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2025.12.28

ビジネスシーンで「最初」を上手に言い換えるには?|印象が変わる言葉の選び方

「最初」は便利な言葉ですが、ビジネス文書や報告の場で多用すると、稚拙に感じられてしまうこともあるでしょう。この記事では、ビジネスシーンで使える「最初」の言い換え表現を紹介します。場面ごとの言い換え表現を整理します。

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Summary

  • 順序を示す言い換え表現は「第一」や「冒頭」、時期なら「初頭」
  • 計画や経緯の説明での言い換え表現は「当初」
  • 出来事のきっかけとなる場合の言い換え表現は「発端」「起こり」

「最初」はよく使う言葉ですが、多用しすぎると稚拙に響くこともあります。そこで、この記事では、場面別に使い分けることのできる「最初」の言い換え表現を整理して紹介します。

メール・会話・報告書など、実際の使いどころを意識した例とともに、印象を損なわない表現を確認していきましょう。

「最初」の意味を整理|どんな場面で言い換えが必要か?

同じ「最初」でも、言いたいことは人によって少しずつ違います。順番を示すのか、始まりを示すのか、出来事のきっかけを指すのか…。意味の違いを理解すれば、言葉選びに迷わなくなりますよ。

まずは、「最初」の意味を辞書で確認しておきましょう。

さい‐しょ【最初】
いちばんはじめ。「物事は―が大切だ」「―だれかと思った」⇔最後/最終。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

物事の一番はじめを指すことを踏まえて、言い換え表現を見ていきます。

「最初」の対義語は、「最後」です。

順序を表す「最初」

「順序の先頭」を示したい場合にふさわしいのは、「第一」「冒頭」「初頭」といった語です。

「第一」 は、一番はじめを指します。辞書では次のように説明されていますよ。

だい‐いち【第一】
一[名]
1 順序のいちばんはじめ。最初。「本日―の試合」「朝―に新聞を読む」
2 最もすぐれていること。「その方面では―の技術者」
3 最も重要であること。「健康を―に考える」「安全が―だ」
二[副]ほかのことはともかくとして。何よりもまず。「―その言いぐさがおかしい」「―聞こうにもだれもいない」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「冒頭」は、話や文章の「入り口」を意味します。辞書では次のように説明されていますよ。

ぼう‐とう【冒頭】
1 文章・談話のはじめの部分。「手紙の―」
2 物事のはじめの部分。「交渉が―から難航する」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「初頭」は「時代や時期のはじめ」を指すため、期間の説明(例:「平成初頭」「春の初頭」)などに向いており、順序というより時点を表す語です。

辞書では次のように説明されていますよ。

しょ‐とう【初頭】
ある時代・時期の初めのころ。「今世紀の―」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

勉強する女性
(c)Adobe Stock

開始を表す「最初」

「始まり」を伝える場合の言い換えとしては、「当初」が挙げられます。「当初」は「その事柄が始まったとき」を意味し、経過を振り返る文脈で多く使われます。

辞書では次のように説明されていますよ。

とう‐しょ〔タウ‐〕【当初】
そのことのはじめ。最初。また、その時期。「―の計画」「―組まれた予算」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「当初より懸案事項だった」「当初の計画では〜」というように、現状との比較や変化を説明するときによく使われます。

原因や契機を示す「最初」

出来事の「最初」を伝えたいときは、「発端」や「起こり」と言い換えられるでしょう。「発端」は事の起こりを意味します。辞書では次のように説明されていますよ。

ほっ‐たん【発端】
《端緒を発(ひら)く意》
1 物事の始まり。事の起こり。「事件の―」
2 心の底。心底。
「―ヨリ科(とが)送リヲスル」〈日葡〉
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

ビジネスシーンでは「今回の問題の発端は〜」「会議開催の発端となったのは〜」といった形で使われます。

「起こり」も「発端」と同様に、起こった物事の始まりを意味します。ただし、原因や起源という意味で使うときには、「発端」ではなく「起こり」を使います。

参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)

描く女性
(c)Adobe Stock

最後に

POINT

  • 順序なら「第一」「冒頭」、時期なら「初頭」と言い換えができる。
  • 経過説明や計画比較では「当初」と言い換えができる。
  • 問題や出来事のきっかけには「発端」「起こり」と言い換えができる。

「最初」は日常でも職場でも多用されますが、使い分けるだけで印象が変わります。どの文脈で使うのかを意識し、目的に合う言葉を選んでみてください。

TOP・アイキャッチ・吹き出し画像/(c) Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けたファッション&ビューティをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれや美容を楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッション感度の高いエディターを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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