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FASHIONおしゃれプロ

2022.01.23

vol.12:「安い服」と「安っぽい服」の違いについて、考えてみた

あいかわらずプチプラアイテムの進化がとまらない、日本のファッションシーンですが、大人が取り入れるべきは、どんなものでしょう? …という話をしたかったのですが、予想外の展開となってしまいました。

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editor_kao
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こんにちは、editor_kaoです
今回は、(たぶん)みんな大好き! プチプラの服について考えてみました。

プチプラアイテムにも色々あって……

とあるウェブマガジンで、4ケタプライスのアイテムを紹介する連載をしています(詳しくは、私のプロフィールを!)。この企画が始まって以来、プチプラだけど大人の女性にも似合うアイテムを、定期的に探すようになりました。

ファッション・エディターの名にかけて! 取り上げるものは、毎回ブランドとアイテムに違いが出るようにしたいと、たくさんのショップをチェックするようになったのですが、改めて感じているのは「安い服と安っぽい服には、大きな違いがある」ということ……。いや、知ってたけどー!

正直、ショップによっては、アイテム1点1点を眺めていると、悲しい気持ちになることがあるんです。若い世代ならいいかもしれないけれど、安っぽい服を、大人の女性が着ることを想像すると、なんだかせつなくて。だったら同じ予算で、リッチなランチをしたり、いい映画を観たほうが、よほど生活が満たされそうです。

安いことが悪いとは思っていません。問題なのは「安っぽい」ことで。そういう意味では、それなりにいい値段がしながらクオリティが見合ってないアイテムというのも、なかなか罪深い。前回のコラムでも書きましたが、今まで以上に幅広い媒体を手がけるようになり、それを見極める力はさらに磨きがかかったと自負する私としては、由々しき問題です!

安っぽく見えないプチプラ服の見極め方

では「安い」と「安っぽい」って、実際はどこに違いがあるのかな……と考えたのですが、その差が最も顕著に表れるのが、素材と縫製ではないでしょうか。このふたつのクオリティが保たれていれば、まずは大丈夫かと。

それから、「余計なディテールがない」というのも意外と大切。フェミニンなアイテムは特に質が顕著に表れるのですが、たとえばフリルブラウスを選ぶとしたら。生地をたっぷり使った立体的なパターンなら、とても素敵に映えるけど、予算を削ってつくられた、お情け程度のフリルなら、それはもう、ないほうがまし。大人が身につけると、女っぽくなるどころか、痛々しくなってしまいそうです。デザイン性の高いアイテムは、それなりの予算をかけて、シンプルなアイテムは価格を抑えるのも、ひとつの手です。

目先のトレンドに手を出すと、心まで安っぽい人に

日本のファッション業界は研究熱心なので、「それっぽい」アイテムって、必ずあるんです。ハイブランドで人気のアイテムの、いいところだけを抽出してデザインした、お手ごろ価格の○○風なもの。それが、シルエットや色なら「トレンドを上手に取り入れた」となるのですが、形もディテールもそっくりとなると、それはただのコピー。いい大人がコピー商品を身につけるのは、おすすめできません。「憧れるけど、手が届かないからその代わりに」と思う気持ちは、痛いほどわかります。でもコピーだったら、いっそ諦めたほうがいい。少し大げさな表現になりますが、それはおしゃれかどうかの前に、生き方の問題となってしまうから。心まで安っぽい大人には、なりたくありません。実際私も、「えーん!」と幾度となく諦めてきましたが、そのほうがいいんです、きっと。なんでも買えてしまうと、本当に欲しいものが何かを、見失ってしまうから。頑張って買ったものは、大事に扱うし、手に入れた喜びも長く続くはず。そうやって地道に、自分のおしゃれを更新していきたいと思います。

プチプラアイテムのことから、思いがけない方向に話が進みましたが、今回はこのあたりで。また次回、お会いしましょう!

【今日のひと手間】
最近気に入ってるレイヤード。タートルニットのインに、薄手のタートルカットソーを重ねる着こなしです。インのカットソーを白くすると、顔まわりが明るくすっきりと見える効果も。ニットはきちんとふたつ折りに、カットソーはラフに伸ばすのが、お気に入りのアレンジです。

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エディター

editor_kao

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。

イラスト/柿崎こうこ

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