“女・妻・母としての自分を自己分析してください”という共通質問をお聞きするこのコーナー。毎回ひとつとして同じ答えはないのですが、乙葉さんもユニークな回答をしてくれました。
乙葉さんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜
Vol.3「母」時間〜母として子どもに向き合う時間〜
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タレント・41歳
乙葉さん
仕事のときの私は『ファミリーレストランにいる感じ』
「ファミリーレストランのメニューって、和洋中といろいろなものがあるじゃないですか。私も基本的に仕事についてはジャンルを決めずに、オファーをいただいたものを前向きにお受けしていくスタンスなんです。最近ではさまざまなジャンルのご依頼をいただくので、たとえるなら、ファミリーレストランで今日はどれを食べようか、ハラハラどきどき。食べたあとはどんな気持ちになるんだろうか。そんな感じで、日々スリルや気づき、お仕事を通じた出会いを幸せに感じながら、大切に心を込めて向き合っています」
妻としての私は『パンケーキを食べているような気持ち』
「大好きなパンケーキを食べているときは、いつも変わらない、わくわくとした幸せ感に包まれます。毎日パンケーキを食べられること自体がうれしいし、パクっと口に入れたときのいつもの味わいやおいしさには安心感が感じられる。自然と“また明日も食べたいな”と思わせてくれる魅力がある。変わらぬうれしさがある。妻としての自分の気持ちを言葉にしてみると、そんなイメージでしょうか(笑)。夫との日々を振り返ってみると、自然にありがとうと感謝の気持ちが浮かんできます。心の安定感が増して、自分が強くなっていくのを感じます」
母としての私は『和食を前にしたときの自分』のよう
「母としての自分は、昔ながらの理想像のようにありたいと願っているんです。たとえるなら、和食を前にしたときのように、背筋をピン!と伸ばした自分。決められた味を守りたいし、母から受け継いできた味を娘にも知ってもらいたい。とはいえ、なかなか理想どおりにはいかないのですが、柔軟性をもってこだわりすぎず、理想を見失わずにがんばります」
人生は予測できないものだから、おおらかな精神を忘れずに
実は格言大好きという乙葉さん。これまでの人生を格言入りで振り返ってくれました。
「仕事を始めた10代のころは、とにかく仕事をこなすことに必死で“不言実行”のマインドでがむしゃらに邁進してきました。結婚もした20代は“行雲流水(こううんりゅうすい)”、ものごとに執着しないで、自然のなりゆきに任せて行動することを覚えました。30代に入ってからは、“人生万事塞翁が馬”の精神で、おおらかさを忘れないように心がけてきました。ここ4、5年は公私ともに突然悲しい出来事が起こったり、何かしらの環境の変化があったり、もうお会いすることができなくなってしまうお別れが増えてきたりと、自分の人生にも変化がありました。うれしいこと、悲しいこと、まったく予期せぬ出来事なども、これからの人生にはあるでしょう。でもそのたびに立ち上がり、前を向いてゆくためにも、自分の心を強くしてゆきたいものです。ストレスはこまめにリセットして、ときにはヨガで“重くなってしまった心の荷物”を肩から下ろして、家族との笑顔の時間を大切にしながら、穏やかに時を積み重ねていきたいと思っています。一緒にがんばっていきましょう」(乙葉さん)
仕事をもつ女性の中にある「3つの顔」をキャッチアップする『Web Domani』の連載「女の時間割」。この日は乙葉さんの柔らかなスマイルとともに、撮影現場もほっこりと幸せな空気で満たされました。今回は撮影のバックスステージを動画にもおさめています。公式インスタグラムで、ぜひチェックしてみてください!
Profile
乙葉
おとは/1981年、長野県出身。大学進学のために上京し、スカウトされて18歳で芸能界デビュー。以降テレビやCM、ラジオ、ドラマ、映画、舞台など多方面でタレント・女優として幅広く活躍。24歳でタレントの藤井隆さんと結婚。26歳で長女を出産。2015年には『いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー2015』を受賞する。現在はバラエティ番組の出演や声優など、年々その活躍の場を広げている。大塚食品株式会社「ボンカレー」アンバサダー、日本製粉「ニップンハート」CM、ジョンソン株式会社「ファミリーガード」CM、株式会社カワダ「ダイヤブロック」アンバサダー、『土曜はナニする!?』(関西テレビ)準レギュラーも継続中。
公式ブログ:乙葉オフィシャルブログ
インスタグラム:@official_otoha
写真・取材・文
谷畑まゆみ
働く女性のインタビュー企画がライフワーク。2016年よりDomaniで「働くいい女」「女の時間割。」連載を担当。オンラインとオフラインのハイブリッドなビジネスコミュニケーションのマナーについてまとめた共著の『わかる!伝える!視線の心理術』(造事務所編・メディアパル刊)が電子書籍としても発売中。