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FASHION おしゃれプロ

2021.10.02

vol.4:服のブランドなんかより、大人のおしゃれに必須なのは「清潔感」一択!

 

自由にお出かけがしにくい時代、おしゃれとの向き合い方も急激に変化しています。今、大人の女性は、どんなふうにファッションを楽しんだらいいのでしょう。連載タイトルは「自分のために服を着たい」ですが、今回は「対だれか」(厳密に言うと、それだけじゃないけど)のおしゃれについて、考えてみました。

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editor_kao
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こんにちは、editor_kaoです。
人に会う機会が減っている今の時代だからこそ、より自分の好きなおしゃれが楽しめるのでは。そんな気持ちでこの連載『今日からは、自分のために服を着たい』を書いているのですが、当然ながら、自分本位なおしゃれをしましょう、ということではありません。

大人の着こなしに必要なものは、高級な服じゃないのです

大人にふさわしい着こなしってなんでしょう? 質のいい服を着ること? 若いころには似合わなかった、凝ったデザインを選ぶこと? ある意味、それは正解だと思います。35歳を過ぎたあたりから、20代のときはあたりまえのように思っていた肌のハリやツヤが、いつの間にかどこかへ行ってしまうという現実。また年齢を重ねると、全身のシルエットがぼんやりするというか、スタイルがいい悪いとは別次元の、なんか輪郭がはっきりしない感じ……。大人の女性がよくいう「白いTシャツが似合わなくなってきた」って、あれが原因ですよね? そんなもろもろをカバーしてくれるのが、服のきれいな素材感や、華やかなディテールだったりしますから。

が、しかーし! そんなことより、大人のおしゃれには、もっと大切にしなくてはならないものが。それは「清潔感」だと思う(キッパリ)! いくら素敵なブランドの服を着ていても、その服がくしゃくしゃだったり、ニットだったら毛玉が付いていたら台無し。反対にそれがプチプラのニットだったとしても、きちんとお手入れされているものだったら、お値段以上に見えますし、着ている人は、内面までもきちんとしていると勝手に思われるものです(めっちゃ得)。そう、まずは服そのものを、ていねいに扱うこと。それが、その人の品や知性へと、つながっていくんですね。

「清潔感のあるコーディネート」も意識して!

組み合わせでいうと、いわゆる「きれいめ」というのも、清潔感に深く関わってきますから、意識したいところです。根本のファッションテイストは、フェミニンでもマニッシュでもカジュアルでも、好きなものを選べばいいと思うけれど、最後は必ず「きれいめ」にまとめる。極端な例でいうと、ダメージデニムのトップスには、シンプルな無地のニットを合わせる、みたいな。ダメージデニムをはきつつ、トップスもロックTとかになると、バンドマン以外の大人は厳しいかと……。服の遊びが、すべて逆効果になりそう。どちらのアイテムも着ていいとは思うけど(この連載のポリシーは、「好きな服を着ればいいじゃん!」ですし)、組み合わせるものは、工夫が必要ではないでしょうか。

年齢を重ねるほどに、自分自身へのケアを怠らないで。

少し話がそれるのですが、なぜ私がこんなことを考えたかというと、10年以上前にもかかわらず、忘れられない出来事があって。当時よく仕事をしていたモデルさんと、読者イベントをしたときのことなのですが、とにかく彼女の髪がツヤッツヤしていたのが、思わず小さい「ッ」を入れたくなるくらい衝撃的だったんです。普段撮影で会っていたときは何も感じなかったけれど、いざ読者の方々に囲まれる彼女を見たときに、背の高さやスタイルのよさなんかより、圧倒的に髪がきれいなことが、この人を輝かせているんだ! と思いました。その話を彼女にしたら、彼女はアレルギーがあって、肌が不安定な分、髪でそれをカバーしようとヘアサロンでトリートメントをしているとのこと。やっぱり、私が感じた衝撃は間違っていなかったんです。服が素敵でも、毛先がパサパサしていたら魅力半減。そういう意味では爪も同じ。きちんとお手入れされている手元(夏は足元も)は、時計やリングをより輝かせてくれます。年齢を重ねることに抗えはしないけど、清潔でいることはできますもんね。

高い服を着ることや、若さを保つこととは別に、おしゃれのためにできることがある。それが「清潔感」です。服そのものを丁寧に扱う、組み合わせもきれいめにまとめる、そして自分自身のケアも怠らない。つまりは「身ぎれいにしておく」こと。すると結果、いつまでも自分の好きな服を、素敵に着続けていけると思うんです。

【今日のひと手間】
”koe”のメンズのカーディガンを持ち歩いています。今みたいに、一日の寒暖差が大きい時期や、夏は冷房対策として。なぜメンズかというと、アームが広いから。トップスに何を着ていても、たいがい羽織ることができます。あと、合わせる色を選ばない中間色なのも大事。このチョコグレーみたいな色調を見つけたときは「やった!」と思いました。数年前に購入したので覚えていないのですが、バッグの中に躊躇なく入れられる、プチプラ価格だったのもよきよき。

 

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エディター

editor_kao

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。

イラスト/柿崎こうこ

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