フロリダディズニーワールドで働いた経験も! 「英語」に導かれて挑戦を続ける、外資メーカー勤務ママ
現在の仕事は外資系メーカーで法人向けの顧客対応
昨年、9年間勤めた外資系メーカーを離れ、転職をしました。新しい職場も同じく外資系メーカーで、法人向けの顧客対応を担当しています。海外オフィスと定期的にミーティングすることもあり、仕事で英語を使うこともしばしば。同僚のほとんどは日本人ですが、とても優秀で英語が非常に堪能な方ばかり。ユニークな背景をもった方々が多いのは外資系企業の魅力のひとつで、いい刺激を受けています。
現在40歳。転職への不安は
前職は本当にエキサイティングな出来事の連続でした。時には残業が100時間を超えるようなハードな日々も。最終的にチームリーダーや大きな案件も担当させていただいて、社会人として大きく成長できた9年だったと思います。
前職で「やりきった!」という気持ちがあったからこそ、新しい挑戦をしようと転職を決めました。初めて転職エージェントサービスを利用して、トータル8社ほどエントリー。子育てしながら働くとなると、私の経験上絶対にリモートができないと無理!と考えていたので、在宅勤務可、さらに自宅から30分以内に出社できる会社、という条件にこだわりました。
はじめは「いいご縁があれば」とゆるめにスタートした転職活動でしたが、なかなか選考に通らず、心折れそうな瞬間も。でも、どんな会社にも、小さな子を育てるお母さんは必ずいるはず。それを信じて、自分の条件にあった会社を粘り強く探すのが大切だと思っていましたし、「年齢や子育てを理由に転職を諦める理由はない」と思って転職活動を乗り越えました。
結果として最終まで進めたのが今の会社で、面接が4回もあったのが印象に残っています。選考が長いと一喜一憂することも多く、しんどい思いもしましたが、無事入社することができました。本当に「ご縁」のある場所が必ずどこかにあるんだと思います。
これまでのキャリアヒストリーを振り返って
新卒で就職したのはヒルトン東京ベイ。大学で英語を学んでいたこともあって、語学力を活かせる仕事を目指したのが理由のひとつ。あとは学生時代、4年間マクドナルドでアルバイトを経験して接客の楽しさを知ったことも大きかったです。ホテルに限らず接客業は体力勝負。若かったからこそ、全力投球できた日々でした。
ヒルトンで3年経験を積んだのち、海外で働いてみたい!と思い切ってフロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのキャストに。当時はまだまだ英語力も乏しく、仕事は目がまわるような忙しさで、最初は本当に大変でした。でもやっぱり「行ってよかった」と胸を張れます。英語力の向上はもちろん、アメリカの、しかも世界中の誰もが知る企業で働いたことは、今でも私のキャリアのなかで自信になっているから。そしてたくさんの自慢の友達ができたことが、なによりの財産です。
Domani Labメンバーとしても活動中。挑戦のきっかけはコロナ禍
妊娠・出産とコロナ禍ががっつり被ってしまったんです。育休中に誰とも会えない、どこへも行けない…という閉塞感のなか、「何か新しいことを始めたい」と参加したのが当時発足したDomaniオンラインサロンでした。そこで出会った編集部のみなさんがすごく魅力的で! もっと深くかかわりたいと、Domanist(Domani Labの前身)になることを目指したんです。
▲Domani Labメンバーの私服スナップ企画に登場! 「コーデで一番大事にしているのはバランス。出かける前に必ず全身鏡で全体の見え方を確認しています」
もしコロナがなければ、育休中もただただ友達と会って終わっていたかもしれません。人生何があるかわからないですね。ファッションやメイクについて発信できるのはとても楽しく、本当に貴重な経験をさせてもらっています。メンバーの一員として記事を書くときは、読者の方にとって友達感覚で読めるような、親しみやすい内容を心がけています。
5歳の男の子を育てるママとして
仕事と子育ての両立は
子育ては常に「これでいいのかな?」の連続で毎日手探り状態。先ほどもお話ししましたがリモート勤務ができないと両立が厳しいと感じていて、リモートと出社の割合は半々くらい。息子が生まれたのは前職在籍中でしたが、フランスの企業というお国柄なのか、ママ社員への配慮が行き届いていたのはありがたかったです。忙しい中でも9年勤め続けられたのは、そのおかげもあったかもしれません。
菱沼さんの平日のスケジュール(出社の場合)
7:10 起床 (○時ぴったりに昔から起きられない)
メイクをしながら朝食の用意・洗濯
7:30 子供を起こす
子供の保育園の用意、自分の身支度
8:00 出勤。子供の保育園送りはパパ担当
8:40 業務スタート
12:30 ランチ
13:30 午後業務スタート
17:30 退社
18:10 保育園お迎え(毎日ギリギリ)
帰宅後メールチェックをしながら夕飯作り。この間子供は至福のマインクラフトタイム
19:00 子供と夕飯
夕食後は英語のアプリを必ず一回やってもらって、お風呂がわくまでYouTubeのご褒美タイム
20:00 お風呂
21:00 寝かしつけ
22:00 自由時間
Domani Labメンバーの記事を書く、読書、アニメ・漫画鑑賞、仕事が終わっていなければ仕事も
23:00〜24:00ごろ 就寝
息子には、アプリや絵本で英語に触れさせることを日頃から意識しています。私自身が英語を身につけて、いろいろな経験ができたからこそ、語学は子育てのなかで大きなテーマになっていますね。とはいえ、これからのAI時代に英語ばかりに注力し過ぎるのも少し違うのかなと感じますし、私が英語を学び始めたのは義務教育からなので、「早ければ早いほどいい!」とはまったく思っていないのですが、母国語以外の言語を知ることでより開ける可能性もあると信じています。息子の選択肢が少しでも増えたらいいな、という思いです。
日々の体調管理は睡眠!
