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WOMAN女妻母、働くいい女のある日、ある瞬間

2017.11.08

『“子供を産んでも輝け”なんて無理!』女・妻・母、 働く女の「金曜15時半」今月の母:池原真佐子さん

女、妻、母、それぞれの働く女性の生き方をクローズアップしたDomaniの人気連載。魅力あふれる女性たちの姿をお届けします。

Text:
谷畑まゆみ
Tags:

夫が海外赴任のため、ただいまワンオペ育児中。 以前は〝ひとりで頑張りたい〟タイプでしたが、今では素直に周囲に頼ることができるように。 仕事のほうも不思議と、前よりうまく回り始めました。

今月の母:池原真佐子さん
株式会社 MANABICIA 代表、 エグゼクティブコーチ・36 歳

女性が自分らしくしなやかに働ける社会を目ざして

「息子は1歳になったばかり。土日は思いっきりふたりで過ごしたいので、仕事をもちこさないよう、金曜日はけっこう頑張って仕事を終わらせます」と語る池原さん。昨年3月に夫が海外に赴任して以降、ワンオペ育児をしながら自身の会社を切り盛りする。 毎朝5時に起床して前日積み残した仕事を片付け、子供を保育園に預けた後は、シェアオフィスで業務に集中。


企業に赴き、役員やリーダークラスの女性たちのコーチングを行い、個人の女性対象のキャリアに関するワークショップも展開する。「私たち世代の働く女性って、自分に自信がもてない方が多いように感じるんです。みんな、完璧を求めすぎている。仕事もプライベー トも充実してキラキラしたロールモデルと比較して自信をなくしたり、社会的プレッシャーを受けて〝やりたいこと探し〟に迷走したり。でもたとえば〝子供を産んでも輝け!〟なんて、本当はなんだそりゃって感じですよね」

そこで池原さんが思いたったのが、〝完璧を目ざさない経験〟を通じて自信を構築するプログラムの開発だ。そのうちのひとつは海外のキャリア女性を囲んで英語でディスカッションを行うというもの。難度の高い経験を通じて、一歩踏み出す力と、〝すんなりといかない感覚〟を体感してもらうのが狙いだ。

ベースにしているのは臨床組織心理学。聞けば、彼女自身のキャリア構築が実に興味深い。〝人生を計画的に考えるのではなく、直感に従ってそのときどきの最善を尽くしてきた〟 と語る言葉どおり、予期せぬ状況と柔軟に向き合ってきた。コンサル会社時代、人材開発についての系統だった知識が必要だと思えば、 仕事の合間に東京からシンガポールのビジネススクールに通って、知識と語学力の同時習得を試みる。臨月であっても夫の念願の海外赴任が決まったとあれば、自分はまだ始めたばかりの今の仕事を道半ばで諦めたくないからと、日本に残りワンオペ育児に挑戦する。

「父が〝人生は並行線で生きなさい〟と言うんです。何かひとつ完了してから次に行けるほど人生は長くない。だからやりたいことを並行させて、自分でハンドリングしながら、でも100%を目ざさず、人に助けてもらいながらやりなさいと。私は弱みを見せるのが苦手で頑張りすぎてしまうところもあったんですが、そうか、もう完璧でなくていいやと。 出産後はいざというとき頼れる先をたくさんつくって、ピンチのときには積極的に助けを求めます。自分の行動を変えれば周囲も変わるし、自分の人生も変わります。困難なことがあっても肩に力を入れすぎず、これからもできるだけ自然体でやっていきたいですね。

いけはら・まさこ/1981年生まれ。福岡県出身。 教師である両親の〝教育は人の可能性を広げる〟という言葉で成人教育を志す。早稲田大学・大学院修了後、PR会社、国際教育NPO、コンサルティング会社に勤務。30歳で結婚。32歳でビジネススクールINSEADのパートタイムの修士コー スに国際通学。33歳で起業。昨年3月に夫が海外赴任、5月に出産。現在は女性のキャリア支援に従事。初の著書『魅力の正体』(大和書房)。

Domani9月号 女[独身]、妻[既婚子供なし]、母[子供あり]」Catch!働くいい女の「金曜15時30分」より
本誌撮影時スタッフ:撮影/真板由起( NOSTY)  ヘア&メーク/今関梨華( P-cott ) 構成/谷畑まゆみ


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