Summary
- ビジネスシーンでは、「お力添え」や「ご支援」などに言い換えられる。
- 四字熟語なら、「一致団結」「同心協力」「戮力協心」などに言い換えられる。
- カタカナ語なら、「コラボレーション」「アライアンス」「チームプレー」などに言い換えられる。
仕事や家庭で「協力」をお願いしたい場面は多いものの、同じ表現ばかり続くとしつこい感じがしてしまいますよね…。相手との関係や距離感によっては、一言の柔らかさや重みが大きく変わることもあります。
そこでこの記事では、丁寧さを保ちつつ気持ちが伝わる言い換えを、実践的で使いやすい形で整理します。使いどころも一緒に確認していきましょう。
ビジネスで使う「協力」の丁寧な言い換え
まずは、お願い・感謝・断りという3つの場面に合わせて、言い換え表現を確認していきましょう。
お願いを伝える際に使える言い換え
ビジネスメールで「ご協力お願いします」を繰り返すと、「またお願いか…」と少々しつこく感じられてしまうかもしれません。
例えば「お力添え」や「ご支援」は、丁寧にお願いをしたいときに向いている言葉です。一方、「お手伝い」や「お知恵を拝借できれば幸いです」などは、親しみを込めて柔らかく伝えたいときに重宝するでしょう。

協力への感謝を示す丁寧な表現
協力してもらったあとの感謝をどう伝えるかは、信頼関係に影響する要素の一つです。「ご協力いただき、ありがとうございました」は定番なだけに、毎回このお礼では物足りなさを感じる場面もあるでしょう。
「お力添えをいただき、心より感謝いたします」「多大なご支援を賜り、深く御礼を申し上げます」といった言い回しは、成果を共有したいときにも活躍するフレーズです。
相手の行動に対する感謝なのか、気持ちに対する感謝なのかを意識して言葉を選ぶと、より深く伝わりますよ。
業務終了後のメールでは、「おかげさまで本件も無事に完了いたしました」と成果に触れながら感謝を伝えると、より誠実な気持ちが伝わるでしょう。
協力しにくい状況を伝えるクッション表現
協力を依頼されたものの引き受けられない時こそ、返答の言葉には気を使いたいものですよね。「対応できません」「難しいです」というように断定的な物言いをしてしまうと、意図せず冷たい印象を与えることもあります。
そんな時は、「力不足でお役に立てず、心苦しく存じます」「現在の業務状況を鑑みますと、対応が難しい状況でございます」といった表現を用いることで、相手への配慮を示すことができます。
もし代替案がある場合は、「別の者をご紹介できるか確認いたします」などと添えることで、誠実さが伝えられるでしょう。断ることが最終目的ではなく、できるところは協力する姿勢を示すことが大切です。
協力とは『デジタル大辞泉』(小学館)によると『「[名](スル)力を合わせて事にあたること。「―を仰ぐ」「事業に―する」』と説明されています。
四字熟語とカタカナ語の言い換え表現は?
ここでは、「協力」の意味を表す四字熟語やカタカナ語を紹介します。
「協力」を表す四字熟語
一緒に取り組む気持ちを力強く示したいときには、四字熟語が頼れる存在になります。
「一致団結」「同心協力(どうしんきょうりょく)」「戮力協心(りくりょくきょうしん)」などは、いずれも複数人で力を合わせる姿勢を示す言葉です。
会議やプレゼンなど、全体の意志を共有したい場面で「このチームで一致団結してまいりましょう」と添えると、気持ちが伝わりやすくなります。

「協力」を表すカタカナ語
協力を示すカタカナ語としては、「コラボレーション」「アライアンス」「チームプレー」などの言葉が挙げられるでしょう。
「コラボレーション」は、異なる分野の人や団体が協力して制作することを意味します。
「アライアンス」は、提携や連合、協力を意味。業務提携や連携強化の場面などに適しています。
「チームプレー」は、会話でも使いやすいですね。スポーツだけでなく、仕事を円滑に進めるための共同プレーとしての意味でも使うことができますよ。
最後に
POINT
- ビジネスシーンでは、「お力添え」「ご支援」などに言い換えることで、依頼や感謝をより丁寧に伝えられる。
- 四字熟語を用いる場合は、「一致団結」「同心協力」「戮力協心」などがあり、複数人で力を合わせる姿勢を強調できる。
- カタカナ語では、「コラボレーション」「アライアンス」「チームプレー」などがあり、協力関係を現代的に表現できる。
「協力」の言い換え表現を確認することは、単にボキャブラリーを増やすだけの作業ではなく、相手との距離や気持ちの伝え方を見直す機会にもなりますね。場面に応じて使い分けてみてください。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けたファッション&ビューティをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれや美容を楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッション感度の高いエディターを通して発信中。
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