結婚7年目で別居。原因は夫の性格
実里さん(仮名)は41歳。6歳年上の夫と結婚7年目ですが、6年目の途中から別居生活を送っています。その原因は、夫の性格とのこと…。
「もともと理屈っぽいところのある人でしたが、結婚して時間が経つにつれて、誰が聞いてもおかしいと思うような“屁理屈”を言ってでも私に言うことをきかせようとするので、もう無理って思って。離婚したいのに夫が同意してくれないので、ひとまず別居まではこぎつけたのですが、ここからどうやって離婚まで進めたらいいのか…。
相変わらず夫は屁理屈ばかりこねていて、私とまともに話し合いができないし、時間ばかり過ぎて焦ります」
実里さんとしては離婚前提の別居だったものの、夫は「離婚は絶対にしない」と言い張り、今でも実里さんを屁理屈で負かそうとしてくるのだとか。そんな夫と離婚に向けた交渉をしても“糠に釘”で、実里さんのメンタルが削られるだけだと言います。
離婚のための別居なのに、離婚できないことにイライラ
「別居するとき、私は家を出る前に何度も『離婚したい』と伝えてきたんです。でも全然話を聞いてくれなくて、それどころか『離婚したいっていうのは、君のワガママでしかない』とか『別居なら世間体が保てるけれど、離婚だとそうはいかない』などの自論を展開し、絶対に話を聞こうとしないんです」
夫と交渉をしようとするたびに話にならない日々が続き、だんだんとイライラが募ってきたと話す実里さん。最近では夫と話をしていないときでも「いったいいつになったら、離婚できるんだろうか」と考えてしまい、仕事中でもイライラしてくる機会が増えたと言います。
「こうやってずっとテキトーな屁理屈を並べられて離婚が成立しなければ、私はずっと宙ぶらりんです。早く夫とは他人に戻りたいのに、相手がこんな感じだとどうにもなりません。夫が浮気をしたとか借金があったとかDVがあるとか明確な理由があれば、もっと早く離婚できそうなのに。いつまでこんな状況が続くのか…、考えただけでウンザリします。
それとも、あの屁理屈な夫と物理的に距離を置いて別居できただけでもラッキーって、思わないとダメなんですかね? あんな夫となんで結婚してしまったのか、今となっては後悔しかありません」
離婚の意思を固めたうえで夫と別居した場合には、1日でも早く離婚を成立させたい心理になっても無理はありません。実里さんの夫は屁理屈をこねるタイプとのことで、いわゆる“モラハラ夫”に分類されるのではないでしょうか。相手が離婚の協議に応じてくれない場合には、弁護士を入れて話し合いを進めるか、それでもダメなら調停離婚に進むしかなく「そこまで大袈裟なやり方はちょっと…」とためらっているうちに、時間がどんどん過ぎてしまうケースも少なくありません。
夫婦仲を修復できるに越したことはありませんが「もう何をどうやっても無理!」というレベルまで離婚の意思が固まっているのであれば、協議離婚にこだわらずに第三者や公的機関を介入させるほうがスムーズに進みやすいかもしれません。
取材・文/並木まき