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WOMAN美しい女性には美しい物語がある。

2017.11.02

『今日が人生でいちばん楽しい日!』【美人経済キャスター・江連裕子さん】短期集中連載インタビューvol.4

40歳にして華麗なるキャリアを築く美女・江連裕子さんの短期集中連載インタビュー。

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美しい人は、美しい物語を持っている。それは、甘くきらびやかという意味ではなくて、バラにトゲがあるように、さなぎが蝶になるように、美しさとは真逆の痛みや忍耐をも含んだ、真に美しい物語。

1,000人以上の経営者をインタビューしてきた敏腕経済キャスター。そして東証一部上場企業の社外取締役。40歳にして華麗なるキャリアを築く美女・江連裕子さん。インタビュー第4回は夢の仕事から一転、人生の転換を迫られるも、転んだ分だけ強くなる。いや、転んだことさえ必然だったのかもしれない…激動の30代後半の物語。


©KEITA HAGINIWA 2017

「今日がこの先でいちばん楽しい日になる」

やっと叶えた夢の経済キャスター。天職だと思った仕事。すべてを辞めて向かった先は、ロンドンだった。遅い大人の留学だ、と本人は笑うけれど、友人からは「江連ちゃんはずっと遊んでないんだから遊んでおいで」と送り出された。

「ずっと仕事をしていたことで海外留学の夢も諦めていたから、ここからは今までできなかったこと、いつか時間ができたらやろうと思っていたことを全部やろう!と決めました。海外に行く、本を読む、アートを観る、人と会う…。遅れてきた青春を取り戻そうと思いましたね。だって、ディズニー映画すらひとつも観たことなかったんですよ、私。

まずは体を治そうと思い、合格した大学院には進学せず、語学学校に通っていました。夏のロンドンで、毎日世界中の人たちと出会って、美術館に行って、ミュージカルを観て。寝るときには『今日は今まででいちばん楽しかった。きっと今日がこの先でいちばん楽しい日になるんだろう』と思って寝ていましたね。そうすると次の日は『今日はもっと楽しかった』、また次の日は『今日がいちばん楽しかった』…その繰り返しで、本当に幸せでたまらなかった。そうやって過ごしていたら、いつの間にか体の痛みも消えていたんです」

ロンドン→ニューヨーク→サンフランシスコ→ロンドン。語学とビジネスの勉強、そしてあちこちの観光をしながら過ごした1年。1日も休むことなく、仕事以上に予定を詰め込んだが、体はひとつも悲鳴をあげなかった。

「大学の時から事務所に入って働き通しだったし、これが私にとってのサバティカル休暇なんだろうなと。きっと、ここでひとつ休憩が必要だったのだと思います。ニューヨークにいた時に再会したある経営者の方から、『なぜあんないいポジションを辞めたの?』と聞かれたので、正直に体のことを話しました。そしたら『ああ、それは辞めろっていうサインだったんだよ』と言ってくれて。その時に、すーっと腑に落ちた気がしました。

もし体が痛くなかったら、確かに私は辞めどきを見失っていたかもしれない。日本人って我慢強いし、辞めるのは贅沢だとか申し訳ないという思いもありますよね。私も仕事人間だったし、辞めたら自分がどうなるかもわからなくて、正直怖かった。耐えられないような痛みすらも薬で抑え込んで、仕事を続けて。でも、それが全部辞めるためのサインだと思えたら、すごくいいタイミングだったんだなって。海外に行ったら最高に人生楽しくなったし、辞めたら辞めたで大丈夫。全力でやりたいことを楽しもうと」


(C)KEITA HAGINIWA 2017

無駄なことは何ひとつない!

取り戻した青春。取り戻した健康。そうして人生の踊り場を満喫して帰国し、ラジオの経済番組でキャスターの仕事に復活した。ところがそこから、またもや意外な展開が彼女を待っていた。

「かつて勤めていた税理士法人の上司から、株式会社グルメ杵屋が女性の社外取締役を探していると声をかけてもらいました。それこそアナウンサー以上に思ってもみなかった道でしたし、外食産業なんて門外漢。かなり悩みましたが、推薦してくれたということは、自分でもわかっていない適性があるのではないかと思って、お引き受けすることに決めました。思いきって何かを捨ててみると、新しいものが入ってくるんだなと実感しましたね」

2015年に同じ38歳の京大の准教授の女性とふたりで、グルメ杵屋初の女性社外取締役に就任。若く美しいキャスターの華麗なる転身は、マスコミにもニュースとして数多く取り上げられた。けれど、話題性だけで選ばれたわけではない。現在3期目。着実に結果を残している。

「さすが元上司だなと思うんですけれど、私以上に私のことをわかっていたようです(笑)。想像以上に社外取締役の仕事は面白くてやりがいがある。一消費者としての目線と女性としての視点はもちろん、マスコミに長くいたことはPR、株の番組の経験はIRにと、すべてが生かせる仕事です。サバティカル休暇中に、世界中のレストランに行ったこともすごく役に立っていますね。本当に、無駄なことって何もない!

キャスター仲間には、『日本のキャスターはあまり自分の意見を言えない立場だけれど、江連さんは自分の意見をしっかり持って言いたいタイプだから、社外取締役は合ってるね!』と言われたりもしました。確かにキャスターの時は『こんな意見もありますね、一方でこういう意見もあるのでは?』という言い方でしか自分の意見は伝えられなくて。コメンテーターではなくあくまで進行役。自分の意見をジャーナリスティックに伝えていく立場ではないんですよね。でも社外取締役には意見が必要だし、それによって会社をよりよくしていくことができる。形になるビジネスの面白さを感じています」

写真/店舗を回って現場の声を聞く。趣味を兼ねたマーケティング調査は、取締役会にもいきている。グルメ杵屋が展開する八重洲地下街の人気タイ料理店「サイアムオーキッド」は、売り上げもよく、味もお気に入りでイケメンの店長とも仲良し。おすすめメニューは「カニと卵のふんわりカレー炒め」。

江連裕子/1977年生まれ。経済キャスター、株式会社グルメ杵屋社外取締役。TBSニュースバードキャスター、KPMG税理士法人を経て、日経CNBCのメインキャスターを9年務める。過去の出演番組はテレビ東京『Mプラス11』など多数。経済セミナーの司会やコーディネーターとしても活躍。現在はラジオNIKKEI『ザ・マネー』(毎週月〜金曜日15:10〜16:00)の木曜日に出演中。オフィシャルブログhttps://ameblo.jp/ezure-yuko/
https://www.centforce.com/profile/t_profile/ezure.html

撮影/萩庭桂太
撮影協力/「サイアムオーキッド 八重洲地下街南口店」


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