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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2022.02.09

ひとめぼれした韓国人男性に押しまくって再婚。幸せになったバツイチからの婚活アドバイス〜夏希さんの場合Vol.5

 

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。離婚で男性不信になり、もう恋愛はしないと決めていた夏希さんが、韓国人男性にひとめぼれ。振り向いてくれない彼と再婚するまで。夏希さんの物語、最終回。

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奥手すぎる彼に猛アプローチ!

前回のお話▶︎DVにレイプにストーカーを経験したバツイチ女性が、韓国人男性に癒されて

性被害に遭い、男性不信に陥っていた夏希さんが、再び恋に落ちた相手。それは大好きな某韓国アイドルに似た雰囲気の穏やかな韓国人男性、Dさんでした。

夏希さん:出会った瞬間に好きになったのですが、彼はピンときていないのがわかりました。でも絶対にこの人が良かったから、自分からかなりわかりやすく、積極的にアプローチしたんです。

しかし、奥手なDさんは夏希さんが毎日LINEしてクリスマスにはデートに誘い、「今日はDさんに可愛いって思われたくてこの服を選んだよ♡」と言っても、夏希さんの好意に全く気づかず。

普通ならここで心折れてしまいそうですが、夏希さんはめげなかった!

9月に出会ってからアプローチし続け、翌年のバレンタインにチョコを渡してようやく思いが通じたのです。

夏希さん:なぜかそれまではずっと私が何を言っても気づかなかったのに、チョコをあげたら急に私が本気だとわかったみたいです。カタコトの日本語で、「僕も君を愛してる。これから一緒にやっていこう」と言ってくれました。

小学生男子並みにウブなDさんですが、それには奥手という以外にも、年齢的に次に付き合う相手とは結婚しようと思っていたので、慎重になっていたのもあったそう。

夏希さんは交際するときに、過去の出来事をすべてDさんに打ち明けました。Dさんはそれをすべて受け入れた上で、自分の過去も教えてくれました。

実はDさんも韓国で兵役に行っている間に性暴力を受けたことがトラウマとなり、性行為には消極的になっていたのです。心に傷を負ったふたりだったからこそ、夏希さんは彼に惹かれたのかもしれません。「彼は私のことを絶対に傷つけない」という確信は、そんなところから生まれていたのですね。

そのあと、8月には一緒に住むことを決めて家探ししたのですが、調べたら夫婦になると住宅ローンで金利が安くなることがわかって、「もう、籍を入れて結婚しよう!」となりました。

国籍結婚は文化の違いなどがあり勇気がいるものですが、入籍前に韓国にいるDさんのご両親に会いに行き、とてもいい人たちだったことも安心材料に。

ふたりは韓国の民族衣装を着てフォトウエディング。そして今年、結婚3年目を迎えました。

今でも夫婦生活はあまりないけれど、夏希さんがフラッシュバックしたときは彼が話を聞いて慰めてくれたり、疲れているときはマッサージしてくれたり。セックスがなくても、とても満たされた結婚生活を送っていると言います。

夏希さん:今までの人生でとてもいろんなことがあったから、この結婚生活には安心安全以上のものは望んでいないんです。私たちは老夫婦のように、お互い大好きって言わなくてもお互いを労わり合って思い合っていることをわかっている。若いときのように嫉妬することもしないし、本当に毎日穏やかです。

夏希さんのように波瀾万丈の人生を送ってきたわけではないけれど。アラフィフでバツイチシングルの私には、その平和で穏やかな夫婦で過ごす日常こそが得難いものだと、よくわかります。婚活では皆、お金やときめきを求めるけれど、最終的に大切なのって、心からの安心感なのかなあ、と。

そんな安心感を手に入れた夏希さんは婚活女子にこう伝えたいそう。

「私の周りで婚活している人って、みんな受け身。一度デートして向こうから連絡が来ないと、それだけであきらめちゃったりするんですよね。だけど、彼がどう思っているんだろうってうじうじしているくらいなら、自分から連絡した方がいい。考えてるだけだと時間がもったいないですもの。結婚相手は、選ばれるより自分が選ぶ。それでダメなら、次に行けばいいだけなんです」

幸せそうな夏希さんが語るからこそ、説得力を持つ言葉。私も、しかと肝に銘じておこうと思います!

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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