「家を建てたのも、転職したのも30代後半。 人生の岐路とも言える大きな決断でしたが新しいチャレンジがまだまだできる年齢だとあまり悩み込まずに思いきって踏み切りました」そう語る伊藤さんの思いとは…。
伊藤明子さん
ザ・ボディショップ Webディレクター
株式会社イオンフォレスト マーケティング本部 コミュニケーション部・41歳
何かを変えたいと思ったらもやもや悩まず思いきって動く
〝化粧品が好き〟という気持ちにこだわり続けて約20年、当初とは少し違う関わり方になったけれども〝今〟が楽しいと語る伊藤さん。海外自然派化粧品会社で公式サイトのディレクターを務めている。総計約80ページ、掲載商品は約5万点。3週間に1度、新製品が発売される時期に合わせてサイトを更新。ひとつの仕事を2週間で進め、ひと月に5〜6件並行してディレクション・制作管理をしている。
彼女のキャリアは化粧品会社のビューティアドバイザーからスタート。入社8年目に、当時日本初上陸のコスメブランドに声をかけられて転職。しかし半年後にその会社が日本撤退。設計職の夫から〝手堅い職を選んでみては?〟と助言され、未経験でWeb制作の世界へ飛び込んだ。プログラムを学び、企画・営業・制作までこなして実力を蓄積する。
「やってみたらデザインやプログラミングの仕事も楽しくて。それで33歳のとき、Webでコスメに関われないものかと退職。化粧品会社のWeb事業に派遣として携わりました」 転機は37歳。夫と相談して将来に備え持ち家を購入。この機に化粧品のEコマースに携わりたいと人材紹介会社にも登録、現在に至る。「気づけばこの年齢まで夫婦ふたり。さまざまな選択肢がある中、これからは仕事を人生の軸に頑張ろうと大きな決断をした年でした」
悩みや葛藤にとらわれず、立ち止まらずに踏み切れた背景には子供時代の経験がある。「両親は私の自主性を大切に、失敗しても責めることなく、ほめてチャンスをくれました。自然と楽天的な思考が培われて前に進めたのだと思います。今は愛犬の成長も楽しみ。夫が設計した家で、いい時間を過ごせています」
いとう・あきこ/1975年生まれ。東京都出身。短期大学卒業後、化粧品会社でビューティアドバイザーとして勤務。26歳で結婚。手に職をつけるべく28歳でWeb制作会社へ転職。サイト制作の楽しさに目覚めるが、好きな化粧品に携わりたいと5年で退職。派遣社員として大手化粧品 会社のWeb関連業務に携わり、37歳で現在の会社に正社員入社。趣味は愛犬との毎朝の散歩。

Domani8月号 女[独身]、妻[既婚子供なし]、母[子供あり]」Catch!働くいい女の「火曜14時」より
本誌撮影時スタッフ:撮影/真板由起( NOSTY) ヘア&メーク/今関梨華( P-cott ) 構成/谷畑まゆみ