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WORK 挨拶・マナー

2025.12.18

転職・キャリアアップに必須! 面接マナーの基本と実践ポイント【社労士監修】

面接は、その場だけでなく、会場入りする前から評価が始まることも。細やかなマナーが身についているかどうかが、選考結果にも直結することもあり得ますよ。この記事では、面接前や本番での基本マナー、オンライン面接で気を付けたい点や、意外に見落としがちなポイントを、実例をもとに解説します。

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Summary

  • 面接マナーは入室前から評価対象で、到着時間・受付対応・待ち時間の振る舞いも見られている。
  • 入室・着席・話し方は、丁寧さと落ち着きが第一印象を左右する。
  • オンライン面接は、通信環境・背景・話し方など対面とは別の準備が不可欠。

面接マナーは、社会人としての基本姿勢が表れやすい部分です。ただ、普段意識しない動作も多く、当日に緊張してしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、最近は、カジュアルな雰囲気の会社も増えているため、「そこまで気にする必要があるの?」という声も。ですが、初めて会う相手には人となりが分からないからこそ、最低限の礼儀を整えておく方が安心ですよ。

そこで、この記事では、面接時のマナーや、オンライン面接で気を付けたいポイントなどを幅広く解説します。自分の魅力やスキルをより自然に伝えるためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。

面接前の準備|到着時間と受付で気をつけるべきポイント

面接は会場に到着した瞬間から始まっていると考えておくのがおすすめです。特に受付や建物内での振る舞いは意外と見られやすいため、落ち着いて行動できる準備をしておくと安心ですね。

面接には何分前に行くべき? 適切な到着時間とは

到着時間は「約10分前」が最適と言われています。建物自体には15分前に着いておくと余裕を持てますよ。

とはいえ、大きなビルなどでは、着いてから思わぬ誤算があることも。筆者の知人は、都内の大型ビルに面接へ向かった際、エレベーターが「A棟1〜15階用」「B棟15〜30階用」など棟と階ごとに分かれていることに気づかず、別のラインに乗ってしまいました。結果的に時間をかなりロスしてしまい、心の余裕がなくなってしまったといいます。

最近はタッチパネル式受付や、セキュリティゲートを通過するケースも増えています。また、同じようなビルが並んでいると、違うビルへ誤って入ってしまう可能性も。事前に所在地や受付方法なども確認すると安心です。

なお、早く着きすぎた場合は、お手洗いで身だしなみを整えながら時間調整するのも上品でしょう。特にあまりなじみがないエリアに面接に行く際は、余裕を持って行動することをおすすめします。

紹介 女性

(c) Adobe Stock

受付でのマナー|入室前から評価は始まっている

受付では落ち着いた声量で名乗り、面接に来た旨を丁寧に伝えましょう。スマホを触りながら話すのは避けたいですね。案内を待つ間の姿勢も見られることがあるため、周囲の動きを妨げない位置で控えると好印象につながります。

働く女性

面接会場には、10〜15分前に到着しておきましょう。

面接本番の基本マナー|入室から座り方、話し方まで

入室の瞬間は第一印象を大きく左右します。ドアの開け方や姿勢など、基本動作もみていきましょう。

面接室への入室マナー|第一印象を左右する動作とは

ノックは3回が基本です。許可を得てから「失礼いたします」と一声添えて入室すると丁寧な印象になりますよ。ドアを両手で静かに閉め、面接官と目を合わせ、軽くお辞儀をするとスマートです。

座る姿勢とポイント|面接官に好印象を与える座り方

椅子は勧められてから座るのが基本です。背筋を伸ばし、足は組まず、普段より少しだけ顎を引くと落ち着いた雰囲気を演出できますよ。また、緊張していると、つい髪を触ったり、貧乏ゆすりなどのくせが無意識に出やすいので、気をつけましょう。

話し方のマナー|面接官に伝わる言葉遣いと表情

話すスピードは少しゆっくりを意識すると伝わりやすいですよ。柔らかな表情でうなずきを交えながら話すと、対話の温度感も上がります。回答は結論から述べると、ビジネスパーソンらしい印象になりますね。

目を見て話す

(c) Adobe Stock

服装・持ち物マナー|コート・カバン・マスクの扱い方

身だしなみは相手への敬意を示す要素です。服装やカバンの扱い方まで整えておくと、細部まで気配りができる人として映りますよね。

面接時の服装|第一印象を左右するポイントとは?

