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WOMEN女の人生を考える

2019.06.16

ベトナム料理が恋しくなるから、自分で作ります。ベトナム人イクメン・フィさんの場合/前編

外国人パパにはイクメンが多いらしい?! そんな噂を徹底リサーチする新リーズ。#04は、ベトナム出身のフィさん29歳。若いながらももうすぐ2児のパパとなるフィさんの育児計画とは?

Text:
南 ゆかり(フリーエディター・ライター)
Tags:

ママの入院中はみんなで育児をします

PROFILE
出身地/ベトナム・クアンチー省
家族構成/妻(日本人)、娘(2歳)、7月に息子が誕生予定
住まい/埼玉県
職業/IT企業でシステム開発担当

保育園の準備はなにかと難しい…

今、妻が切迫早産で入院中なんです。私、残業が多くて帰りが遅いので、2歳の娘の保育園のお迎えは妻の両親が代わってくれてます。そして夜私が帰るまで、ベトナムから来ている弟がお風呂に入れたり、面倒を見てくれて。みんなで娘の育児をやってます。でも、やっぱりママがいないと寂しいのかな。僕が保育園に預けるときは大泣きするし、なかなか離れない。そして僕が夜帰ると、「パパ、パパ」って言いながら起きてくる。大変だけど…、うれしいです。

私が育ったベトナムのクアンチーというところは農業地帯で、家族みんな森に行って木を運び、夕方からは家に集まってテレビを見たり、子供と遊んだりするのがふつうです。もちろん残業なんてありません。父親が家事を手伝うことは少ないけど、いちばんの役割は「子供と遊ぶこと」。だから僕も時間があるときはできるだけ娘と一緒に過ごして、ベトナムの音楽を聴いたり、休日なら公園に出かけたり。

妻は土日に仕事が入ることもあって、僕が「えっ、土日も出勤?」って驚くと、「しょうがないでしょ」って。でも、彼女の仕事は応援したいし、そうですかって、納得するしかありません。

ベトナム語も少しずつ娘に教えているけど、ゆっくり、ゆっくりね。いつかはベトナムと日本をつなぐ仕事、――そう、私が今やっているような――をしてくれたらいいなと思うけど。でもまあ、いろいろ望むより優しい子になってくれれば、いいかな。それが、いちばんだと思います。

というのも、私が日本人のこと・妻のことを好きなのも、心がきれいで優しいから。娘にも、そういう大人になってほしいんです。

週末はベトナム料理!

いつもは妻がやってくれている保育園の準備も、入院中は私がやります。これがまた、面倒くさいというか難しいというか。着替えを3枚持っていく、持ち物にすべて名前をつける、おむつは7枚、これにも名前を書いて…。そして連絡帳を毎日書く。パソコンでいったん日本語を打って、その漢字を見ながら、なんとか書き写してます。日本に来て5年目、就職して4年目ですが、わからない言葉を調べたりしながら、日本語を勉強するチャンスだと思って、頑張ってます(笑)。

妻の入院中は、毎日朝食も作ってますよ。娘にアンパンマンのパンを食べさせて、ヨーグルトにバナナに。平日はこんな感じのよくある朝食ですけど、週末だけは朝からベトナム料理を作ります。これは以前からやっていて、理由は簡単ね。僕がベトナム料理を食べたいから!

ベトナムラーメンやフォーを作って、パクチーをのせて。材料はアメ横でまとめ買いしておいて、いつでも作れるようにしておきます。日本料理はなかなか慣れなくて、最近までお味噌汁も飲めなかったくらいで。ベトナムではみんな朝食に屋台でフォーを食べてから仕事に行くんですけどね、ときどき恋しくなっちゃいます。(後編に続く)

●フィさんの通常の1日
6:30 起床。朝食をつくる。
7:30 娘を保育園へ。
9:00 都内の会社へ出社。
17:30 妻または妻の両親がお迎え。
19:00 夕食(娘と妻)。
21:00~22:00 残業後に帰宅。または自宅からベトナムとの仕事のやりとり。
23:30 就寝。

取材協力/株式会社ニーズアーチ
イラスト/松元まり子

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が6月28日小学館より発売されます! ほかにOggi誌面「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」などなど連載中。

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