遠いようであっという間にやって来る老後のためにこれが大切!
《お金》今すぐ手元のお金を殖やすことを始めて
この先何年生きるかわからない中、手持ちのお金は多いに越したことはない。年収を増やすとともに、節約、投資して貯蓄を増やすことが必須。
《生きがい》長い時間を無気力に過ごすことは意外にツラい
仕事を退職すると、1日3時間程度だった自由時間が12時間以上になる。自分は何に生きがいを感じるのかを、今から考えておくことが備えに。
《健康》生活習慣を正して、健康な体をキープ
お金や生きがいがあっても健康な心と体がなければ意味がない。健康は積み重ねが大事。不健康な人が突然健康になることはありません。
結局、65歳までにいくら貯めればいいの? 毎月の収入と支出(高齢夫婦無職世帯の場合)
100歳まで生きるなら、65歳までに最低でもふたりで 2,300万円以上貯めるべき
「2016年のデータによると、年金生活を送る夫婦の場合、公的年金による収入と、生活費などによる支出はトントン。それに加えて、娯楽費などとして月約55,000円を使っています。今後年金の給付額は減ってくるので定年後ある程度豊かな老後を送りたいなら約55,000円×12か月×35年=2,300万円以上貯める必要があります」(山崎さん)
お話を伺ったのは…
キャリアのプロ
キャリアカウンセラー 水野順子さん
女性とキャリア研究所代表。「オールアバウト」女性の転職ガイド。公務員、外資系人材サービス会社での営業を経て独立。2万人以上のカウンセリング実績をもつ。
お金のプロ
ファイナンシャルプランナー 山崎俊輔さん
フィナンシャル・ウィズダム代表。企業年金研究所、FP総研を経て独立。4歳と2歳の子の父。著書に『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』(日経BP社)。
Domani2018年5月号『「人生100年時代」のセカンドキャリアを考える』より
本誌撮影時スタッフ:イラスト/船越谷 香 構成/佐々木 恵・赤木さと子・酒井亜希子(スタッフ・オン)