クマとシミは同時にカバーしたらダメ!? 悩みによってコンシーラーを使うタイミングが違うんです
クマもシミも両方気になってくる40代。カバーする範囲が増えてきて、いつのまにかベースメイクが厚塗りになってしまうことありませんか? クマやシミを上手にカバーする方法をヘア&メイク 佐伯エミーさんに伺いました。
クマはファンデーション前、シミはファンデーション後がベスト
「クマとシミでは、影の範囲が異なります。範囲が大きいクマの場合、ファンデーション前にコンシーラーで補正するとファンデーションをたくさん使う必要がなくなり、厚塗りを防げます。また、広範囲にコンシーラーを使うのでファンデーションの後だと“コンシーラーを塗ってる感”が目立ちやすくなります。
影の範囲が小さいシミの場合は、ファンデーション後にコンシーラーで補正します。40代のシミは、薄いものから濃いものが顔に散らばるので、それ全部をコンシーラーで補正してからファンデーションを塗ると厚塗りになりますし、とても大変です。色補正下地とファンデーションである程度カバーし、それでも気になるシミだけコンシーラーを使うと厚塗りを防げます。コンシーラーの使い方を少し工夫するだけで、素肌感を活かしたベースメイクができるのでぜひ試してみてください」
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コンシーラーを上手に使いこなす方法を解説!
クマはブラシで広げてからスポンジでぼかす
「クマのカバーには、オレンジ系コンシーラーがおすすめです。血色感がプラスされるのでファンデーションを重ねてもグレーっぽく見えません。クマよりも少し広めにコンシーラーをブラシでのせ、コンシーラーと肌の境目を乾いたスポンジでトントンとなじませます。このあとにファンデーションを重ねるのでブラシの筋っぽさがあっても大丈夫です。」(佐伯さん)
シミはピンポイントでカバー
「下地とファンデーションのあと、目立つシミをコンシーラーでカバーします。『シミが2〜3個密集しているから』と、全体をベタッと覆うようにつけると厚塗りになるのでNG。シミひとつひとつに焦点をあて、カバーします。肌色に合わせたコンシーラーをシミよりひとまわり大きい範囲でつけ、肌との境目をトントンとぼかします。シミの部分を触るとコンシーラーがとれてしまうので気をつけて」(佐伯さん)
クマとシミの両方に使える! オレンジ入りのコンシーラーパレット
オレンジをクマのカバーに、肌色に調整しやすい濃淡ベージュはシミに、とパレットひとつで両方に使えて重宝します。
▲(右)透明感のある色で、シミやクマをキレイにカバーしながらも肌に溶け込むようなナチュラルさ。塗っていることを感じさせない美しい仕上がりです。コンシーラーに加え、ハイライトに使えるグロウカラー(左上)も入っていて便利。コスメデコルテ トーンパーフェクティング パレット 01 ¥4,950
(左)肌にやさしいノンケミカル処方。お悩みをカバーすることに加え、紫外線カット機能、シミやニキビ跡、クマをケアする美肌成分の配合など至れり尽くせり。シリコンや鉱物油、界面活性剤など不使用で、肌が敏感なときにも使えます。エトヴォス ミネラルコンシーラーパレット SPF36・PA+++ ¥4,950
●この特集に使用した商品の価格はすべて、総額(税込)価格です。
撮影/向山裕信(vale./人物)、高橋一輝(近藤スタジオ/静物) ヘア&メイク/佐伯エミー スタイリスト/柿原陽子 モデル/樋場早紀 構成/片山幸代
ヘア&メイクアップアーティスト
佐伯エミーさん
美容誌をはじめ、様々なジャンルのヘア&メイクを手がけ、女優やアーティストからも指名を受ける。流行りのメイクを独自に分析し、その人に似合うメイクを提案することが得意。また、スキンケアや美容ツールの指南役としても活躍。