今年訪れるべき日本の観光地、それは金沢
日本海を臨む豊かな自然に、武家文化の風情が香る都市、金沢。世界的メディア〝ナショナル ジオグラフィック〟の「2025年に訪れるべき世界の25都市」にも日本から唯一選ばれ、今、国内外から熱く注目されている観光地です。
そんな金沢を訪れるなら、旅の拠点におすすめしたいのが〝ハイアット セントリック 金沢〟。金沢初体験のライターが、実際に宿泊してその魅力をレポートします。
駅徒歩すぐの絶好ロケーション
ハイアット セントリック 金沢は2020年に開業。金沢駅西口から徒歩すぐの好立地で、まさに旅の基地としてぴったりのロケーションです。商業施設・クロスゲート金沢と直結しており、雨の日も駅から濡れずに来られるのがうれしいところ。
兼六園や金沢21世紀美術館といった人気観光地へは、バスで20分程度。歩いても30分ちょっとなので、街をお散歩がてら散策するのもいいですね。
チェックインロビーに足を踏み入れると、木のあたたかな質感や弁柄(べんがら)色のしつらえが目を引きます。こちらは金沢の茶屋街をイメージしたデザイン。リラックスした雰囲気ながら、上品さも醸し出すたたずまいに旅の気分もあがります!
まるで美術館。館内には金沢らしいアートがいたるところに!
金沢は、工芸、アート、建築…と街のあちこちに美意識が根付く土地。ホテルでも、そんな金沢らしさをたっぷりと感じられます。
館内には、金沢の伝統的な要素を反映させたインテリアやアート作品がいたるところに。その数なんと100点以上とのこと。なかには、なんと人間国宝の作品まで…! さりげなく飾られたアートの数々を、美術館感覚で楽しむのも素敵です。
エントランスでは、金色の松と青い一筆描きがダイナミックな作品がお出迎え。松をかたちづくるパーツのひとつひとつは、工芸に用いる鉄道具を再利用して金箔を施したもの。加賀が誇る「手仕事」の美しさがあふれ出るようです。
あちこちで見つかるうさぎのモチーフは、金沢を代表する文学者・泉鏡花にちなんだものだそう。取材時はクリスマスシーズンということで、赤いニットでおめかし!
チェックインカウンター前には大きな金箔アートが。
ロビー階のエレベーターホールに飾られたこちらは、金箔を薄くする工程で使う皮の廃材を活用したもの。このように、本来廃棄されるものをアートに昇華した作品もたくさん。ハイアット セントリック 金沢が大切にする“サスティナブル”の姿勢が伝わってきますね。
居心地のよい客室にも、さりげなくアート作品が
▲ルームサインは九谷焼。全部で13種類の絵柄があるそうです。木製のカードキーも珍しくてテンションが上がります
この日はあいにくのお天気で外はとても寒かったのですが、ホテルのくつろいだ雰囲気&スタッフのあたたかいおもてなしに、すでにすっかり癒されて客室へ。
木のぬくもりが落ち着く、ひろびろと開放感のあるお部屋です。ゆったり座れるソファもありがたい! 客室にもアート作品が散りばめられていて、ベッドサイドを彩る鮮やかな青に心がおどります。
▲客室にもうさぎさんを発見!
アート作品に力を入れたホテルというと、勝手にモダン&クールなイメージを抱いていたため「もしかしたらちょっと落ち着かないかも…」と想像していたのですが、要らぬ心配でした。ゆったりとした空間にナチュラルにインテリアがなじみ、ずっとここにいられるようなリラックス感。居心地がよすぎて、なかなか外に出られませんでした(笑)。
オープンタイプのクローゼットもおしゃれ。そして、写真右にかかっているバスローブの着心地がめちゃくちゃいいことをお伝えしたい!
フランスのリネンブランド「ガルニエ・ティエボー」のもので、ふんわり肌あたりがよく、軽くてサラリと羽織れて、さらにフード付きで髪を乾かすのに便利。希望すればお子様用サイズも用意してもらえます。宿泊の際はぜひ体験してみてくださいね。
北陸の美食を、ハイアットならではのレシピで存分に楽しんで
さて、お待ちかねのディナーは3階ロビーフロアにある「FIVE – Grill & Lounge」へ。“Farm to Table(農園からテーブルへ)”をコンセプトに石川・北陸の旬の食材を提供するオールデイダイニングです。この1月から提供中のコース「“KOLORS” グリルディナー ~コラボレーションメニュー with パーク ハイアット 東京『ニューヨーク グリル』~」には、要注目。
世界中から愛される「ニューヨーク グリル」のシグネチャーディッシュを、石川県各地の高品質な食材で楽しめる、特別なコースです。
「ニューヨーク グリル」のレシピを東京以外で味わえるのは、初めてのこと。現在、パーク ハイアット 東京が長期休業中ということもあり、ますます見逃せません。
パンはわいわいシェアするのが楽しい、大きめサイズのサワードウブレッドをサーブ。
フレッシュなロメインレタスで作るシーザーサラダには、能登ポークのベーコンを。カリッカリでバターの風味たっぷりの大粒クルトンもたまりません。
日本海の冬の贅沢といえば、蟹! 旬の北陸産紅ズワイ蟹を惜しげもなく使ったクラブケーキは、焼き加減も繊細に仕上げた逸品。
続いては、あさりの風味豊かなニューイングランドクラムチャウダー。
そしてメインディシュには能登牛A5プレミアムサーロインのグリルを。つけあわせのお野菜も石川県産のものです。選べる3種類のソースも絶品なのですが、お肉だけでも旨味がすごい! 能登牛は生産数も少なく、県外にはほとんど流通しない希少な食材なのだそう。
ついついワインも進みます…。
デザートのニューヨークチーズケーキまで、一瞬の隙もなく「おいしい」の連続。こちらのチーズケーキ、「本当にオーブンで焼いているの!?」というくらいなめらかで衝撃的でした。
朝食も金沢の食の幸づくし
翌朝の朝食も同じ「FIVE – Grill & Lounge」で。時間帯によってガラリと変わる表情を楽しむのも、ホテルのオールデイダイニングの醍醐味。ビュッフェスタイルのメニューには、石川・北陸の地産食材がずらり。朝から加賀の食の幸を心ゆくまで堪能して、旅の活力をチャージ!
▲金沢おでんやのどぐろの一夜干しも!
ハイアット セントリック 金沢は金沢旅行がより楽しくなるホテルでした
今、世界中で人気急上昇中の金沢。せっかくならホテル滞在中も、その歴史・文化・美食をとことん感じてみませんか? 快適な空間に街のエスプリをギュッと詰め込んだハイアット セントリック 金沢が、旅の満足度をますますあげてくれるはずです。
取材/徳永留依子