近藤千尋さんのご主人は、お笑いトリオジャングルポケットの太田博久さん。お互いをひーぼぉくん、ちーぼぉちゃんと仲睦まじく愛称で呼び合うおふたりは夫婦でバラエティにレギュラー出演し、東京都の結婚支援ポータルサイトの「TOKYOふたりサポーター」にも就任中。そんな近藤さんにとっての「妻時間」とは果たして!?
近藤さんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜 ←この記事
Vol.3「母」時間〜母として子どもに向き合う時間〜
スピンオフトーク
近藤千尋さん
モデル、タレント・34歳
近藤さんの「妻」時間をClose up 14:00@Movie theatre
ふたりで話題の映画を観に映画館で待ち合わせ
「3か月に一度あるかないかですが、夫婦で同じ時間帯に空き時間ができることがあって、そんなときはすぐ連絡をとりあい、その時間帯に見られる映画を観に行きます。“どんな映画だろうね”とわくわくしながら観に行って、終わったらふたりであれこれ感想を言いあいながら子どもたちをお迎えに。ひーぼぉくんは後日映画のレビューを読んで“あのときの表現はこういう意味だったらしいよ”などと解説もしてくれるので、ひとりで観るより理解も深まって楽しいです」
「妻」時間 近藤さんのとある休日
この連載では近藤さんの“ある日の時間割”を軸にお話をお伺いしています。近藤さんの「妻」時間は、例えばこんなスケジュール。
6:00 起床、朝食づくり
6:30 朝食
7:00 子どもたちの登校準備
8:30 子どもたちを幼稚園へ送る
9:00 仕事へ出発
14:00 仕事終了、夫と待ち合わせて映画館デート
18:00 映画の感想を話しながら子どもたちをお迎え
18:15 帰宅、子どもたちに夕食を食べさせる
18:45 子どもたちと一緒に入浴
19:30 子どもたちを寝かしつけたら、翌日のお弁当と食事の下ごしらえ
20:30 食後の夫婦団らんタイム
21:00 就寝
ふたりでいられる時間は1分でもムダにしたくない
“一緒にいるときに15分でも空き時間ができたら、迷わずひーぼぉくん(夫の太田さんの愛称)と一緒にお茶しに行きます”と断言する近藤さんは、今年で結婚9周年。定評のあるおしどり夫婦ぶりに近年では“夫婦タレント”としての仕事のオファーも着実に増加している。ならば公私ともに一緒にいる時間が多いはず?なのに、そんなにも変わらずラブラブモードを継続できる理由を聞いてみると…。
「よく、“夫婦なのに仕事まで一緒でしんどくない?”と聞かれたりするんですけど、私はむしろ増えてほしいくらいで(笑)。一緒に生活してみて初めてわかったことなのですが、芸人さんのお仕事って本当に時間が不規則で家にいられる時間が少ないんです。地方仕事も多いですし、営業やライブなど、テレビのお仕事だけではないためスケジュールがけっこう複雑に入り組んでいるんですよ。家では子どもたちも一緒ですし、ひーぼぉくんが帰宅する時間にはすでに私は寝ていたりするので、純粋に夫婦ふたりの時間って本当になかなかつくれないんです。
だから『ラヴィット!』(TBS系)での夫婦ふたりの金曜レギュラー出演は、そんな意味でもすごくありがたいお仕事で。お互いのスタッフも仲良しなので楽屋で子どものスケジュール相談をしたり、「今日シッターさんは○○さんだからご飯はこうしよう」などと、夫婦で日常会話をするタイミングも見つけられます。生放送が終わって子どもたちのお迎えまでに時間があったら、デパ地下で一緒に夕ご飯のお惣菜を見ながらブラブラしたりすることも。そんなときはさりげなく腕を組んだり手をつないだり、ひーぼぉくんを独り占めできてすごく幸せを感じられる瞬間を満喫します。
昨年は夫婦でテレビCMのお仕事をいただいたので、今年も“夫婦案件”をたくさん決めて(笑)、たとえばパパとママがお仕事している看板を街で子どもたちが目にできるような、そんな露出を増やしていけたらと願っています」
実は私のほうが、ひーぼぉくんの手のひらの上に乗っている感じ
「そんなにも心地よい信頼関係ができた理由はいったいどこにあるんだろうと考えてみたことがあるのですが、もはや自分でもよくわからなくて(笑)。思えば初対面の時点ですでに6時間話がつきなかったんですよね。うなぎ屋さんに行ったあとにコーヒーを飲みに行って、気づけばずっとおしゃべりしていたんですよ。“わあ、こんなにも話が尽きない人もいるんだ”と思って、そのとき私はひーぼぉくんのことを“あれ? なんかいいかも。好きかも”と思ったんです(笑)。