出産を経て体調を崩しやすくなったのを痛感しています。赤ちゃんにすべての栄養をもっていかれる、とよく言われますよね(笑)。私も体調管理の方法は日々模索中ですが、やっぱり睡眠が大切。毎晩6時間睡眠を絶対にとるようにして、日中も寝られる時は10分、20分でも寝るようにしています。じゃないと体力がもたないですから!
息抜きは旅行や友達に会うこと
日々の息抜きは旅行と漫画、友達に会うことです。旅行はもともと好きでしたが、フロリダディズニーワールドで働き始めたことがきっかけでもっと大好きになりました。貴重な2連休があると同僚を誘ってワシントンD.Cやニューヨーク、ドミニカ共和国などに足を伸ばしていました。新しい場所に行くのは、やっぱり楽しいし、刺激になります。この週末(※取材時)も、友達と弾丸で韓国へ行くことになっています。
▲旅好きのアンテナを生かした記事も好評です
今後の目標や夢は?
2024年11月、息子とオーストラリアで“保育園留学”を体験したんです。きっかけは、小学生のお子さんがいる友人が、親子でゴールドコーストに教育移住をしたことでした。留学というと高校生くらいからするもの、と思い込んでいたのですが、「小学生でも留学できるんだ!」と衝撃を受けました。新しい選択肢に気づかせてくれた友人には、とても感謝しています。英語学習の観点だけでなく、多感な今の時期に日本以外の国での暮らしを経験できるのは、すごく素敵なことだと思います。私たち親子も現地での暮らしを体験したくなり、就学前の今、まずは「保育園留学」にトライしてみたんです。今回は完全自己手配で、自ら現地保育園に連絡を取り、短期受け入れ可能な園を探しました。
ゴールドコーストは自然豊かで子供にも優しく、息子も私も素晴らしい時間を過ごせました。今回は1週間だけでしたが、子どもの吸収力はまるでスポンジのよう。現地に着いて数日、保育園のあと公園に寄ったときにちょっと難しい遊具を登っていた息子が、自然と「Mammy, help!」と言ってきたんです。ちいさな子どもは、遊びの中から表現を覚えていくんだと驚きました。
▲「レストランのキッズスペースには、なんと無料のフェイスペインティングコーナーが。初めてのペイントに息子はご満悦! シャワーですぐ消えてしまうので残念がっていました(笑)」
日本では簡単な英語学習だけで渡豪し、現地の保育園に入ったので息子も戸惑うことがあったと思います。途中、ちょっとしくしくしてしまう日もあったのですが、先生がクリスマスの飾りつけに一緒に誘ってくれて、持ち直したそうです。異言語・異文化の中でも想像以上にその環境に適応していくことができ、結果、1日も休まず頑張って登園してくれました。暖かく迎えてくれた現地園には感謝の気持ちでいっぱいです。
そして帰国してしばらくたったある夜…寝かしつけ中に突然「ママ、ぼくコアラの国に行ったこと、絶対絶対忘れない。忘れちゃったら悲しいから」と言われたんです。びっくりしたと同時に、息子にとってゴールドコーストで過ごした時間が楽しい思い出として残ったことがとてもうれしかったです。
海外体験の第一歩としては、きっとハナマルでしょう! そんな息子と、いつかまた親子で海外生活をしてみたい。これが今後、かなえていきたい私の目標です。

Domani Labメンバー
菱沼阿弥
新卒でホテルに就職後、「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」で働いた経験をもつ。今までに訪れた国は25カ国ほど。産後は旅好きのアンテナを活かし、国内旅行にハマり中。ファッションアイテムも旅目線で選びがち。
Instagram:@ayapecotrip
取材・文/徳永留依子
▼あわせて読みたい