Summary
- ちくわ1本の糖質は約5~6g、見た目よりもしっかり糖質があるので要注意。
- 原材料や製法によって糖質量は異なるため、選び方が大切。
- 塩分や添加物にも注意し、「無添加」「減塩」タイプの選択が安心。
お弁当や食卓に、ちょこっと添えるだけで彩りも味も整えてくれる「ちくわ」。身近すぎて深く考えることの少ない食材ですが、糖質制限中や健康を意識する食生活では「ちくわって実際どうなの?」と気になる人も多いのではないでしょうか?
低カロリーで手軽なイメージのあるちくわ。でも、実際には原料や製法によって糖質量が異なるため、選び方次第でヘルシーにも、そうでなくもなるのが現実です。
今回は、糖質量や選び方のポイント、そして制限中でも美味しく楽しむためのアイデアまでを、オンラインスクール【Lieru式リンパセラピスト養成講座】講師であり、プロフェッショナルファスティングマイスター・健康美容食育指導士の木村吏江(きむらりえ)さんにお聞きしました。
家族の健康を支えながら、自分の美容やダイエットにも配慮したい人に向けてお届けします。
ちくわに含まれる糖質の基本を知っておこう
忙しくても「体にいいかどうか」を判断するには、まず基本の情報が必要です。ここでは、ちくわの糖質量や栄養成分を把握し、なぜ「糖質が高い」と感じる人がいるのかを整理しましょう。
ちくわの糖質量はどれくらい?
市販のちくわ1本には、およそ5~6gの糖質が含まれています。これはごはんひと口分に相当する程度。ただし、見た目が淡白なせいか「糖質はほぼゼロ」と思いがちですが、ちくわには弾力を出すために「でんぷん」が加えられていることが多く、意外にもしっかり糖質が含まれています。
「低カロリー=低糖質」ではないというのは、ダイエット中にはありがちな落とし穴。糖質量は見た目ではなく、原材料で決まります。選ぶ際には、パッケージの裏にある栄養成分表示をきちんとチェックして、納得して選びましょう。
ちくわは糖質が高いの? 低いの?
ちくわの糖質量は、野菜や豆腐などの低糖質食品と比べるとやや多め。ただし、ごはんやパンと比べればずっと控えめです。例えば、主食の量を少し減らして、その分をちくわに置き換えるという工夫で、糖質量を調整することもできます。
「糖質制限=食べちゃダメ」と決めつけず、全体の食事バランスを見ながら取り入れることが、無理なく続けるポイントです。糖質だけに目を向けず、ちくわが持つ「たんぱく質」や「満足感」といった栄養価にも目を向けてみましょう。

ちくわの原料と糖質の関係
ちくわの主な原料は魚のすり身ですが、なめらかな食感やコシを出すためにでんぷんが加えられています。このでんぷんの量が糖質の量に直結しているため、見た目は似ていても製品によって糖質量には差があるのです。
「でんぷん控えめ」「魚の割合が高い」などの表記があるちくわは、比較的糖質が少なめの傾向。購入の際は、原材料や「糖質」「炭水化物」の数値をチェックし、1本あたり5g未満であれば「控えめ」と判断できます。
ちくわは見た目より糖質が多く、原料や製法による差も大きい点に注意。
糖質制限中にちくわを取り入れる工夫とは?
ちくわは「使い方次第」で、糖質制限中にも安心して楽しめる食材です。ここでは、食べ方や組み合わせ、量の工夫を具体的に提案。日常に取り入れやすく、無理なく続けられる工夫が見つかります。
糖質制限向きのちくわの選び方
スーパーにずらりと並ぶちくわの中にも、糖質量に差があるのが現実。糖質制限中なら「糖質◯g以下」「でんぷん控えめ」などの表記がある製品がおすすめです。
また、「添加物が少ない」「魚肉含有量が多い」などの基準も、美容や健康を意識するうえでは大切な視点。すべてを完璧にとはいいませんが、「今の自分や家族にちょうどいい」ものを選ぶ感覚を大切にしてみてください。
低糖質レシピのアイデア例
ちくわはアレンジがしやすいのも魅力。スティック状のきゅうりやチーズを詰めるだけで、手軽なのに見た目も味もアップグレード。
そのままサラダに加える、炒め物の具にする、味噌汁やスープに入れる、などアレンジは無限大。冷蔵庫にある野菜や豆腐と合わせれば、栄養バランスも整いやすくなります。
マヨネーズやごま油であえるだけの「火を使わない副菜」としても優秀。ひと手間加えることで、いつもの「ちくわ」が頼れるヘルシー食材に早変わりします。

