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2021.08.24

子どものつく嘘は多種多様。「嘘ついちゃダメ」って言ってませんか?

子どももつい嘘をついてしまうことも。その嘘の中には、勘違いや些細な嘘から、将来が不安になってしまうような嘘までいろいろとあると思います。どうして子どもは嘘をつき、そのとき親はどう対応していけばいいのか専門家に伺いました。

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嘘はついちゃいけないけれど、実際は…

失敗を隠したり、人のせいにしたり、行ったことがないのに「行ったことある」と言ってみたり、大丈夫じゃないのに「大丈夫」と言ってみたり…子どもたちも大なり小なり色々な嘘をついて過ごしています。大人たちは教育上「嘘をついてはいけない」と教えますよね。果たしてそれは本当に正解なのでしょうか。スクールカウンセラーとしても活動している、臨床心理士・吉田美智子さんに「子どもの嘘」についてお話を伺いました。

実は、嘘は子どもの成長を測るバロメーター

例えば、幼児は寝たフリをよくします。多くは「親に寝たふりであることに気づいてほしい」気持ち、遊びやコミュニケーションの一環としてやっています。もちろん、既に嫌なことから逃れようとしての寝たふりもあるでしょう。他にも、就学前の子どもたちは勘違いと嘘の区別がまだつきません。お母さんのついうっかりが「嘘つき!」になったりもします。親に「嘘をついてはいけない」と教えられ、100%それを守ろうとする表れでもあります。

しかし、11歳くらいまでには多くの子どもたちが【嘘も方便】(なんでも正直が良いとは言えない、嘘が必要なときもある)を理解していくといいます。嘘は、子どもの知性や社会性の発達とともにあります。だから、年齢が上がるにつれ嘘も巧妙だったり、親でも見抜けない時があったりするのですね。

嘘がダメだとわかっていても「嘘をつかなくていけない子ども」とは?

嘘がいけないことだと、小さいな子どもでも知っています。ではなぜ、それでも嘘をつき続けるのでしょうか。それには嘘をつかなければ心が保てない理由があるからです。

1:自分に注目してほしい子

親や友達の注目が欲しく、ありもしないことを言ってみたり、大きなことを言ってしまう。この場合は日頃から関わりを持ち、自己肯定感を高めてあげてください。

2:親の過剰な管理から自分のプライバシーを少しでも確保したい子

なんでもかんでも首を突っ込んでくる親に対し、自由にできるパーソナルスペースを作るため嘘をつく。そんなときは、子どもを信じてみてください。自由時間や、子どもに委ねる何かを作れるといいかもしれません。

3:困っているけどうまく説明できない子

うまく言葉が出てこないから、適当に言ってしまった結果、事実とは異なり嘘とみなされてしまう。このような場合は、嘘を叱るのではなく「本当はこうだったのかな?」「こう言えたらよかったね」など、大人が子どものしたかった説明を代弁してあげてください。この体験を積み重ねることで、子どもも少しずつ説明する言葉を獲得していきます。

嘘をどのように教えていく?

子どもの嘘には大きく分けて3つあります。
1.白い嘘(誰かをかばいたい・傷つけたくない)
2.自分を守る嘘
3.人を陥れる嘘。
それぞれに対して教えていく必要がありますが、ベースに持っていて欲しいのが【恐怖で支配しない】ということです。嘘をつけばもちろん叱るのですが、「嘘は絶対いけない!」と厳しく叱ると、子どもには恐怖しか残りません。そして、今度は恐怖を避けるために新たな嘘をつき、嘘に嘘を重ねる状態に。

まずは叱らず落ち着いて【嘘の事情聴取】をします。誰が誰についた嘘なのか、嘘をついた時の状況などを把握した上で、何がいけなかったかを端的に伝えましょう。また何度も嘘を繰り返してしまう時こそ、恐怖でなく根気強く教え諭すことを繰り返しましょう。

取材・文/福島孝代

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臨床心理士

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らしく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
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Twitter: @hakoniwasalon

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