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WOMAN美しい女性には美しい物語がある。

2017.11.04

『今はもう、図太いくらい、何も怖くない。』【美人経済キャスター・江連裕子さん】短期集中連載インタビューvol.5

40歳にして華麗なるキャリアを築く美女・江連裕子さんの短期集中連載インタビュー。

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mailove
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美しい人は、美しい物語を持っている。それは、甘くきらびやかという意味ではなくて、バラにトゲがあるように、さなぎが蝶になるように、美しさとは真逆の痛みや忍耐をも含んだ、真に美しい物語。

1,000人以上の経営者をインタビューしてきた敏腕経済キャスター。そして東証一部上場企業の社外取締役。40歳にして華麗なるキャリアを築く美女・江連裕子さん。ロングインタビュー最終回は、彼女の強さの秘密に迫ります。

(C)KEITA HAGINIWA 2017

やがて、ダイヤモンドに変わるまで

炭素が、マグマの中でダイヤモンドへと変容するのには、果てしない時間が必要だ。長い年月をかけて、ゆっくりと硬度を増していく炭素。充分な時間と高温と高圧にさらされて、やがて燦然と輝く栄光のダイヤモンドができあがる。耐えきれないほどの高温も高圧も、すべてはこの栄光のために必要なことだった。

「20代の時のインタビューを読み返していたら『将来、人に意見を求められる人になりたい』と書いてあったんです。あ、その夢が今叶ってるなって。社外取締役はまさにそれ。意見を言えるだけでなく、くみとってもらえる環境が本当にありがたいと思います。グルメ杵屋に感謝ですね。社外取締役は、経済キャスターのように努力して必死に叶えた夢と言うより、全力でやりたいことをやってついてきた結果なんだろうと思っています。あきらめないで愚直に、“好きな経済に関わりたい”という思いを貫いてきただけだけれど、全部無駄ではなかったし後悔もありません」

ストイックで純粋、そしてスーパー負けず嫌い。可憐な美貌からは意外なほどに男っぽい中身。インタビュー中も、何度も「気が済まない」という言葉が出てきた。

「負けず嫌い?そうでしょうね(笑)。知識がなくて悔しい思いをたくさんしたから、知的好奇心はすごく強いと思います。『なんでも知っている人』と言われるのがいちばんの褒め言葉。アナウンサーを受けたのも、やらないで後々『昔アナウンサーになりたかったの』とは言いたくないと思ったのが理由です。言い訳や後悔を絶対にしたくなかった。だから番組も、ギリギリまで辞めなかったのかもしれないです。いつも目標を定めて、それに向かって必死に努力をしてきた。

…でも、そうやってストイックに登りつめていく人生だったけれど、今は夢や目標を必ずしも持つ必要はないとも思っています。キャリアアップだけが人生じゃないし、もし目標を決めていなかったら、それ以外の選択肢でも満足できたかもしれない。目標を設けたことで、人生の幅が狭まることもあるんじゃないかと思えるようになりました。アナウンサーだって、社外取締役だって、最初は自分の選択肢になんてなかった。だから、今は“オープンマインド”。自分で自分に限界や枠を設けずに、人が見抜いてくれる適性に乗っかってみるのもありだと思っています」

すべては“人”とのつながり

今後の夢は、未定。好きな仕事に携わりつつ、企業でも個人でもだれかの夢を叶える手伝いをしていきたい。

「自分のやりたいことは思いきりやりきったから、今度はお世話になった人たちに恩返しがしたいですね。経済も経営も行き着くところは、結局は“人”。今までも人とのつながりが自分を救ってくれたし、人を大事にしてきてよかったなと思います。今後は、たとえば知人同士をマッチングして新しいビジネスを考えたり、それこそ、経済を通しての有機的なつながりが喜びになるんじゃないでしょうか。数値で測れない幸福を分かち合うのが楽しいし、個人的に望んでいることって、健康しかないんです、今は」

2年前、仲が良い後輩キャスターだった黒木奈々さんが、32歳で癌で亡くなった。自分自身も病気で凄まじい痛みを経験した。健康であることのありがたさは、何事にも代えがたい。

「仕事を辞めた時にいちばん欲しかったものは“痛くない体”。歩けるようになっただけで、涙が出るぐらいうれしかった。健康であることがどれだけありがたくて幸せなことか、嫌というほど実感しました。亡くなった奈々ちゃんは、彼女にとって念願の仕事が叶った矢先に病に倒れました。命には限りがある。できることなら、なんでも知りたいし、なんでも経験してみたい。同じ人生なら、一生懸命生きて全力で楽しまないともったいないです。

よく強いと言われますが、私自身は、本当はすごく弱い人間だと自分で知っています。でも、いろいろな経験が私を強くしてくれた。人生を器用にこなしていくこともできるかもしれないけれど、ぶつかったり、つまづいたりしたからこそ強くなれた。今はもう、何も怖くないし図太いくらい(笑)。全部無駄ではないし、全部楽しいし、全部後悔はしない。多分、今がいちばん幸せですね」

高温を、高圧を、時間を、耐え抜いて生まれたひとつの奇跡のようなダイヤモンド。その唯一無二の輝きが、また次のだれかを、世界を、輝かせてくれるだろう。

江連裕子/1977年生まれ。経済キャスター、株式会社グルメ杵屋社外取締役。TBSニュースバードキャスター、KPMG税理士法人を経て、日経CNBCのメインキャスターを9年務める。過去の出演番組はテレビ東京『Mプラス11』など多数。経済セミナーの司会やコーディネーターとしても活躍。現在はラジオNIKKEI『ザ・マネー』(毎週月〜金曜日15:10〜16:00)の木曜日に出演中。オフィシャルブログhttps://ameblo.jp/ezure-yuko/
https://www.centforce.com/profile/t_profile/ezure.html

撮影/萩庭桂太


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