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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2022.10.10

【シングルマザーの恋愛#43】キャンプの夜の「大人時間」は我慢…その翌日に感じた違和感とは?

 

シングルマザー歴7年、38歳の会社員「あおいあん」さんによる恋愛コラム。彼と息子の3人キャンプ。全てが完璧と思えたはずの彼のちょっとした行動に違和感を感じたあん。 毎週月曜19:00更新中。

登場人物
あん(私)…メーカー勤務のシングルマザー。7年前に離婚し、実家に出戻り。38歳。
息子…生意気盛りの小学生。10歳。
Rさん…Hくんと同じ会社に勤める42歳。結婚歴はナシ。
Hくん…学生時代からの飲み友達。あんの恋愛復活に協力し、Rさん・Sくん・Oくんの3人を紹介。

【前回までの話】
40歳を目前に控え、「私、このままシングルでいいの?」と、ふと我に帰った私。再度恋愛に挑もうとマッチングアプリに登録してみるも、目の前に立ちはだかる様々な現実に直面し、前途多難。そんな折、学生時代からの友達HくんからBBQのお誘いが。参加した男性Rさんが気になり、再度Hくんと3人でご飯をセッティングしてもらう。後日、もう一度会いたいと思いRさんにLINEを送り食事へ。お互いの”譲れない家族”の存在を確認した上で付き合うことに。幸せ気分も束の間、息子から「彼女ができた」発言により、あんは大混乱するが、ママ友情報で幼稚園からの同級生と知る。安堵の中、Rさんからお母様とのランチの誘いを受け、会うことになったがそのキャラに呆然。Hくん夫婦が喧嘩をし、仲を取り持ってくれたお礼にとRさんや息子を含め食事へ。そこでひょんなことから息子がRさんとのお付き合いを知ってしまい——。

前回の話▶︎【シングルマザーの恋愛#42】息子と3人での念願のキャンプ。夜には予想しなかった大人の時間に!?

 

何もかもが完璧と思えたはずの彼。なのになぜかモヤモヤ…

こんにちは。シングルマザー歴7年にして、念願の彼氏とお付き合いを始めたあおいあんです。前回はそのRさんと息子の3人でキャンプへ行き、夜の大人タイムを熱望してしまうところまでお伝えしました。

Rさん「もう寝ようか?」

またひとつになりたい!だなんて恥ずかしくて言えないし、できる状態じゃない今、頷くしかできなかった。

Rさん「焦ることないよ」

そう言うと私の手を握り、テントへ連れて行ってくれた。私は気持ちを見透かされたようで顔が熱くなった。

テントは2ルームになっていて、私と息子が奥の部屋、手前の部屋にRさんが寝ることに。奥の部屋へ行くと、寝相が悪く寝袋から這い出た息子がくの字になって寝ていた。息子のことは世界一大切だし、自分の命よりも守りたい存在だけど、今だけは「母親じゃなかったら…」と、ふと独身の自分を想像してしまった。寝相を直しつつ、かろうじてまだ私より小さな手を見て胸が締め付けられた。

「ママ〜助けて」。

息子の蚊の鳴くような声で起こされ、朝を迎えた。二度寝の常習犯なのに、キャンプで気持ちが昂って鼻血を出し起きたようだ。鼻血の処理をして隣の部屋を見てみると、Rさんの寝袋は綺麗に片付けられ、その姿はそこにはなかった。鼻血で汚れた手や顔を洗いに洗い場へ行くと、Rさんが朝食の用意をしていた。

Rさん「おはよう。どうした? 鼻血?」

息子「うん。いつものことだから大丈夫!」

Rさん「僕も小さい頃よく鼻血を出してたけど、すぐ止まるし大丈夫だよね。先行って朝ごはんの準備してるよ」

私「ありがとう」

キャンプ場でご飯を作っている

顔を洗ったりトイレ行ったり、慣れないキャンプ場での朝の準備に時間がかかってしまった。テントに戻ると朝食ができていて、コーヒーまで淹れてあった。

私「ごめん。何も手伝えなくて」

Rさん「大丈夫だよ。鼻血事件もあったしね。さ、食べよう」

コーヒーまで淹れてくれてるのに、やってやった感とかないし、息子に対する態度も変に媚び売ったりしないけど信頼を得ようとしてくれたり、もうこれ以上完璧な相手なんかいないんじゃないかと思う。

せめてもと思い、朝食の片付けを名乗り出たが、それも一緒にやってくれた。

息子「今日は川に釣りに行くんでしょ? 早く行こう」

私「そうだよ。行く準備するからちょっと待って」

準備をしようとテントの奥の部屋へ行くと、ビックリするくらい整理整頓されていた。剥ぎ取ったままの寝袋も小さく袋にまとめられ、脱ぎ捨てた洋服まできちんと畳まれていた。鼻血で血まみれのティッシュも、息子の食べかけのお菓子も見当たらなかった。起きて洗い場へ向かってから一度もテントの中に戻ってないのに…若干の恐怖を感じつつ、呆然としていると

Rさん「寝袋片付けておいたよ」

私「あっ、うん。ありがとう…」

そうだよね。Rさんが片付けてくれたんだよね。でも、でも、なんだか違和感。何かが引っかかる。

その後、言葉にならないモヤッとした気持ちを一生懸命押さえつけ、釣りやアスレチック、散歩などをして家路についた。寝る前に息子が

息子「Rさん、キャンプも釣りもできるし、料理もできてすごいよね」

私「うん」

息子「なんか怒ってる?」

私「ううん。昨日のお菓子どうした? 食べかけの」

息子「あれね。ママが片付けたのかと思って俺のリュック見たけどなかったから、Rさんに見かけたか聞いたら、捨てたって言われた。なんか、シケちゃってるからだって」

私「そうなんだ…。残念だったね。明日学校だから早く寝なね」

息子は「捨てることないのにね」と言って寝た。寝袋を畳んで袋に入れるのは力仕事だし、片付けてくれるのは嬉しい。

でも脱いだ洋服とか、食べかけのお菓子って、パーソナルなものじゃないのかな? 見られたくないというか、ちょっと触られたくないもの。多分、私たちが鼻血を洗い落としに行っている間に片付けたんだと思う。でも一声かけて欲しかった。これってRさんの優しさなの? それを違和感と受け止める私が変なの? 

次回に続く

あおいあん

契約社員でメーカー勤務、現在38歳のシングルマザー。高学年になりちょっと生意気になった10歳の息子と実家に出戻り。40歳を前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起。離婚をしてから7年という恋愛ブランクを埋めるべく奮闘中。

 



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