〝ツウ見え〟する老舗系ブランドだから、気分があがる!
〝お育ちよさげ〟な端正な佇まい、職人わざが光る質のよさ、歴史に裏打ちされた品格。おしゃれ上級者にもファンの多い、格調高き4ブランド。一緒に年を重ねていきたい、名品ぞろいです。
LAUNER LONDON ロウナー ロンドン
英国王室御用達の誇りが詰まった、美しさにくぎ付け
1941年創業の〝ロウナー ロンドン〟は、1960年代に英国王室御用達である〝ロイヤルワラント〟に指定された、英国を代表するブランド。エリザベス2世女王陛下が愛用していることでも有名。今もバーミンガム近郊のファクトリーで、熟練の職人によってすべて手作業でつくられている。こちらの『トラビアータ』=椿姫、と名づけられたハンドバッグは、最高級のカーフレザーを使用し、独特の美しいラインが特徴。バッグ『トラビアータ』[H20×W23.5×D10]¥345,000(エイチ アイ ティー〈ロウナー ロンドン〉)
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内側はやわらかなスエード。仕切りで2か所に分けられた収納部分はポケットが多く、荷物を整理整頓できる。ボディと同色の手鏡が付属されているのも、ときめきポイント。
MOYNAT モワナ
モダンで革新的な創業者、モワナの心意気を感じて
女性トランク職人であったポーリーヌ・モワナによって、1849年パリで創業。列車用かばんや自動車旅行用トランクを開発し、多くの特許を取得。『Gabrielle』は、ベル・エポック時代に活躍した女優で、モワナのよき友人でもあった、ガブリエル・レジェンヌに敬意を表したコレクション。かっちりしたフォルムに、Mを象ったツイストロックやボトム部分の大胆なカーブ。随所にちりばめられた遊び心に〝モワナ〟らしさが香る。バッグ『Petite Gabrielle』[H18×W26×D9]¥486,000(モワナ メゾン GINZA SIX〈モワナ〉)
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特徴的なクラスプを回して、フラップを開閉する仕組み。その際、できるだけ音がしないように設計されているとか。ハンドメイドでつくられているため、ステッチのひとつひとつまで圧巻の美しさ!
VALEXTRA ヴァレクストラ
持つ人の魅力を最大限に引き出す、控えめなデザイン
1937年にイタリア・ミラノで誕生し、昨年、創業80周年を迎えたレザーブランド〝ヴァレクストラ〟。クリーンでグラフィカルなデザインと機能的なつくりで、世界中の目利きから愛されている。アイコンバッグ『イジィデ』は、ソフトなカーフスキンと巧みな色出し、さらに細長いクロージャーでおなじみ。レザーのコバ(切り口)には独自の染料「コスタ」を塗り重ねて処理しており、細部にまで真のエレガンスが宿る。バッグ『イジィデ』[H20×W26×D12]¥360,000(ヴァレクストラ・ジャパン〈ヴァレクストラ〉)
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クロージャーのサイドに、さりげなくブランドロゴが。ブランド名を主張せず、「持つ人を引き立てる」デザインは、まさに一生もの。
Mark Cross マーク クロス
心持ちまで引き締まりそうな、クラシカルな佇まい
〝マーク クロス〟は、1845年にボストンで馬具の納入業者として設立され、1934年にレザーグッズの展開を本格的にスタート。映画『裏窓』でグレース・ケリーが使用したことで、ブランドの地位は不動のものに。『ベンチレー』は、1900年代の〝ヴィンテージ・マーク クロス〟バッグにあった、双眼鏡ケースにインスパイアされたモデル。上質なレザーのみを使い、昔と変わらないハンドメイド製法でつくられている。バッグ『ベンチレー』[H19×W21.5×D7.7]¥359,000(ブルーベル・ジャパン〈マーク クロス〉)
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内張りは真っ赤なレザー! バッグを開けるたびに、胸が高鳴ること確実。表面は、繊細な型押し加工を施した牛革で、傷や汚れが目立ちにくい。
Domani2018年10月号『「気分がアガる」お仕事バッグ37』より
本誌撮影時スタッフ:撮影/山口恵史 スタイリスト/望月律子(KIND)構成/今村紗代子 ※文中の[ ]内の数字はバッグのサイズで、H=縦、W=横、D=マチを表し、単位はcmです(編集部調べ)。