自分で始めるには安全準備と機種確認が重要。
Summary
- エアコンのにおいの原因は「カビ」かも? 家庭でできる掃除法を解説
- フィンや内部の掃除は無理せず、分解なしでできる対応を紹介
- 100均グッズや家庭用洗剤で、コスパよくカビ掃除が可能に
Contents
エアコンから風が出るたびに「何だか臭う…」と感じたら、カビが原因かもしれません。でも、掃除業者を呼ぶのは時間もお金もかかって心配…。そんなときこそ、身近な道具を使った「自分でできる掃除」にチャレンジしてみませんか?
この記事では、エアコンのファンや吹き出し口のカビを家庭で安全に取り除く方法と、道具の選び方、再発防止の工夫までわかりやすく解説します。
エアコンのカビ掃除、実は自分でできる? 簡単に始めるコツと準備
まずは、初心者でも安心してエアコンを掃除するための準備と、掃除に向けた基本的な考え方を紹介します。

(c) Adobe Stock
エアコンにカビが発生する原因とは?
カビは、湿度と汚れが組み合わさることで発生します。エアコン内部では、冷房運転時に空気中の水分が冷やされて結露となり、ファンやフィルターに付着。この湿気が残ったままになると、ホコリや皮脂などと混ざり、カビが繁殖しやすくなります。特に使用後に送風で乾かさないままだと、内部はカビにとって好都合な状態となってしまうのです。
カビの放置が引き起こす影響とリスク
エアコンのカビを放っておくと、吹き出す風に混じってカビの胞子が部屋中に広がります。これが原因で、のどの違和感や鼻づまり、目のかゆみといった不調につながってしまう場合も…。特に、呼吸器系に敏感な家族がいる家庭では深刻です。さらに、カビが蓄積すると機器の内部まで汚れが進行し、性能が落ちることにもつながります。
掃除を始める前に確認したい、安全チェック
エアコンの掃除を安全に行うためには、最初の準備が大切です。感電を防ぐためにも、必ず電源プラグを抜き、リモコン操作ではなく、コンセントを抜いて通電を遮断します。脚立を使う場合は、安定した場所に設置し、手元に必要な道具を事前にそろえておくとスムーズです。
また、機種によって分解できる範囲が異なるため、取扱説明書で「自分で掃除できる部分」を確認しておくと安心です。

ファンや吹き出し口のカビを自分で掃除する方法
「ファンが黒く汚れている」「吹き出し口にカビが見える」—そんな状態に気づいたとしても、自分で掃除できるのか不安に感じる人は多いかもしれません。しかし、実は家庭にある道具を使って、安全に掃除を始めることができますよ。必要な道具と手順、注意点まで順を追って確認しましょう。
必要な道具と便利なアイテム一覧
掃除に必要なのは、エアコン用洗浄スプレー、中性洗剤、柔らかい布、ゴム手袋、そしてマスクです。吹き出し口の奥まで届くように、柄の長いブラシや割り箸に布を巻いたものを用意すると便利です。
また、カビを拭き取る際は、使い捨てできる布やペーパータオルの方が衛生的。掃除中に汚れが床に落ちることもあるため、下に新聞紙やビニールシートを敷いておくと安心です。
ファン・吹き出し口のカビを落とす基本ステップ
まず電源を切り、エアコンのカバーをゆっくりと開けます。フィルターを外したら、送風口の奥にあるファン部分が見える位置にライトを当てて確認。汚れが確認できたら、洗浄スプレーをムラなく吹きかけます。
その後、柔らかいブラシで表面のカビを軽くこすります。こすり終えたら、湿らせた布で優しく拭き取り、しっかり乾燥させます。湿気を残すと再びカビの原因になるので内部を乾燥させる工程は重要です。
重曹・アルコール・スプレーの使い分け
カビの状態によって、使用する洗浄成分を変えることが効果的です。軽度の黒ずみなら、重曹を水に溶かしたスプレーで対応できます。しつこいカビには、エタノールを含む消毒用アルコールが効果的です。使用する際は換気を十分に行い、火気には近づけないように注意が必要です。
また、電気部品にかからないようにスプレーする範囲を絞りましょう。市販のエアコン用洗浄スプレーは、カビを浮かせる成分が配合されているため、初心者でも扱いやすいアイテムです。用途に合わせた使い分けが掃除効率を高めます。

家庭にある道具で、ファンや吹き出し口のカビを安全に掃除可能。

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掃除が難しい部位はどうする? 内部やフィンの対応法
奥にあるフィンや見えにくい内部のカビは、見つけたとしても掃除するのが難しいと感じる人が多いでしょう。無理に手を伸ばすと、破損や故障の原因になってしまうことも…。ここでは、自宅でできる対応と、専門業者への判断基準について整理します。
分解せずにできる内部の掃除法
エアコンの内部に手を入れるのは危険が伴いますが、分解せずに行える範囲での掃除も存在します。掃除機の細いノズルを使って吸引すれば、見えないホコリを取り除くことができます。吹き出し口の奥に届く専用ブラシや、ハンディタイプのエアダスターも便利です。これらは風を送ってゴミを浮かせるため、狭い隙間にも有効。
ただし、部品を無理に押し込むと破損の原因になるため、手の届く範囲だけにとどめるのが無難です。