「案ずるより産むが易し」を使った例文
使い方のポイントを押さえた上で、例文を確認するとより使用時のイメージが掴みやすくなるはずです。
【例文】
・新天地で色々と心配はあるだろうけど、【案ずるより産むが易し】の心持ちで頑張ってくれよ。
・プレゼンテーションの件で前日も緊張して眠れなかったが、終わってしまえば【案ずるより産むが易し】だった。
・【案ずるより産むが易し】を教訓として、心配はしすぎないように心掛けている。
「案ずるより産むが易し」の英語表現
「案ずるより産むが易し」をそのまま英訳しても意味が伝わりにくいため、「It is easier to do something than worry about it.」と表現してみるといいですね。直訳すると、「それについて悩んでいるよりも、やってみるほうが簡単だ」という意味です。
頭の中であれこれ考えているよりも、実際にやってみたほうが簡単なこともあるという、「案ずるより産むが易し」と同じようなニュアンスを伝えることができるでしょう。
「案ずるより産むが易し」に学ぶ不安への対処方法
「案ずるより産むが易し」は、私たちの心を穏やかにしてくれるキーワードでもあります。「案ずるより産むが易し」ということわざから、不安への対処法を学んでみましょう。
下記の2つのポイントに沿って紹介します。
1.今の状況を把握する
2.目標の立て方を工夫する
「案ずるより産むが易し」をお手本にしながら、自分なりの対処法を見つけられると余計な不安感を払拭できるかもしれません。
今の状況を把握する
「案ずるより産むが易し」から学ぶ不安への対処法の1つ目は、自分の今の状況を的確に把握することです。「知る」ことで心配が増える場合もありますが、実際には安心を運んできてくれることが多いでしょう。
知って不安になるのは、自分ではどうしようもないことである場合が多いです。そこで、自分がコントロールできないものごとではなく、今の自分の状況を知ることに注力してみましょう。
例えば、今の自分の状況や問題点を知れば、何かしらの必要な対処を取ることができます。インターネットに溢れているような情報ではなく、まずは自分に目を向けてみるのが不安を解消するポイントです。
目標の立て方を工夫する
2つ目の不安解消方法は、ゴールを短期的にまたは複数設定することです。途方もなく難しく遠い目標を立ててしまうと、本当に達成できるかと不安にもなるでしょう。
こうした不安に対しては、いくつかのゴールを段階ごとに設定するのが効果的です。中間地点があれば、一段一段と達成感を感じながら着実に登っていけるはずです。
不安を感じる原因には、自分の目標設定の仕方が関係しているかもしれません。
最後に
「案ずるより産むが易し」とは、やってみたら思ったより容易いことを意味します。新しいことに挑戦する前には、誰しも未来を思って不安になるものです。
不安への対処法としては、今の状況を知ることと目標を複数設定することが挙げられます。「案ずるより産むが易し」の前向きな力を借りて、自分の不安とも上手に付き合えるようになれるといいですね。
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