同じ業界だからこそ理解できることもとても多くて、そこも本当に助かっています。太田家のリーダーシップは一見私が取っているように見えるようですが、実際には逆に私がひーぼぉくんの手のひらの上に乗っているように感じることが多いんですよ。
出会ってから1度も怒られたことがないですし、たとえば私がちょっと体調が悪くて寝込んだときに、“ゼリーが食べたい”とお願いしたらコンビニにあったゼリーを全種類買ってきてくれたり。むこうも仕事で疲れているはずなのに、朝になって私が起きたら洗濯物も流しにあった洗い物も、全部きれいに片付いていたりするんです。
たとえば夕方5時から仕事がある日も子どもたちから“一緒に遊びたい!”と頼まれたらすぐに、“よーし、4時まで遊べるよ”とぱっと動いてふたりを公園に連れていってくれたりします。私が少し疲れている様子の日は、“今日はちーぼぉちゃんにゆっくりしてもらいたいから子どもたちと10個の場所に出かけてきまーす”と、半日外出してきて私をひとりにしてくれることも。思いやりも行動力もものすごくて、“子どもたちといつまでも遊べるように体力をつけておきたい”と、ジムや家での筋トレも欠かしません。常に家族中心に考えてくれるのが本当にありがたいし、心の広さに感動するし、だから私も“いつもありがとう”を毎日伝えたくなってしまうんですよね」
この9年間で男女の関係を疑ったことは一度もない
「これまでひーぼぉくんから言われて“なるほど!”と深く腹落ちした言葉はすごくたくさんあるのすが、何かひとつあげるとしたら“相手は自分の鏡”ですね。これは交際当初に言われた言葉なんです。
彼が参加するご飯会に女の子がいるときがあって。当時はまだ付き合いたてだったので、私の中で“芸人さんイコールちょっとチャラいかもしれない”という先入観があったんです。そうしたらひーぼぉくんに、『ちーぼぉちゃんは、男性がいるご飯会でそういうことしないでしょ。俺はちーぼぉちゃんのことを信じてるし、自分が付き合う相手は自分の鏡だと思っているから絶対しないと思ってる』と言われたんです。その言葉がずーっと頭に残っていて。だからお互いにこの9年間、男女の関係で疑ったことは一度もないんですよ。
たとえば友達が旦那さんのグチを言うときには、たぶん旦那さんも同じようにグチをためているはずですし、“なぜ子どもが言うことを聞かないんだろう”と腹立たしいときには、子どものほうもママに不満があると思うんです。こんなふうに“相手は自分の鏡なんだ”と考えると人間関係で亀裂が走らなくなるというか、自然と思いやりや感謝が生まれるので、この言葉は彼と出会ってからずっと大事にしています」
<取材現場より>
近藤さんのお話はとても具体的で面白く、これまで人生のさまざまなタイミングで人から聞いた言葉をずっと大切にされていることが伝わってきます。特に夫である太田さんとのエピソードは濃密で聞き応えのあるひとときでした。次回Vol.3では、近藤さんの「母」時間をお届けしますのでご期待ください!
Profile
近藤千尋
こんどう・ちひろ/1989年、岡山県生まれ。モデル・タレントとして、Domaniをはじめとする多数の雑誌・メディアで活躍。SNS総フォロワー数は360万人超。大学時代にスカウトを受け、モデルになる。雑誌『S Cawaii!』の専属モデル時代にカリスマモデルとして注目を集め、テレビや映画にも出演して活躍の場を広げる。25歳でお笑い芸人ジャングルポケット太田博久さんと結婚。27歳で長女、29歳で次女を出産。2020年に東京都の結婚支援ポータルサイトにて夫婦で「TOKYOふたりサポーター」に就任する。2021年からはライフアイデア発見バラエティ『ラヴィット!』(TBS系)の金曜レギュラーとして夫婦で出演中。現在はファッション誌からママ雑誌まで幅広く活躍し、商品の企画開発プロデュースなども手がける。“ちぴ”の愛称で親しまれている。
Instagram: @chipichan.1215
YouTube:近藤千尋のちぴちゅーぶ
撮影/眞板由起 スタイリスト/渡辺智佳 ヘア&メイク/神戸春美 構成/谷畑まゆみ
キャミソール¥27,500(フラッパーズ〈マトカマトカ〉) シャツ¥35,200(オンワード樫山〈ベイジ,〉) パンツ¥20,900(マイカ アンド ディール 恵比寿店〈マイカ アンド ディール〉) ピアス¥15,400・リング¥19,800(ロードス〈TOMOMI.S JEWELRY〉)
私の生き方