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FASHION おしゃれプロ

2022.07.09

vol.24:私が「グルカサンダル」を履けない理由

ずっと前から欲しいなと思っていた「グルカサンダル」が、結局今でも買えないでいる私。その理由について、考えてみました。

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グルカサンダル、どうしてこんなに大ブームなの!?

こんにちは、editor_kaoです。

みなさんもご存知だと思いますが、今シーズンは「グルカサンダル」が大ブーム。きちんと感とカジュアル感がほどよくMIXされていて、デザインも新鮮ですし、大人が履いてもいいバランス。プチプラブランドからも登場していて、簡単にトレンドに挑戦できる、いい時代になっています。

これ、あと出しジャンケンみたいになっちゃいますけど、私、「グルカサンダル」のことは何年も前から注目してました(えっへん)! おしゃれなメンズが履いているのを見て、私も真似したいなーと、ずっと思っていたんです。そうしたらなぜか今シーズン、急に人気者に。シューズブランド以外のものも増え、いつの間にかハイブランドからも登場するようになっていて、びっくりしたんです。

こういう現象が起きると……出ました、私のあまのじゃくが。「じゃあもう履かない!」って、なっちゃうんですよね。10代のころから、みんなが好きなもの、みんながもっているものに、手を出すことに抵抗があって。それでたくさん損をしてきて、大人になった今は、だいぶ落ち着いたけれど、ファッションに関しては、どうにもこの性分は直りません。テレビ番組のランキングコーナーで1位になったコンビニスイーツとかは、すぐ買っちゃうというのに。

種類がありすぎて、どれを選んだらいいのやら……

グルカサンダルに恨みがあるわけでもないですし、かわいいとも思っています。それでも手を出さない(出せない)……その最も大きな理由は、「もう、どれを選んだらいいかわからないから」の、気がします。

さっきも書いたとおり、大ブームのアイテムだけに、あらゆるブランドから登場しているグルカサンダル。価格も2000円台もあれば10万円超え(!)もあるとなると、選びたい放題な反面、自分の着地点がどこなのか、本当にわからなくて(さすがに10万円超えでないことはわかりますが)。「来年履けるかわからないし、中途半端なものを選ぶのもなぁ……」と、思ってみたり、「じゃあちょっと挑戦してみる気持ちで」と、プチプラにしたとしても、日本中でものすごい数の人々が、同じサンダルを履いていると想像すると、抵抗があったり……。そしてファッション業界で働いているために、リアルに10万円越えのグルカサンダルを着用している人と会うかもしれないことを思うと、やっぱり決めかねてしまう(そして先日、本当に会ってしまった)。そう考えていくと、最終的には「もう買わない」という、選択をすることになるのです。

ときにおしゃれは、初動が大事ですね!

トレンドアイテムを、どのブランドで、どの価格帯で選ぶかは、その人の価値基準によるところが大きいです。職種や、住んでいる場所など環境もありますし、Domani読者のようにワーキングマザーだったら、きっと子どもの年齢も関係してくると思う。あとはどれだけそのアイテムが欲しいと思っているか、その情熱の度合いとかも。だから正解はひとつではないのですが、もし手に入れるのであれば、価格やブランドにかかわらず、大事にする気持ちでいたいものです。

私も、初めてグルカサンダルを目にして、欲しいなと思った数年前に手に入れていたら、今ごろ「私は前から知ってたもんね」と、自慢げに履いていたと思うんです。でもタイミングを逃したために、結局は履いていません。

「あのときもっと食いついていれば!」と、悔やむところがありつつも、やっぱりファッションって出合いなんだなぁって、改めて感じた出来事でした。「気になる!」「好き!」と思ったら、すぐに挑戦してみることも、大事かもしれませんね。

【今日のひと手間】
「勝手に2WAY!」に、ハマってます。これは、あらゆるトップスを後ろ前に着てみて、襟元の雰囲気を勝手に変えるアレンジです。特に盲点なのがタンクトップ。後ろ側を前に着ると、首元は詰まり気味&背中は女っぽく開く、いい感じのバランスになることが! ブランド側がその仕様をうたっていなくても、着心地が悪くなければ問題なし! お手持ちのアイテムで、試してみてください〜。

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エディター

editor_kao

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。

イラスト/柿崎こうこ

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