ビジネススーツが基本ですが、色味やデザインが派手すぎないものが安心です。髪型は顔が見えるよう整えると表情が伝わりやすくなりますね。靴がきれいに磨かれているかどうかも意外とチェックされていますので、建物についた時点で一度靴の状態を確認しておくのがおすすめですよ。

コートやカバンの扱い|着脱のタイミングと置き方を知る

コートは建物に入る前に脱ぐのがマナーです。カバンは椅子の横や足元に静かに置くと落ち着いた印象になりますよ。音を立てずに扱うことで丁寧さが伝わります。

マスクのマナー|着脱のタイミングと表情の見せ方

インフルエンザやコロナの流行シーズンなどは、マスクを着用することが推奨されることも。迷いやすいマスクですが、企業の指示に合わせるのが自然ですね。外す場合は一言添えるとより丁寧ですし、表情が見えるとコミュニケーションが取りやすいと感じられるでしょう。

オンライン面接のマナー|対面とは異なるポイントに注意!

オンライン面接では通信環境や画面映えなど、対面とは別の準備が必要になります。事前の整え方で安心感が大きく変わりますよね。

ポイント紹介

(c) Adobe Stock

オンライン面接の入室マナー|好印象を与える準備とは?

ログインは開始時刻より少し早めの「5分前」が適切といわれています。あまりにも早く入室すると相手側に通知が届き、準備中の時間を邪魔してしまう可能性がありますよね。落ち着いて入室するためにも、早すぎず遅すぎないタイミングを意識したいところです。

また、オンライン面接では通信トラブルも起こりやすいため、Wi-Fi環境などを事前に確認しておくと安心でしょう。

もう一つ気を付けたいのが、服装の油断です。オンラインだから見えないと思い、上半身だけ整えて下は部屋着のままという人も少なくありません。ところが、ふとしたタイミングでカメラの角度がずれ、思わぬ部分が映ってしまったという話を時折耳にします。

オンライン面接でも、全身の服装を整えておいた方が、万が一映り込んだ場合でも安心ですし、気持ちも自然と引き締まるのではないでしょうか?

オンラインならではの話し方|対面と異なるポイントを押さえる

画面越しでは音声が届きにくい場合があるため、ゆっくり、はっきり話すと伝わりやすくなります。マイク音量もログイン前に確認しておくと安心ですよ。また、面接官の話を聞く際は、うなずきや表情でリアクションを示すと、対面に近いコミュニケーションが取れますね。

背景やカメラの角度|画面映えを意識した環境作り

背景が華やかすぎると視線が散ってしまい、面接官の集中を妨げることもあります。ビジネスシーンに合う落ち着いた背景に設定すると、好印象でしょう。

また、カメラは目線の高さに設定するのが自然です。照明が顔の正面から当たるよう調整すると表情が明るく映りますよ。ただ、時折、照明が強すぎて顔が真っ白になってしまっている人も。面接では表情が分かるくらいの明るさに調整しておくことをおすすめします。

最後に

  1. 面接会場には建物15分前、受付10分前を目安に到着する。
  2. 入室時はノック3回・一礼・勧められてから着席が基本。
  3. オンライン面接では、通信確認・背景・目線・全身服装まで整える。

面接では、スキルや経験と同じくらい、マナーや細かな所作が大切です。基本のマナーを押さえておくことで、本来の魅力をより自然に届けやすくなるでしょう。転職活動などの際は、ぜひチェックしてみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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執筆

塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)

行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
事務所ホームページ:塚原社会保険労務士事務所

ライター所属:京都メディアライン

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