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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2018.11.18

一度離婚後、再婚。モラハラもセックスレスも解消され今が最高に幸せな夫婦の話〜知佳さんの場合Vol.2

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生き、幸せになることをあきらめない人生のサバイバーでもある。モラハラ夫と二度結婚した知佳さんが夫婦円満生活を手に入れるまでのお話第二回、完結編。

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「離婚が私たちの最大のキューピッドでした」

モラハラ元夫が自分のモラハラの原因を分析したら!?

モラハラが酷い夫Fさんと離婚したら、お互いちょうどいい距離感になってFさんのモラハラがなくなったという知佳さん。

前回までのお話はこちら→略奪愛からの結婚、離婚。元モラハラ夫と再婚後ラブラブになった話

知佳さん(以下、ち)「そうなんです。離婚した意味は、ふたりが仲良くなったってことだけ」

Fさんは愛する知佳さんを失ってしまったことで、どうして自分がモラハラをしてしまったのか、自分なりに自己分析して直すために色々勉強しました。その結果、彼がモラハラに走ってしまった原因は、地味でおとなしい自分と違って、華やかに見えてリア充タイプの知佳さんに劣等感があったからだということがわかってきたそう。

ち「『君に対してコンプレックスがあったんだ。だから酷いことを言って君を支配すれば棄てられなくて済むと思ってたし、結婚してるから何を言っても絶対に居なくならないと思っていた』って…」

さかい(以下、さ)「モラハラ夫の話はよく耳にするけど、聞いているとその自覚がない男性がほとんど。自分でそこまで気づけるってすごい! きっとそれだけ知佳さんとの離婚がショックだったんですね」

ち「はい。私を失って初めて、自分が私に対してどんな酷い仕打ちをしていたかに気づいたみたいです」

そしてもうひとつ、彼が改心するのに役立ったのが、心理学博士ジョン・グレイの名著『ベスト・パートナーになるために』。

実はこの本は、私にとっても数少ない、パートナーシップを育むために役立った恋愛マニュアル本のひとつ。男性と女性の考え方や行動の違いが恋愛や結婚でのすれ違いを生むということをわかりやすく説いていて、私は結婚する知り合いたちにはこれを「夫婦の心得」として贈っているほど勉強になる本なのであります。

ち「例えば、女性が悩み事を話すときは解決法を求めているんじゃなくて、ただ話を聞いてあげればいい、とか。本を読んだことで『女性ってこういうものなんだ』ってわかったら、今まで私に感じてたストレスも感じなくなったんですって」

ジョン・グレイ博士、恐るべし…!

あ。ちなみに私の元配偶者にも離婚前にこの本を読ませたら、いたく感動してジョン・グレイ博士の別の本を買ってきて私に勧めてきたことがあったのですが、うちの場合は離婚原因が改善されるまでには至らなかったです。愛が足りなかったんでしょうか…。お互いの理解は深まったんだけどね。

再婚したらセックスレスまで解消されてイイことづくめに♡

―さて、元々お互い嫌いになって別れたわけでなかったし、籍を抜いたことでFさんのモラハラも治ってしまった。だけど再び結婚したら、また夫のモラハラが始まるかもしれない…。そう思いながら2年ほど半同棲を続けたふたり。

ち「結局、『このままダラダラ付き合っていても仕方ないね』ということになって。彼も完全に変わってモラハラの兆候もなくなったので、離婚して2年で彼と再婚しました」

その頃には知佳さんも勉強して資格を取り、水商売のバイトを辞めてコミュニケーション関連のセミナー講師に。やりたかった仕事に就いたことで前回結婚していたときは夫に集中していたエネルギーが上手く分散され、ちょうどいい距離感で一緒に居られるようになったそう。

そして再婚して変わったことがもうひとつあります。それは長年のセックスレスが改善されたこと!!―なぜ「!!」でここを強調したのかというと、セックスレスに悩み、しかもそれを放置しているカップルが日本ではあまりにも多すぎるから。

お互い合意の上なら問題ないけど、どちらかが不満を抱えつつ、大事なコミュニケーション手段であるセックスをないがしろにしているのって、すごく不自然で不健全なことなんじゃないかと思うのです。だからたくさんのカップルが悩んでいるセックスレスが、どのように解消されたのかぜひとも知りたい!

ち「1回目の結婚のときは、同棲していたときからすでにレス気味だったんです。月に1回あるかないか。だけどあるとき、脳科学者の方と夫婦で話す機会があって。その方が、セックスを定期的にした方が心身の健康にも脳にもいいって話してたんです。『セックスを歯磨きみたいに習慣にしてしまいなさい。週2回とか回数を決めてやればいいんです』って」

セックスとはお互いの気持ちやムードが盛り上がってするもの、と思っていた知佳さんにとって、これは目からウロコのアドバイス。「ムードとか情熱とかいらないから」と言われたそうです。そっか、確かに、結婚して夫婦になるといまさらムード作りとか難しくて、するタイミングを逸してしまうのがレスになる最大の要因ですもんね(恐らく大半のカップルは)! そして旦那さんも、心身の健康にいいならするか、と納得してセックスに乗り気になったそう。

ち「アドバイスに従って毎日習慣のようにしたら、全然問題なく出来たんですよね。今までレスだったのは何だったんだろう、っていうくらいに(笑)」

一度離婚したからこそ、今の幸せなパートナーシップがある

再婚後、Fさんへの不満は全くない、という知佳さん。「再婚して8年だけど、結婚生活は年々良くなっています。結局、今思えば離婚が最大の私たちのキューピッドみたいなものだったのかも。あの離婚があったからこそ、幸せな今がある」

普通ならモラハラされた時点で愛が冷めてしまうけれど、それでも知佳さんがFさんを見限らなかったのは、「彼といると魂レベルからの安心感が得られたから」。

ち「彼と出会って初めて、母親以上に心からの安心感を味わうことが出来たんです。自分のその、彼は特別だという感覚を信じたから、辛い想いをさせられたときも、どうしても離れたくなかった」

知佳さんが本能レベルでの愛着を感じた、夫Fさんとの縁。そしてFさんも相手を失いたくないと本気で思ったからこそ、モラハラが治るという奇跡も起きたのかもしれません。

側から見れば、旦那さんが元モラハラだったとは信じられないほど穏やかな知佳さん夫妻。夫婦って本当に、外から見ただけじゃわからないんだなあと感じます。だからよその家庭と比べて一喜一憂することには意味がないし、自分たちでその歴史を築いていくしかない。だけどその土台が脆弱だと、積み上げてきたことが些細なことであっけなく崩れることもあるんですよね。ー夫婦の絆や縁って一体なんなのか。そんなことを改めて考えさせられた今回の取材だったのでした。

インタビュー・文

さかいもゆる

出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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