肌色の延長線上にあるような明るく軽やかな血色感を、丸みフォルムで入れるのが正解
赤みのあるアイシャドウを使ったメイクは、アイメイクだけで十分な華やかさがあります。そこに濃い色のリップやチークを合わせると過剰になり、仕事時には不相応な場合も。また、引き算を意識しすぎて血色感のないベージュで抑えてしまうと、アイメイクだけが浮いて見えます。40代の管理職が華やかメイクを意識すべきは、主張しすぎない品のよさがありながらも、周囲の空気まで明るく柔らかに色づかせるような「透明感のある華やかさ」で、この“透明感”に必要となるのが、清らかな血色感なのです。
清らかな血色感とは?
血色感とひと口にいっても、可愛らしいものやヘルシーなものなど、様々あります。40代の管理職が必要とする「清らかな血色感」は、肌色の延長線上にあるような軽やかな赤みで、血色感の奥に透き通る明るさを感じさせる色合いを指します。
清らかな血色感で、春のホワイトコーデが優美に香り立つ
ジャケット¥52,800(ANAYI) ニット¥28,600(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉) 〝ウノアエレ〟のピアス¥102,300・リング¥159,500、〝ウノアエレシルバーコレクション〟のバングル¥14,300(ウノアエレ ジャパン) パンツ/スタイリスト私物
ぼんやり見せないコツは“丸みフォルムで入れること”
清らかな血色感は肌なじみがいいぶん、ともするとぼんやりして存在感が弱くなりがち。そこをフォローするためチークやリップをつけるときは「丸みフォルム」を意識すべきで、女性らしい柔らかさやふっくら感を味方につけることで優美に仕上がり、さらにアイメイクとのバランスもよくなります。
チークは丸いフォルムで大きく入れる
広範囲にふわっと入れるため、ブラシは大きいものを使うのがおすすめです。チークをブラシにたっぷりめにとり、手の甲やティッシュで何度もトントンと叩いて色がベタッとつかなくなるまでなじませてから頰へ。スタートは黒目の下で笑った時に頬が盛り上がる部分、ここにブラシを置き、頬骨に沿ってやや丸みをつけてこめかみまでサッとのせます。次に、黒目の下からスタートし、頬骨のやや下を通ってこめかみへ。最後は、黒目の下からスタートし、小鼻の高さくらいまで大きく丸みをつけてからこめかみへ。3回に分けることで肌なじみをよくしつつ立体感のある仕上がりになります。
リップは上唇の横側に丸みをプラス
上唇の横側に少し丸みをつけるだけで唇全体がふっくら見え、女性らしく柔らかな印象になります。リップを塗る時は、上唇の横側は輪郭よりややオーバーめで丸みを意識して塗ります。そして、上唇の山部分はきっちりシャープな角をつけることもポイントで、この部分でキリッと引き締めるときちんと感をキープできます。下唇はオーバーにはせず、輪郭に沿って塗ります。
清らかな血色感を叶えるリップ&チーク
▲SUQQU シアー マット リップスティック 11 ¥5,500
ほのかに透け感がある薄膜のマットリップで、色がべっとりとつく心配がありません。自然な赤みと抜け感のあるヌーディピンクは「唇の色がもとから美しい」と思わせる名カラー。にじみ出るようなツヤ感があり、大人も使いやすいマット質感になっています。
▲ヴァレンティノ ビューティ アイ2チーク 09 ¥7,040
ピーチのような色合いのパウダーで、大人の肌にイキイキとした血色感を呼び込みます。透き通るヴェールのようにエアリーな色づきながらも、白っぽく見えずクリアに発色。
これもおすすめ! メリハリ顔の人は、よりなじみのいい練りタイプを
▲シャネル リップ&チーク ボーム N°1 ドゥ シャネル 3 ¥6,050
レッド カメリア オイルと植物由来のワックスを配合した、クリーミーな質感。肌にのばすと溶け込むようになじみ、ベタつかずに血色感をフィットさせます。潤い効果が高く、頰の乾燥やハリのなさが気になる人にもおすすめ。練りタイプの場合は、ブラシではなく指でポンポンと広げるようになじませます。
●この特集に使用した商品の価格はすべて、総額(税込)価格です。
撮影/向山裕信(vale./人物)、高橋一輝(近藤スタジオ/静物) ヘア&メイク/佐伯エミー スタイリスト/角田かおる モデル/樋場早紀 構成/片山幸代