【目次】
選び方:街にあふれる安い服から、何をどう見極めるか
1:お店では、地味なものからチェックする
いわゆるプリプラの店でお買い物するのって、宝探しみたいでテンション上がりますよね。「あ、これかわいい!」「わっ安い!」なんて♡でも落ち着いて。トレンド色が強くてキャッチーな服って、パッと見はいいけれど、実はお値段もブランドもバレやすい。その点、一見地味かもしれないけれど、ベーシックでシンプルなアイテムは、佇まいがおとなしいぶん、質や価格が表れにくいんです。もちろん着回しだって効くし、買い替えやすいから、いつもきれいに着られる。意外といい仕事、しまっせ。
スキッパーデザインの更新されたベーシック。シャツ[カーキ]¥6,990(YECCA VECCA 新宿〈YECCA VECCA〉)オーガニックコットンなのに、この価格。[ブルー]¥2,769(無印良品 池袋西武〈無印良品〉)
ニットは、目の詰まったきちんと感のあるものを選んで。ニット[白/共布ベルト付き]¥5,500(キャンカスタマーセンター〈Techichi〉)[ゴールド]¥4,800(アダストリア〈ブリスポイント〉)
2:シワになりにくい、もしくはシワが味になる素材を選ぶ
洋服が、高く見えるか見えないかの大きな要因に〝シワ感〞があると思います。プリプラブランドとか、店内に並ぶ服が全部シワくちゃでがっかり…という経験、ありませんか? でもそれを逆手に取れば、安い服でもシワがないだけで価格以上に見えるもの。そういう意味では、シワになりにくいとろみ素材のアイテムは狙い目と言えるでしょう。さらに今季トレンドのリネン(もしくはリネン混)素材は、シワそのものが魅力だからこちらもOK!
ナチュラルなコットン素材。スカート¥3,990(セブンデイズサンデイ ダイバーシティ東京プラザ〈セブンデイズサンデイ〉)パフスリーブやくるみボタンなどデザインも凝ってる。ブラウス¥6,900(アダストリア〈アンデミュウ〉)
涼しく着られる一枚仕立て。ジャケット¥9,800(アーバンリサーチ サニーレーベル グランツリー武蔵小杉店〈サニーレーベル〉)後ろ側はV開きに。ブラウス¥6,900(キャンカスタマーセンター〈Monique〉)
3:迷ったら、黒以外のベーシックカラー
洋服のクオリティは、発色に表れることも多いです。高い服って「いい色~♡」と思うこと、よくありますよね。それがゆえに、安い服を高く見せたいとき、きれい色を選ぶのは至難の業。やはりベーシックカラーがおすすめです。ただし、意外と黒は質感がバレやすい。素材や染料のせいなのか、なんだか色調が浅くて安っぽいことがあるので要注意です。うれしいことに、Domani読者が好きなカーキやネイビー、ベージュはその可能性が低いので安心。
《カーキ》
コットンリネン素材のシャツは、リラクシーなオーバーサイズ。シャツ¥4,990(PLST)ウエストのゴム部分が今っぽい! スカート¥8,300(ビーミング ライフストア by ビームス コクーンシティ店〈ビーミング by ビームス〉)とろんとした女っぽさが魅力。Tシャツ¥1,000(UNIQLO)
《ネイビー》
クラシックな趣のある、バルーンスリーブとくるみボタン。ブラウス[上]¥5,900(キャンカスタマーセンター〈Techichi〉)2種類のレースを使用。このデザインでこの価格…信じられない。[下]¥1,990・股上の深い、モードなシルエット。ストレッチ感もあり。パンツ¥1,690(GU)
《ベージュ》
肩の金ボタンがかわいい。ニット¥5,500(キャンカスタマーセンター〈Techichi〉)ハリのある素材。ブラウス¥2,900(センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ キュープラザ原宿店〈センスオブプレイス〉)夏にゆるっと着たい! パンツ¥6,389(Gapフラッグシップ原宿〈Gap〉)
4:“立体感”に目を光らせる
大人の着こなしをリッチに見せるのに、立体感は欠かせません。若いころとは明らかにボディラインが違ってきているアラフォー世代、プレーンすぎる服は、たとえその洋服が高かったとしても、そう見えにくいのが実情です。だから洋服の価格にかかわらず、立体感は常に意識したほうがいい。写真のような、ブラウスのそでにボリュームをもたせたり、パンツのウエストを絞ったデザインは、大人の体をカバーしつつ華やぎも与えてくれて、一石二鳥。
ツイストした生地をそでの装飾に。ブラウス¥3,500(オペーク ドット クリップ)
ドライなオレンジ色が、夏の着こなしのアクセントに。パンツ[共布ベルト付き]¥4,250(ザラ・ジャパン カスタマーサービス〈ザラ〉)
5:ブランドの得意ワザを把握する
「私、ブランドにはこだわらない主義」な女性っているのですが、ブランドって大事。いいブランドを身につけましょう、という意味ではありません。このブランドは、数あるアイテム展開の中でも何が得意か、ということがわかっていると、プリプラでも失敗しないということが言いたいんです。アラフォーが着てもいい安い服は、残念ながらブランドの中に一部しかない。それが選び取れるか否か、に高見えの秘訣があるんです。下の例を参考に、レッツ見極め!
〝アメリカンホリック〟では、カジュアルベーシックを狙う
今シーズントレンドのギンガムチェック。着やすいシャツがこの価格で手に入るなんて! フロントのすそにギャザーが寄せられていて、すでにフロントインしたようなデザインに。シャツ¥1,990・吸水速乾機能のある名品シリーズ。えっ、3ケタプライスなの!? Tシャツ各¥790(アメリカンホリック プレスルーム〈アメリカンホリック〉)
〝AG バイ アクアガール〟では、フェミニンシックなものを!
身ごろには裏地が付いているので、白でも安心して着られる。ブラウス¥3,990・着こなしが一気に今っぽくなる、憧れのレースガウン。タンクトップやTシャツの上からさらりとはおって。ガウン[ベルト付き]¥5,990・フリンジがたっぷり付いたタイトスカートは、パーティ仕様にも。スカート¥4,500(AG バイ アクアガール)
Domani2018年7月号『夏の「高見えきれい」こうつくる』より
本誌撮影時スタッフ:撮影/坂根綾子 スタイリスト/望月律子(kind) 構成/湯口かおり