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FASHION おしゃれプロ

2023.01.07

vol.36:おうち探しは自分探し! ひさしぶりの引っ越しで気づいたこと

 

2023年、個人的な最新ニュースはお引っ越しです 新居を探していくうちに、おうちもおしゃれも同じなのねと、大きな気づきが。

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editor_kao
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こんにちは、editor_kaoです。

突然ですが、15年ぶりに引っ越しをすることになりました。厳密にいうと10年ぶりなのですが、その前は隣の部屋に移ったプチ引っ越しだったので、今回は本当の意味で、新生活がスタートすることに。

今の暮らしを、もう一度整理したくなって

実は1年くらい前から、暮らしを変えてみようかなという気持ちはあったんです。年齢的なことや、仕事の変化、コロナ以降の生活スタイルなど、いろいろ思うところも多く、このタイミングでもう一度整理したくなって。今の家をとても気に入っていたので、いいおうちが見つかるかの不安や、そもそも面倒……という腰の重さも要因となり、昨年3月に不動産屋さんを訪れたにも関わらず、一度は頓挫。再開したのは11月に入ってからでしたが。

これからの自分の暮らしに、本当に必要なものは何?「ライフスタイルの見直し」というと聞こえはいいけれど、明確にわかるわけでもなく、少なくとも私が家に対して必要なものが見えてきたのは、不動産屋さんに相談してからでした(余談ですが、不動産屋さんって、コンサルみたいですね。自分の希望を説明していくうちに、考えが整理されていきました)。で、最終的には物件をふたつまでに絞り、内見したのですが、魅力が両極端すぎて、ものすごく悩んだんです。

日当たりか? 設備か? ふたつのおうちで悩みまくる

広さや家賃、間取りはほぼ同じな物件AとB。場所はAのほうがやや都心寄りですが、どちらも駅近なので、決定的な差にはなりませんでした。

ただ、大きく違ったのは日当たりと設備です。最初に見たAは、築30年以上のマンションで、外観や共有部分などに年数を感じます。「おしゃれなビンテージマンション」とまではいえない印象なのが、惜しいところ。部屋は数年前にリノベーションされており、室内はもちろん清潔できれいですが、収納棚の素材とか「もうちょっと頑張れなかったかな」と、感じるところもいくつか。ただ、この部屋の大きな魅力は、ベランダの向こう側が抜けていて、日当たりがいい点でした。対面式のキッチンが窓側を向いているので、外を眺めながらごはんの準備ができるのも楽しそう!少々気になるところはありつつも、好感度の高い物件でした。

次に見たBは、築3年の新しいマンションで、賃貸とは思えないしっかりした設備に、正直びっくり。寝室からウォークスルークローゼット(憧れの!)、洗面所、バスルームまでがつながっている、今どきの間取り。洗面台も広くて立派で、「え、ホテルなの!?」と思わせるつくりです。さらにリビングには床暖房が、バスルームにも暖房完備と、めちゃめちゃ快適に暮らせそう! 思わずテンションが上がりましたが、その代わりに日当たりはイマイチで。向かい側に同じくらいの高さのマンションがあり、ベランダからも広がるような空は望めない。あとは素敵なのになぁ……と、思いながら部屋を後にしました。

空を眺めて暮らしたい気持ちがふつふつと

さて、日当たりを取るか設備を取るか。どちらの部屋も、それぞれの魅力と欠点があり、また比べるにはあまりに内容が違いすぎて、本当に難しかったのですが、最終的に私が選んだのはAの物件でした。

理由は、先に書いた「これからの自分の暮らしに、本当に必要なものは何?」に通じるところがあるのですが、Bの立派すぎる設備を、今の自分に照らし合わせてみたら、急に気恥ずかしくなってしまって。日当たりをあきらめてまで、ホテルライクな暮らしがしたいのか?と考えると、それがとても、自分らしくない選択に思えたんです。ウォークスルー……床暖……ものすごく憧れたけど。

Aの家で、気持ちよく空を眺めて暮らすことが、今の私には大事。内装や、そのほかにも思うところはあるものの、それもまた愛嬌として受け入れたほうが、無理なく生活できそうです。ストイックすぎるものや完璧すぎるものって緊張しませんか? それより、ちょっとくだけた部分があったほうが、なんだか気持ちが和らぎます。

頑張りすぎない、心地よく。この考え方、私がおしゃれをするときと同じだなって、しみじみ感じた出来事でした。あぁ、人って変わらないものですね。

【今日のひと手間】


新しい暮らしを始めるにあたり、改めて読み直したのが、この2冊の本でした。どちらも年齢の節目を迎えたときに、これからの暮らしをどう考えていったかという内容で、テイストは違うけど、今の私に刺さりまくり。シンプルな暮らしをしたいというよりは、優先順位をどうつけるかが気になって仕方ありません。良著なのでぜひ!

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エディター

editor_kao

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。

イラスト/柿崎こうこ

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