おくれ毛を出して、巻いて、スタイリング剤をつける。基本的なプロセスを経ているはずなのに、なんだかおしゃれに見えない。みんなが憧れるのは、神崎 恵さんみたいなゆるっとしなやかなおくれ毛。そんなスタイルを目指して、実際に神崎さんのヘアを担当しているUn ami omotesandoの工藤由佳さんにコツを教えてもらいました。
「おくれ毛は一気に巻かず、3束に分けてから巻いて散らす!」
木造麻美さん(ECサイト会社勤務・26歳)のお悩み
「おくれ毛だけでも巻いた方がニュアンスが出ると思って巻くのですが、いつもわざとらしい感じになっちゃいます。おくれ毛だけ浮いてるし、“頑張ってます”って感じがして気になります」
工藤さん:毛束を一気に巻くと全部の髪が同じ形のカールになるので、巻いたあとにほぐしてもラフ感が出ません。少ない毛束にして巻き始めの位置や巻く強さを変えると、ざっとほぐしただけでカールが無造作に重なり、おしゃれな質感になります。そのままだとボサボサに見えるので、必ずスタイリング剤をつけて束っぽくまとめてくださいね。
【プロセス1:こめかみの上の髪をおくれ毛にする】
▲ポイントは、「耳前」ではなく「こめかみ」の髪。耳前の髪を意識すると、どうしても量が多くなってしまうため。このくらいの量を目安にして。
【プロセス2:3束に分けてまずは表面を巻く】
▲3束のうち、いちばん上の表面に位置する毛束は、横に引き出して32mmアイロンで根元近くを挟んで巻き、時間をおかずに毛先までスルーさせる。毛束が細くすぐに熱が通るので、時間をかけながら巻くとクルクルになってしまうので注意を!
【プロセス3:内側の毛束は中間〜毛先にクセがつくように巻く】
▲その内側のふたつの毛束は、中間〜毛先にカールをつける。毛束はやや下向きに引き出し、アイロンを縦に使って中間から巻く。こちらも時間をおかず、スルーさせる程度に。こうしてカールの高さを変えておくと、3束が重なってもカールの位置がずれてこなれたラフさをつくりやすい。
【プロセス4:スタイリング剤をつけて整える】
▲指先に少しだけシアバターをつけ、巻いた毛束をつまんでずらしながらカールを散らす。シアバターをつけることでナチュラルな束感が出て、だらしなく見えない。おくれ毛のいちばん内側の髪を、少し取って耳かけして完成。
できあがり!
まとまっていてわざとらしかったおくれ毛が、程よくラフに散って今どきな印象に。全体のなじみもよくなり、アレンジの完成度が高まった感じです。
ジャケット¥35,000(フィルム〈ソブ〉) イヤリング¥16,000(アビステ)
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Domani6/7月号 「教えて! “神崎 恵さんみたい”なまとめ髪のつくり方」より
撮影/当瀬真衣(TRIVAL) スタイリスト/角田かおる ヘア/工藤由佳(Un ami) メーク/秋山 瞳(PEACE MONKEY) 構成/斉藤裕子