“女・妻・母としての自分を自己分析してください”という共通質問に答えていただくこのコーナー。大木優紀さんがセルフモニタリングする3つの顔とは…?
大木さんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜
Vol.3「母」時間〜母として子どもに向き合う時間〜
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大木優紀さん
株式会社令和トラベル 執行役員、
海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』PR・42歳
いちばんエネルギッシュなのは仕事のときの私
「仕事をしていると、ある意味自分自身を強くもって闘わなければいけない局面もありますよね。でも最近仕事をしているときの私はいちばん楽しんでワクワクしてるなと感じています。もし今、自分が新卒世代で家庭ももっていなかったら、全力で仕事にのめりこんでいたんじゃないかと思うほど。人に夢や癒しを与えてくれる海外旅行の良さや魅力を伝えることは、私にとってうれしく楽しい喜びです」
妻としての私はいい感じに力が抜けている
「ふだん、仕事や子育てでエネルギーを使いきっているせいか、気づけば夫の前では最も無の状態でいる自分がいます。いちばんつくろっていないし、だから本音を話すことができる。何より素のままの自分でいられる心地良さがあるんです。夫は私みたいに感情の波がビビッドなタイプではなく、穏やかな平和主義タイプなんですよ。私がしょっちゅう波乗りしてるような人生だとしたら夫の場合は凪のような人生(笑)。私がときには毒を吐きたくなっちゃうときも、夫は静かに受け止めてくれています。だから一緒にいるときは私もお腹の中になにもためない、空っぽの素の自分でいられるのかもしれません」
LOVEとパッションに満ちあふれた母な私
「子どもたちの母親としての私はいちばん愛が溢れていて、最も情が深くいられるのではないかと思っています。子どもをもって初めて、自分の中にこんなにも愛情や情熱があったのかということに気づくことができました。自分の人生が多面的になったような気がしていますし、子どもから与えてもらえるものもとても大きいと思える感謝の日々を過ごしています」
少しでも迷いが出たら“ワクワク”するほうを選択する
「昔から“笑う門には福来る”が座右の銘ではあるのですが、さまざまなことが複雑化していく現代において、今自分が指針にしているものって何だろうと考えてみました。
プライベートな場面でも、仕事の分岐点でも、40代になると決断を迷ったり躊躇してしまう出来事に直面することが増えてきます。でもあるとき、これからは意思決定の判断基準を自分がワクワクするほうで進めていこうと考えたのです。迷ったときには少しでも自分のエネルギーが湧いてきそうな道を選択したり、決断できるような人生でありたい。
そして、常にワクワクを選ぶためには心身の健康が大切だと感じています。たとえば疲れが蓄積しすぎれば一歩踏み出すことが難しくなり、やりたいほうを選べないかもしれません。ネイルサロンやヘアサロン、美容皮膚科などで定期的にメンテナンスをするのも健康管理のひとつです。行けば多少ですが肌と気分が上がります(笑)。そんなふうに過ごしていたら、お恥ずかしながら自分の中から新たなエネルギーがどんどん湧いてきて、最近やりたいことが溢れている感じなんです。
たとえば会社ではTikTokやYouTube、Instagramの運用統括も兼任中なので、そこでは自分にしかできないことを提案しています。コンテンツを通じて旅のワクワクを伝えるには出演者が必要で、今まで自分ひとりでやっていたのを今後はトラベルリポーターを増やして育成する計画です。食リポやナレーションなら自信をもって教えられます。これまではアナウンサーとして培ってきたものにはフタをして、とにかく新しく学ぶことに専念してきました。やっとテレビ局時代のスキルを活かせるところまでたどりついた感じがしています。
また、アナウンサー時代は常に相手の話を引き出す技術を磨いてきたので、たとえば専門家をゲストに招いた動画コンテンツなども検討中です。K-POPや韓国に対してめちゃめちゃマニアックなレベルで詳しい方を講師に招いて、“推し旅”についてナレッジシェアリングしてもらう動画があったら役立ちそうですよね。こんなふうに、しまってあった箱のフタをあけて“あっ、このスキル意外と使えるかも!”と引っ張り出す作業も楽しい今日このごろなんです」(大木さん)
仕事をもつ女性の中にある「3つの顔」をフォーカスする『Web Domani』の連載「女の時間割。」。大木優紀さんのエネルギッシュな陽性のストロークにビタミンを受け取ったような思いの取材班でした。今回も撮影のバックスステージはWeb Domani公式インスタグラムにて公開されます。お楽しみに!
Profile
大木優紀
おおき・ゆうき/1980年、東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部を経て、2003年4月にアナウンサーとしてテレビ朝日に入社。『GET SPORTS』『やじうまテレビ!』『くりぃむナントカ』などを担当する。29歳で結婚。32歳で長女、35歳で長男を出産。2度の産休・育休を経て、復職後の2018年よりABEMA内のニュースチャンネル『けやきヒルズ』、翌2019年からテレビ朝日の報道・情報番組の『スーパーJチャンネル』を担当。2021年末に同社を退社し、2022年1月に41歳で海外旅行代理店の令和トラベルに異業種転職。海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』の広報PRを担当、noteやインスタグラム、TikTokなどのSNSを用いて精力的な情報発信を開始する。2023年4月に同社の執行役員に就任。現在小学4年生の長女と2年生の長男をもつ2児の母としても奮闘中。趣味はスキー、ダイビング。全国通訳案内士、PADIスキューバダイビング免許も所持している。
X(旧Twitter)▶︎@Yuuki_Ohki
Instagram ▶︎@yuuki_ohki
note▶︎「大木優紀 / 令和トラベル」
写真・取材・文
谷畑まゆみ
働く女性のインタビュー企画がライフワーク。2016年よりDomaniで「働くいい女」「女の時間割。」連載を担当。共著『わかる!伝える!視線の心理術』(造事務所編・メディアパル刊)。デジタルデザイナーの毎日をもっと楽しくするメディア『unprinted』では「デザインに役立つ心理学入門」を担当し、認知心理学や行動経済学の知見をコラムで展開。「感覚記憶」「長期記憶」「意味記憶」「プレグナンツの法則」などの記事が高いアクセスを集めている。