Summary
- ゆで卵1個のカロリーは約80kcal、白身と黄身で栄養が異なります。
- たんぱく質が豊富で腹持ちがよく、糖質制限中にも適しています。
- 1日1〜2個を目安に、野菜や大豆食品と組み合わせるのが理想です。
「シンプルなのに、こんなに頼もしい」! 朝食やお弁当、ダイエットの味方としても定番の「ゆで卵」。けれど、1個のカロリーや栄養のバランスを意識している人は意外と少ないかもしれません。
実はゆで卵は、40代の女性にこそ取り入れてほしい「美と健康を支える小さな完全食」。この記事では、ゆで卵のカロリー・栄養・食べ方のコツを、健康美容食育指導士の木村吏江(きむら・りえ)さんにお聞きしました。ライフスタイルに合わせて分かりやすく紹介します。
ゆで卵1個のカロリーと栄養を理解する
ゆで卵1個にどれくらいのカロリーがあるのか、白身と黄身でどう違うのかを整理します。ここでは、栄養面から見た魅力と食事に活かす基本を解説します。
ゆで卵1個のカロリーとサイズ別の目安
ゆで卵1個(Mサイズ)あたりのカロリーはおよそ80kcal。Lサイズでも90kcal前後です。白身が約15kcal、黄身が約65kcalと、エネルギーの大部分は黄身に含まれています。これは、黄身に脂質やビタミンが豊富に含まれているため。
とはいえ、全体のカロリーはご飯半膳ほど。油を使わず調理できるため、炒め物や揚げ物よりずっとヘルシーです。
管理栄養士の立場から見ると、ゆで卵は「自然のマルチサプリ」。わずか1個で、たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく補えます。忙しい朝や小腹が空いたときに、罪悪感なく選べる優秀食材です。

白身と黄身の栄養バランス
白身には、体の細胞や筋肉、髪や爪をつくる高品質なたんぱく質がたっぷり。脂質がほとんどなく、消化吸収も良いため、運動後のたんぱく補給にも最適です。
一方、黄身にはビタミンA・B群・D、鉄、カルシウム、脂質など、ホルモンバランスや美肌を支える栄養素が凝縮。女性にとって欠かせない「エネルギーの源」です。
どちらか一方ではなく、白身と黄身をセットで食べることが理想的。白身が「体の基礎」をつくり、黄身が「心と肌を整える」サポートをしてくれます。
また、ゆでることでたんぱく質の吸収率が高まるのもポイント。生よりも効率よく栄養が届き、腸にもやさしい一品です。
ゆで卵1個は約80kcal。白身と黄身の栄養差を知ることが大切です。
ダイエット中にも嬉しい「ゆで卵」の特長
糖質を抑えたいときや間食を見直したいときに、ゆで卵がなぜ役立つのかを紹介します。食べ方のコツと注意点も合わせて見ていきます。
ダイエット中におすすめな理由
糖質をほとんど含まず、たんぱく質と良質な脂質をバランスよく含むゆで卵。1個で満足感が高く、血糖値の急上昇を防ぐため、間食や夜食の代わりにもおすすめです。
たんぱく質が筋肉量の維持を助け、代謝を落としにくくしてくれるのも魅力。朝食に1個プラスするだけで、エネルギーが持続し、自然と「食べすぎ防止」にもつながります。
食べ過ぎに注意したいポイント
どんなに健康的な食材でも「量」は大切。1日に3個以上を毎日続けると、脂質やコレステロールがやや多くなりがちです。一般的には1〜2個が目安。体調や運動量に合わせて調整を。
サラダや野菜スープ、豆腐などと組み合わせると、よりバランスよく栄養が取れます。「ゆで卵だけ」ではなく、「ゆで卵を生かす食べ方」を意識するのが、40代女性の美と健康を両立する秘訣です。

家族の健康を支える日常のゆで卵活用
忙しい家庭の食卓で、ゆで卵をどう使えば健康維持につながるのか? 子どもや夫への取り入れ方、年齢に応じた栄養効果をまとめます。
子どもや夫の食生活に取り入れる工夫
ゆで卵は、どの年代にも安心して出せる万能食材。お弁当の彩りとして半分に切るだけで、栄養もビジュアルもワンランクアップします。
お子さんの朝ごはんには「たんぱく質の一品」として。ご主人の夜食には「胃にやさしい満足プレート」として。サラダやスープに添えるだけで、調理の手間をかけずに家族全員の栄養バランスを底上げできます。


