「100%」表示=無添加ではない
意外と知られていないのが、「果汁100%」と書かれていても、「無添加」とは限らないという点。香料・ビタミンC(酸化防止剤)・砂糖や果糖ぶどう糖液糖などが加えられていることもあります。
中でも「果糖ぶどう糖液糖」は血糖値を急激に上げやすく、体脂肪の蓄積や生活習慣病のリスクとも関連。購入前には、成分表示をよく確認しましょう。
安全性にこだわるなら「有機JAS」や「オーガニック」表記に注目
オレンジは農薬使用が多い果物のひとつ。皮ごと搾っているジュースや、生搾りタイプでは農薬残留のリスクも気になります。そんなときの基準になるのが「有機JASマーク」や「オーガニック認証」。信頼できる商品を選ぶ目安になります。

オレンジジュースの注意点と誤解|「体にいい」だけじゃない
健康によさそうなイメージの裏で、誤解や過剰摂取によるデメリットも見落とせません。特に子どもや妊娠中の人、糖質が気になる方には注意が必要です。
飲みすぎによるデメリットも
オレンジジュースは美味しくて飲みやすい反面、糖分と酸が多く含まれています。過剰に摂ると、虫歯や血糖値の急上昇、胃の不快感を招くことも。
目安は1日1杯(200ml程度)。特にダイエット中の方や血糖コントロールが気になる人は、「甘くない無添加タイプ」+「朝食と一緒に」が基本です。
下痢や腹痛につながる場合も
体質によっては、クエン酸や果糖が刺激になってしまうことも。特に冷えやすい人、胃腸が弱い人は、常温に戻してから少量ずつ試すのが安心です。
妊娠中・子どもに与えるときの注意点
香料や保存料が多い製品は避け、「果汁100%かつ無添加」であることを重視しましょう。また、空腹時を避け、食事と一緒に少量ずつ取り入れるのがベスト。ジュースの“質”と“タイミング”を見極めることが大切です。
最後に
POINT
- オレンジジュースの効果は、美容・健康・疲労回復など幅広い。
- 飲む時間帯や量、種類を工夫することでメリットを最大化できる。
- 「果汁100%=無添加」ではないので、成分表示を必ず確認しよう。
オレンジジュースは、取り入れ方次第で美容・健康の強い味方になります。ただし、「なんとなく100%だから安心」と思わずに、成分表示をしっかりチェックし、安全性や製法にも注目することが、体にやさしい習慣づくりの第一歩。
忙しい朝、ホッとひと息つきたい午後…その一杯が、自分と家族のコンディションを整える「毎日のセルフケア」になりますように。
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監修
木村吏江(きむらりえ)
・デトックスアロマリンパマッサージ Lieru オーナーセラピスト
・オンラインスクール【Lieru式リンパセラピスト養成講座】講師
・ファスティングマイスター学院京都下鴨支部長
・プロフェッショナルファスティングマイスター
・健康美容食育指導士
・フランス式アロマライフスタイルテラピスト
・タカラジェンヌ、アスリートの施術やファスティングサポートも多数
HP:http://lieru39.com


