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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2023.07.03

突然うずくまった夫。まさかの緊急手術!?【39歳、子連れ再婚の365日vol.13】

 

突然うずくまった夫。腹痛を訴え救急病院へ行くと、手術をすることに。【毎週月曜日19時更新】

登場人物
あん(私)…メーカー勤務のシングルマザー。8年前に離婚し、実家に出戻り。39歳。
…生意気盛りの小学生。11歳。
臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。34歳
お母様…臣斗の母。英語教師で蓮の中学受験を強力プッシュ。

【前回までの話】
あんは、シングルマザーとして8年の歳月を経て、臣斗と子連れ再婚を果たした。事実婚であり、婚姻届も結婚指輪も新居もない「ないない尽くし」の状態で、新たな家族のスタートを切った。挨拶の席で、義母から蓮の中学受験を強引に推されたが、金銭的な理由や息子・蓮の性格を考慮して、あんはそれをやんわりと拒否。しかし、息子の「結衣ちゃん(彼女)と同じ中学校へ行きたいから塾に行く」という一言がきっかけで、蓮は中学受験に挑戦することに。幸い、夫である臣斗が塾代を支払い、勉強のフォローをすることで通塾が叶う。一方、蓮の受験を契機として、あんと臣斗は一緒に住むことを考えるが、賃貸と購入について意見が衝突した。そんな中、母親が緊急手術を要する連絡が入る。手術で癌を全て取り除いた母から3人で息抜きにと、旅行へ出かけることを提案された。ところが、旅行中に臣斗とあんは大喧嘩をして、ステップファミリーの難しさを痛感することとなった。旅行後、落ち着いた日々を過ごす中、あんは臣斗と3ヶ月SEXをしていないことに気づく。セックスレスなのでは?と悶々とする日々な中、臣斗のスマホに女性からきたLINEを見てしまう。その女性についてなかなか追求できないまま、毎日が過ぎ…。

前回の話▶︎学校説明会でバッタリ会ったママ友から厳しい一言に、なぜか息子のスイッチがON!【39歳、子連れ再婚の365日vol.12】

Season1『シングルマザーの恋愛』はコチラから

夫の入院で再婚の喜びを改めて感じる。

こんにちは。小学6年生の息子を持つシングルマザーから、再婚へと踏み切ったあおいあんです。

前回は中学の学校説明会でママ友に会うも、嫌味を言われ嫌悪感を抱く私に対し、なぜか煽られ、やる気スイッチが入った息子のお話をしました。

週末出張になり蓮の勉強を見れないから…と実家にやってきた臣斗くん。夕食も済ませ帰ろうと車に向かう臣斗くんを玄関から見送っていると、突然お腹を抱え込みうずくまった。急いで駆け寄ると、額には冷や汗が。

私「どうしたの? 大丈夫?」

臣斗くんを支えるように、私も道へしゃがみ込んだ。

臣斗「お腹が…急に」

さっきまで普通に会話もできていたのに、今は痛みに耐えるので精一杯で話すこともままならない。これは尋常じゃないと察した私は、臣斗くんを車に乗せ、両親に事情を話し病院へと向かった。幸いにも救急病院が家の近くにあり、救急車を呼ぶよりも連れていった方が早いと判断した。

救急外来で事情を説明し、ストレッチャーで運ばれていく臣斗くん。看護師さんから「ご家族の方? 奥さんですか?」と聞かれ、一瞬戸惑ったが「はい」と答えた。しばらくすると先生がやってきて「おそらくですが、急性胆嚢炎だと思われます。本人の痛みも強いので、検査の状態によっては緊急手術も考えられますので」と伝えられた。飛び出して出てきたため、私の両親に今の状況を伝え、蓮には早く寝るようにと指示を出した。まだ手術するか決まっていない状態で臣斗くんのお母様に伝えるか悩んだが、後から揉め事になっても困るので連絡をした。

お母様「胆嚢炎なら大丈夫よ。あんさんもそんな心配しないで、臣斗につきっきりでなくていいわよ」

ビックリするぐらいあっさりした返しだった。後から分かったことだが、どうやらお母様も昔なったことがあるようで、それよりも蓮のことばかり気にかけていた。

夜の11時間を過ぎた頃、看護師さんから声がかかった。部屋の中に入ると先生から病状に関して説明があり、緊急手術をすると伝えられた。入院は4日程度になるそうで準備をしなくてはならなくなった。取り急ぎ、週末の出張が気になり、会社の子にLINEをし、手術が終わるのを待った。先生からは命に関わる難しい手術ではないと言われたが、それでも何かあったらと心配で手術室の前から離れることができなかった。

1時近くになり、手術が終わった。先生からも「手術は成功ですので、入院で経過を見ていきましょう」と言われた。看護師さんに連れられて臣斗くんに会いにいくと、まだ虚な状態だった。看護師さんに「今日はもうこのまま寝てしまうと思いますから、奥様は一度ご自宅へ帰っていただき、入院の準備をして明日また来てください」と伝えられた。「奥様」と呼ばれるのがくすぐったかった。私は臣斗くんの車を運転し、臣斗くんの家へ向かうことに。パジャマやら、洗面道具など入院生活で必要なものを持ち、車は駐車場へ置きタクシーで実家へ戻った。

次の日、蓮は午後から塾だったが、どうしても臣斗くんに会いたいとうるさいので一緒に病院へ行った。臣斗くんの顔色はすっかり戻ったが、起き上がるのが辛そうだった。

蓮「臣斗くん、大丈夫? お腹まだ痛い?」

臣斗「昨日は死にそうなくらい痛かったけど、今はもう大丈夫! びっくりさせてごめんな」

蓮「死んじゃうんじゃないかって思ったよ」

臣斗「そんなに心配させちゃったか。ごめんね。でも大きな病気じゃないし、4日入院するだけだからもう心配しないで」

そう言うと、臣斗くんは蓮の頭をクシャッと撫でた。

私「パジャマとか持ってきたから、足りないものは買ってくるから言ってね。あと、昨日の夜、会社の子に入院になったから出張行けないってLINEしておいたんだけど、返事返ってこなくて…大丈夫なのかな?」

臣斗「あぁ、ありがとう。仕事の方は俺から連絡するから、あんはもう連絡取り合わなくていいよ。それより蓮の塾連れて行ってあげて」

私「うん、分かった」

まだ痛みも残っているようだったので、私たちは早々に退散した。帰り際、看護師さんに「あら、息子さん?」と声をかけられ、蓮は躊躇なく「はい」と答えていた。蓮を塾に送った帰りに、臣斗くんの退院時の洋服を入れ忘れたことに気付き、再度臣斗くんの家に向かうことにした。なんだかこうゆうことするって、やっぱり家族なんだよなとほっこりした気持ちになっていた。

無事、洋服をピックアップし、帰ろうとした時ふと、駐車場に停めてある車に目がいった。昨日、急いでたからそのまま放置しちゃったけど、飲み物とかそのままなんじゃないかと気になり、車をチェックしに行った。案の定、ドリンクホルダーにスタバのカップが刺さりっぱなしだった。腐るところだったと持ち上げてみると、底の方に白い紙が見えた。なんだろうと思った私は、それを手に取ってみると…。

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あおいあん

契約社員でメーカー勤務、現在38歳のシングルマザー。高学年になりちょっと生意気になった10歳の息子と実家に出戻り。40歳を前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起。離婚をしてから7年という恋愛ブランクを埋めるべく奮闘し、5歳年下の彼氏と再婚を決めた。
▶︎インスタグラム!Instagram



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