Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE インタビュー

2023.11.02

俳優・竹野内豊インタビュー「年齢を重ねるごとに、心も体もどんどん固くなっていく」そう気付いたときに…

 

――Domaniは40代のワーキングマザーを応援する媒体ですが、竹野内さんは、40代で意識や状況が変わったと思えることは何でしたか?

男性と女性は、身体も意識も感じ方が違うから質問の回答になるかわからないですけど、40代半ばぐらいまでは全く体力の衰えを感じなかったのに、後半になるにつれ徐々にフィジカルの異変に気付きました。僕はその自分を素直に認められず逆らって無理をしたので結果カラダを壊しました(笑)。

誰でも、想定していなかった変化が訪れると、それをポジティブに楽しめる人もいますけど、おそらく大半は受け入れられず不安になったり抗いたくなる人の方が多いんじゃないかと思うんですよ。今、40〜50歳になるまでの10年を思い返すと、何かの執着を手放すことが出来なかった苛立ちや焦りがうろ覚えながらあったと思います。それは少しずつ老いてゆく自分を愛せない気持ちが心のどこかにあったり、若い時に演じてみたかった役柄は、やりたくても”今さら出来ないなぁー″なんて考えると、ふと悔しさや寂しさがよぎる瞬間もあって、手元にある企画書をめくると、年相応の人物像に納得する自分がいたり。
心を入れ替えて、意識や状況の変化を全て受け入れるしか解決ができない、40代はどこかそんなもどかしい通過点だったような気がしていますが、50代を迎えたら何故だか楽になれましたね。やはり自分に偽ることなく正直に生きてゆくことの大切さにやっと気付けたからだと思います。

――ちなみに、お忙しい日々ですがどんなふうにリフレッシュされていますか?

5週間の撮影期間中は、森の中にいる時間も多くて、自然の景色を眺めている時間が気持ちよかったんですよね。東京に戻ってきて都会の空気が時々重たく感じることもありますが、そんな時は、入浴して気分をリセットするようにしています。

シャツを着た笑顔の竹野内豊さん

――『唄う六人の女』は、萱島が大人になってようやく、父親がやろうとしていたことを理解するという物語でもありますが、竹野内さん自身、そういう体験はありますか?

萱島の父親は、息子に自分の歩んできた何か、経験だったり、森での発見を伝えていくことを考えていたんでしょうね。

私自身、自分が子どもの頃の父親の年齢に近づくにつれ、”当時の父親は今の自分より年下だったのか″などと、ふとした瞬間に感慨深くなるときはありますね。自分が歳を重ね、人生が上書きされるたび、父との思い出の記憶を辿る中で、当時はわからなかった小さな誤解や謎が解けてゆくことはあります。父親を理屈抜きで理解が出来るようになるまではかなり月日が経ちましたが、むしろその自分が未熟がゆえ気付けなかった時間、わからなかった時間、そういう答えを見出せない過程こそが、もしかすると人生に必要なことなのかも知れません。

話が逸れますけど、昨今、映画を観終えたあと、その作品に対して何か気になることがあれば、一度、自分自身に落とし込んで考えたり想像するよりも前に、検索するとすぐに何らかの人の考えが得られる時代ですよね。

どんな映画でも、若い時に見てわからなかった内容が、大人になって再び同じ映画を観たときに、「あ、そういうことだったのか」って初めて本質がわかることがある。それと同じように、『唄う六人の女』も、生みの親でもある石橋監督が、今作の背景となる日本の儚い森の美しさや、そこに住む女たちの存在を通して伝えたかったことが、じわじわと長い時間をかけて人の心に染みわたり、皆さまの心の片隅に残る映画になったら嬉しいです。

白い壁の前で佇む竹野内豊さん

――最後に、働くお母さんたちにエールをください!

もう、がむしゃらに頑張るだけの時代じゃないんじゃないのかな、とは思います。それは、何かを諦めろということではなく、自分の頭の中の固定観念に囚われて、こうでなければいけない、ああでなければいけないと思わず、毎日、どんなに小さなことでも、「幸せだな」と思える瞬間を見つけたり、増やしていけたらそれでいいんじゃないかと。時には頑張らねば乗り越えられないこともあるのですが、できる限り楽しむ人生に思考をフォーカスできたらいいですよね。

『唄う六⼈の⼥』

「唄う六人の女」ポスタービジュアル

TOHO シネマズ⽇⽐⾕他、全国絶賛ロードショー中
出演: ⽵野内豊 ⼭⽥孝之 / ⽔川あさみ アオイヤマダ 服部樹咲 萩原みのり 桃果 武⽥玲奈
⼤⻄信満 植⽊祥平 下京慶⼦ 鈴⽊聖奈 津⽥寛治 ⽩川和⼦ / ⽵中直⼈
監督・脚本・編集:⽯橋義正 脚本:⼤⾕洋介
⾳楽:加藤 賢⼆ 坂本 秀⼀
制作プロダクション:クープ コンチネンタルサーカスピクチャーズ
制作協⼒:and pictures 配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ
©️2023「唄う六⼈の⼥」製作委員会
▶︎公式サイト

撮影/田中麻以 ヘアメイク/竹野内宏明  スタイリスト/下田梨来 取材・文/金原由佳

シャツ/参考商品・スラックス¥143,000・靴¥187,000(ブリオーニクライアントサービス〈ブリオーニ〉)

問い合わせ先

ブリオーニクライアントサービス  0120-200-185

1 2

あわせて読みたい

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら


Read Moreおすすめの関連記事







スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!