1日に食べていいちくわの量とは?
糖質制限では、1日の糖質摂取量を50〜70g程度に抑えるのが一般的。ちくわ1本で5~6g程度の糖質を含むため、1〜3本までを目安にしましょう。
朝にパンを食べた日、夜にフルーツを予定している日など、全体の糖質量を見ながらバランスをとるのがコツ。「これくらいならOK」と自分なりの目安をもっておくことで、迷いやストレスが減って、習慣としても続けやすくなります。
糖質や原材料を確認し、量や食べ方を工夫すれば制限中も安心して楽しめます。
「ちくわは体に悪い」は本当? 誤解されやすい理由
ちくわに対する「体に悪いのでは?」という不安の声も聞かれますが、その多くは誤解に基づくものです。ここでは、原料や添加物、塩分などの観点から実際の影響を冷静に確認します。家族にも安心して出せる判断基準が身につきます。
ちくわに含まれる塩分や添加物は大丈夫?
市販のちくわには、保存性や食感を高めるための添加物(リン酸塩や保存料など)が含まれることがあります。また、塩分も1本あたり約0.5〜1gと、少し高め。
気になる場合は、「減塩タイプ」や「無添加」と表記された製品を選ぶと安心です。原材料表示を見て、「分かりやすい食材」が並んでいるちくわは、それだけでも信頼度が高いものです。

「食べすぎると不健康」と言われる理由
ちくわに限った話ではありませんが、食べやすいからといって「頻繁に・多く」食べすぎると、栄養が偏ったり、知らないうちに塩分・糖質を摂りすぎたりしてしまうリスクがあります。
ちくわはビタミンや食物繊維が少ないため、それだけに頼ると不足する栄養素が出てくるのも事実。野菜、豆、海藻などと組み合わせて「バランスの中のちくわ」として活用することが理想です。
子どもや家族にも安心な食べ方
ちくわは柔らかく、調理の手間も少ないため、子どもや高齢の家族にも人気です。ただし、子どもには誤飲のリスクを避けるため、食べやすい大きさに切ってあげることが大切です。
見た目を可愛く盛りつける「ちくわ巻き」や、スープの具、炒め物のアクセントなどに使うと、家族みんなが飽きずに楽しめます。塩分や味つけは控えめに、他の素材の味も生かしてあげるのがポイントです。
最後に
POINT
- ちくわの糖質量は原料や製法で変動するため、表示を確認して選ぶこと。
- 「低カロリー=低糖質」ではないので、糖質制限中は量と食べ合わせが重要。
- 家族や子どもに食べさせる際は、無添加・減塩・カット方法にも配慮を。
ちくわは、控えめな存在ながらも食卓を支える「名脇役」。糖質制限やダイエット中でも、選び方と食べ方のコツをおさえれば、気兼ねなく活用できる心強い味方になります。
大切なのは、極端に制限することではなく、「どう付き合うか」という視点。栄養成分を知ることは、自分や家族の体を想う、ちょっとした「習慣のアップデート」です。
今日の食卓に、さりげなく彩りと栄養を添える一本のちくわ。その優しさに、あらためて気づいてみませんか。
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監修
木村吏江(きむらりえ)
・デトックスアロマリンパマッサージ Lieru オーナーセラピスト
・オンラインスクール【Lieru式リンパセラピスト養成講座】講師
・ファスティングマイスター学院京都下鴨支部長
・プロフェッショナルファスティングマイスター
・健康美容食育指導士
・フランス式アロマライフスタイルテラピスト
・タカラジェンヌ、アスリートの施術やファスティングサポートも多数
HP:http://lieru39.com


