【宝塚歌劇団OGリレー連載／彩凪 翔さんvol.2】美容のこと、おしゃれのこと。男役を卒業した今のこだわりは？

ファッションに対するこだわりもありますか？

彩凪：私服でまだスカートを穿けていなくて。でも、購入はしたのであとはいつ穿くか…。男役を卒業して1年経つから、もうそろそろチャレンジしたいですね。自分の好み的に、あまりかわいいものではなく、マニッシュで中性的な雰囲気のテイストの着こなしをしたいです。スカートに、ジャケットやレザーを合わせたりとか。ジャケットひとつにしても、現役の時より少しフェミニンな感じのものを選んでいます。大きな変化はなくても、その程度です。過渡期がみんなより長いかなと思いつつも、無理せずで。

『フランケンシュタイン』のビジュアル（チュールスカートのドレス＋レザーのライダースジャケット）が印象的でした。

彩凪：ああ！ あれは卒業してすぐに撮影していただいたのでドレスを着るのが照れくさかったのですが、レザージャケットに助けてもらいました。あのドレス、もう一度着たいです（笑）。

今日見せていただいた2パターンの着こなしで、それぞれのお気に入りポイントを教えてください。

彩凪：ジャケットスタイルの方は、少しハンサムな感じに。ジャケットの裏地のピンクが春らしく、インナーもオフホワイトにして軽やかさを出しました。デニムでカジュアルにしたので、パンプスや長めのピアスで女性らしさを足しました。モノトーンのパンツスタイルの方は、パッと見るとスカートっぽいのですが、実は太めのパンツ。トップスにレースのあしらいがあったり、足首を出したりしてフェミニンに見せています。

かわいさとカッコよさが両方備わっています。

彩凪：そうですね、ミックスするのが好きです。現役の時も、ジャケットにパーカを合わせたりと、フォーマルとカジュアルをバランスよく。ジャケットの袖をまくったり、開襟してみたり。今はまだ迷走中ですが、いろいろトライしてみたいと思っています。

ショートヘアはとてもお似合いですが、髪が長いとまた印象が変わりそうですね。

彩凪：髪がのびてきたら切っちゃうんですよね…。今のばすかどうか考えているのですが、切っちゃったらごめんなさい！（笑） 髪をのばしてアレンジもしてみたいんです。ヘアアクセなどのグッズを集めるのも絶対好きだし、でものばさないと使えないから（笑）。アレンジできたらいいなぁ。いつかトライしてみます。

もう「男役」じゃないからと急にイメージを変えることなく、自分なりのペースで男役卒業後のおしゃれ生活を楽しんでいるのが伝わってきました。表情は柔らかく感じるものの、目ヂカラの強さはさすが彩凪さん。ときおり出てくる関西弁も、あえてそのまま紹介しました。なごやかでテンポよく話してくださり、取材時間があっという間でした。

次は彩凪さんのバッグの中身を調査！ お楽しみに。

元タカラジェンヌのバッグの中身を調査！【宝塚歌劇団OGリレー連載／彩凪 翔さん】

撮影／小倉雄一郎　構成・文／淡路裕子

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