Summary
- 新聞紙やストッキングなど、家にある物で窓が驚くほどピカピカに。
- 強い洗剤不要! 重曹・ウタマロなどで時短&安全に汚れオフ。
- 届かない窓もロングモップや磁石クリーナーでラクに掃除。
毎日忙しくても、窓ガラスはきれいに保ちたいものですよね。本記事では、思わず試したくなる裏ワザや、初心者でも安心して実践できる掃除方法をリフォームやインテリアの提案を通して、豊かなライフスタイルを提供するアトリエボックスの堂本さんにお聞きしました。
道具選びから洗剤の使い方、掃除後の予防法まで紹介します。
身近な道具でできる! 窓ガラス掃除の裏ワザ集
掃除に時間をかけられない人に向けて、身近なもので簡単にできる裏ワザを紹介します。使う道具や方法はいたってシンプルですが、思わず「なるほど」と感じる工夫ばかり。初めてでもすぐに実践しやすく、忙しい日々でも続けやすい方法を選びました。
新聞紙やストッキングが役立つ理由とは?
古新聞や使い古したストッキングは、意外にも窓ガラス掃除で活躍します。新聞紙のインクには、皮脂や手あかを浮かせて落としやすくする成分が含まれており、乾いた新聞で仕上げ拭きをすると、ガラスにツヤが出て拭き跡も残りにくくなります。
一方のストッキングは、ナイロン素材特有の適度な摩擦があり、こびりついたホコリや花粉を優しく取り除くのに向いています。丸めたストッキングで網戸をかるくなでたり、割りばしに巻き付けてサッシの溝掃除にも最適です。
どちらも特別な準備なしで使えるため、思い立ったときにサッと使える点でも重宝されている道具といえるでしょう。

ウタマロクリーナーを使った簡単拭き取り法
ウタマロクリーナーは中性タイプの洗剤で、ガラスにも安心して使える便利なアイテムです。ただし、直接スプレーすると液だれやムラの原因になるため、柔らかいクロスやペーパーに吹きつけてから拭くのがポイントです。
汚れが気になる部分は、スプレー後に少し置いてなじませると、拭き取りがスムーズになります。最後に乾いた布で仕上げれば、くもりのない透明感が戻ってくるでしょう。
最後の水拭きは2度拭きをするなど、しっかりと吹くことがポイント。油汚れにも最適な洗剤なので、キッチンまわりにも◎。
アルカリ電解水や重曹で安心&スッキリ
強い洗剤を避けたいときは、アルカリ電解水や重曹水といったナチュラルクリーナーが頼りになります。アルカリ電解水は、皮脂や手あかなどの酸性汚れに強く、スプレーして拭くだけでもすっきりとした仕上がりになります。
重曹はぬるま湯に溶かしてスプレーすると、油分やくもりの対策に効果を発揮します。どちらも手肌にやさしく、ペットや小さなお子さんがいる家庭でも取り入れやすい方法といえるかもしれません。
新聞紙やストッキングなど身近な物で窓が見違える。
外側・内側・手の届かない場所の掃除テクニック
窓ガラスの外側や上部は、掃除したくても手が届かないことが多いものです。ここでは、道具や工夫でカバーできる方法を紹介し、安全性と効果の両立を意識したテクニックを取り上げます。
2階の外側はどう掃除する? 届かない場所の工夫
2階や高所にある窓ガラスの掃除は、安全面の不安もあり、つい後回しにしがちです。とはいえ、外側は雨や風の影響で汚れがたまりやすく、放置すると落としにくくなることもあります。
そんなときに便利なのが、窓掃除用のロングモップやマジックハンドと呼ばれる道具です。柄の長さを調整できるタイプを選ぶと、足場を変えずに作業しやすくなります。軽量なものを選ぶと腕への負担も少なく、安定した姿勢で使いやすいでしょう。
また、磁石式のクリーナーも注目されています。窓の内側と外側にそれぞれ挟み込み、動かすだけで同時に拭ける仕組みです。強力すぎると外れて落下する恐れもあるため、磁力はガラスの厚みに合ったものを選ぶことが大切です。無理をせず、安全第一で取り組むことが掃除を続けるうえでのポイントかもしれません。
掃除をするのは作業をしやすい曇りや朝夕にするのがベストです。水でほこりや砂を落とすことで軽い汚れは7〜8割は落ちることがあるので、ホースの水を窓全体にザッとかけて、モップで拭き取るだけでもOKです。
内側のガラスは跡が残りやすい? 拭きムラ対策
一見きれいに見える室内側のガラスも、光の差し方や見る角度によってムラが目立つことがあります。特に乾いた布だけで仕上げると、皮脂やほこりが引きずられて線状に残ることが少なくありません。
拭きムラを防ぐためには、まず柔らかいクロスや専用のワイパーを使うことが効果的です。ガラス専用のクリーナーやアルコールスプレーを軽く吹きつけ、縦方向と横方向を交互に拭き取るとムラになりにくくなります。布はマイクロファイバー素材のものを選ぶと、拭き残しも減らせるでしょう。
さらに、直射日光が当たる時間帯は避けるのが無難です。洗剤が乾くスピードが速くなり、ムラの原因になることがあります。朝や曇りの日など、ガラス面が熱を持っていないタイミングを選ぶと、仕上がりに差が出やすくなるかもしれません。

