れた心が和むヒーリング韓国エッセイ】

韓国コーディネーターとして活躍する東山サリーが最新韓国情報をキャッチアップする連載。今回は疲れた心が和むヒーリング韓国エッセイをご紹介します。

Text:
東山サリー
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疲れた心が和むヒーリング韓国エッセイ

アンニョンハセヨ。
日本は梅雨入りしたと聞いたのですが、6月は祝日もないし天気は悪いしとダウナーになりがちな月。でも、雨の音や匂いってじっくり聞いて感じ取っていると癒されませんか?どこにも行かず、あえて家の中でゆっくり体も心も休めるのも贅沢かもしれません。

今回は、そんな家ごもりが増える季節におすすめな、疲れた心が和むヒーリング韓国エッセイをご紹介します。

自分の心と体をヘルシーにしてあげよう!と自然と思えた一冊

『怠けてるのではなく、充電中です。』
ダンシングスネイル・著/生田美保・訳(CCCメディアハウス刊)

タイトルからして、まさに体も心も疲労感が溜まっている、今の気分にドンピシャリで惹かれた1冊。中身を開くや否や「なんで断れないの」「人間関係にも賞味期限ってありますか」「何もかもが面倒くさいときがある」などなど、心の網に引っかかるワードばかりで夢中になって読み、あっという間に読了。

よくよく考えてみたら、実は自分なりにベストを尽くして頑張ってるんじゃない?努力が足りなかったといちいち自分を責めがちだけれど、自分で自分をいじめてきたのかも。義務に駆られて我を忘れるより、心を満たすこと、思いっきり楽しむ時間だって、私の必要経費なのでは?

いつだって合理的にしなくたっていいじゃない。ダラダラ怠ける時間だって、自分にとっての「無駄」な時間が必要なときだってある。「まぁ、とにかく自分の心が優先だから」と本書にもあるように、まずは自分の心と体をヘルシーにしてあげよう!と自然と思えた一冊。

読んでいくうちに心に栄養を満たしてくれていくような、それでいて心の重みが減り、軽やかになれるような内容です。イラストレーター、作家として活躍する著者、ダンシングスネイルさんのほんわかとしたイラストとゆるさにも癒されます。

文章を追うごとに心が回復していく

『頑張りすぎずに、気楽に。』
キム・スヒョン・著/岡崎暢子・訳(ワニブックス刊)

肩の力がシュルシュルと抜けていくようなタイトルですが、作家でありイラストレーターの著者、スヒョンさんが描く柔らかなキャラクターたちにほっこりしながら、共感したり怒りが再発したり(笑)、文章を追うごとに心が回復していくような、元気と勇気が湧いてくる一冊。

「振り回されずに、堂々と」「頑張りすぎずに、気楽に」「ピリピリしないで、丁寧に」「ビクビクしないで、キリリと」「我慢しないで、スムーズに」「冷たくしないで、やさしく」の全6章からばる本書。

特にハッとしたのは、下記文章。

「どうして私たちは大切な人のことを傷つけてしまうくせに、きっぱりと突き放さなければならない人に対しては何も言い返せないのだろう?そして、正しい表現で自分を守りながらも、細かいことにいちいち目くじらを立てたりしない、懐の深い人間になることは難しいのだろうか?どうしたら私らしく、気の置けない関係を築いていけるのだろう?」
『頑張りすぎずに、気楽に。』
キム・スヒョン・著/岡崎暢子・訳(ワニブックス刊)より抜粋

失礼なことを言われて怒りを感じているのに、空気を乱すまいと我慢したり、めんどくさいやつと言われたくなくて言い返さなかったり。でも、自分が悪いわけでもないのに…ちっともヘルシーじゃないから、これからは無礼な相手にはユーモアを交えて反論してやろう!「○○するべき」から自分を解放してあげよう!と読みながら思ったのです。

本書でも「まずは私が一番大事だから」と言うメッセージを強く感じます。人生で一番大切なものを失わないための考えや、自分自身をケアする方法を提案されています。

『며느라기ミョヌラギ(嫁期)』
文・絵 ス・シンジ(ギュルプレイス刊)

ミョヌラギは、韓国語で「嫁ぎ先で良い嫁として認めてもらうまでの期間」と言う意味。儒教の教えが根付く韓国では秋夕(チュソク・日本で言うお盆)や旧正月に親族が集まる際、男性は酒盛りをし、食事の準備などはすべて女性の務め。とりわけ、「嫁」がやらなければならないことが多く、休む間もなく食事の準備に追われゆっくり話す暇もないほどなのだそう。

近年は、フェミニズム運動の影響もあり、出来合いの食事を買ったり、外食をしたりと変化しているそうですが、嫁いだばかりの女性は負担が多いとされています。『82年生まれ、キム・ジヨン』が支持されたように、韓国でフェミニズム運動が広がったのはこういった背景も影響しているはず。

主人公は大学時代の同級生と結婚したばかりのサリン。このミョヌラギに、義父や義母、旦那の言葉や態度にモヤモヤしながらも良い嫁として認めてもらおう、可愛がってもらおうと頑張ってしまう自分、悩みや葛藤を描いています。韓国では昨年ドラマ化もされ、話題になりました。

ヒーリング本ではないですが、可愛いイラストで漫画のように読むことができるので、女性だからって嫁だからって、なんでこんな理不尽なことを受け入れているのだろう…?と、じわじわと怒りが広がっていくとともに、じゃあどうすればいいのだろう?と考えさせられる一冊。

残念ながら、まだ日本語版は出ていないため、もし翻訳本が出版されたらぜひご覧いただきたいコミックです。日本からはこちらから購入可能(韓国語原本)

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韓国コーディネーター・ライター

東山サリー

ソウル在住/都内出版社で広報として勤務した後、韓国が好きすぎるあまりフリーランスに転身。 ソウルへ移住し現地の最新情報を日々収集している。韓国カフェ通としてテレビ番組『にじいろジーン』にも出演。

著書に『韓国カフェ巡り in ソウル』(ワニブックス)、『本当は秘密にしたいソウルのおいしいもの巡り』(産業編集センター )などがある。 Instagram:@saliy83

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