ロングモップや磁石式で高所も安全に時短掃除。
窓掃除をラクにする予防法と習慣化のコツ
掃除の負担を減らすには、汚れにくくする工夫や、こまめに手をかける仕組みづくりが役立ちます。ここでは、掃除の習慣化に役立つタイミングや、予防的に使えるアイテムを取り上げます。
雨やホコリを寄せつけにくくする一手間
窓ガラスの汚れは、雨水や車の排気ガス、風に乗ってくる花粉や砂ぼこりなどが主な原因です。特に外側は放っておくと、くもりや黒ずみが目立ちやすくなります。
そこで役立つのが、防汚スプレーや撥水コート剤といった予防アイテムです。これらをガラス面に塗布しておくと、汚れが付きにくくなり、水滴もはじいてくれます。結果的に掃除の回数が減り、いつも清潔感のある見た目を保ちやすくなるでしょう。
使用の際は、ガラスを一度しっかりと掃除してから塗るのがポイントです。汚れが残ったままでは、コーティングの効果が半減してしまいます。ほんのひと手間で、その後の手間がグッと軽くなるかもしれません。

掃除のベストタイミングは朝? 夜?
窓掃除は「いつやるか」によって仕上がりが変わってきます。特に大切なのが、日差しの影響を受けにくい時間帯を選ぶことです。直射日光の下では洗剤や水分が早く乾き、拭き跡やムラが残りやすくなります。
おすすめは、日差しが柔らかい朝のうちや、曇りの日の昼間など。ガラスの表面が熱を持っていないときであれば、拭きムラも起こりにくく、作業もしやすく感じられるでしょう。
逆に、夕方以降は湿度が高くなりやすく、拭いても乾きにくいと感じることがあるかもしれません。スケジュールに合わせて無理なく選びつつ、条件が整ったときに取り組めると気持ちよく作業できるはずです。
月1回・週1回で習慣化できる仕組みとは?
窓掃除は「汚れたらやる」よりも、「少しずつ定期的にやる」ほうがラクに続けられます。汚れがこびりつく前に落とす習慣が身につけば、1回の掃除時間も短く済むでしょう。
たとえば、毎月1のつく日、5のつく日など、今日はここをやる日として決めてもいいかもしれません。また家族に協力してもらい、誰が何処をやる日と決めてみんなでおうちを綺麗にしていくのもひとつです。
完璧を目指さず「5分だけやっておく」「今日はこの窓だけ」くらいの気持ちで取り組むと、続けやすさが変わってくるはずです。日常のルーティンにうまく組み込むことで、無理なくきれいをキープできるでしょう。
最後に
POINT
- 新聞紙・ストッキング・重曹など、身近な道具で窓掃除は十分きれいにできる。
- ウタマロやアルカリ電解水などの中性・弱アルカリ洗剤が安全で効果的。
- 高所の窓はロングモップや磁石クリーナーで、無理せず安全に対応する。
窓ガラスの掃除は、少しの工夫で驚くほどスムーズになります。今回紹介した裏ワザや予防法は、どれも実践しやすく、家族の健康や見た目の清潔感にもつながるはずです。自分の暮らしに合った方法を見つけて、無理なく気持ちよく続けていけるきっかけになれば幸いです。
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監修
堂本章弥(どうもと ふみや)
株式会社Atelier Box代表取締役。
リフォームやインテリアの提案を通して、お客様に豊かなライフスタイルを提供している。増改築相談員、インテリアデザイナー、空間ディスプレイデザイナー1級の資格を保有。趣味は建築物巡り。国内問わず毎年数回は旅行をし、旅先の建築物や町の雰囲気を満喫している。
構成・執筆/京都メディアライン
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