自分の要求を通そうとする強引さや、相手への配慮の欠如が周囲との摩擦を生み出し、結果として頻繁にキレるという行動につながります。
Summary
- 思い通りにならないとキレる理由には、「自分が正しいと思っている」「劣等感」などが考えられる
- すぐキレる人は気が短く、人の意見を聞き入れなかったり、謝らなかったりする傾向にある
- 接する際は冷静を保ち、境界線を設定して相手の都合のいいように利用されないことを心がける
Contents
思い通りにならないとキレる人…いる?
職場や家庭など、あなたの周囲にも「思い通りにならないとキレる人」はいませんか? 女性100人にリサーチしてみました。
【質問】あなたの周りに「思い通りにならないとキレる人」はいますか?
・いる…27.1%
・いない…72.9%
※アンケートは30~45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数118名。
ワーママ100人に「周囲に思い通りにならないとキレる人」はいますか? と質問したところ、「いる」と答えた人は27.1%。実際にどんな場面でその人のことを「思い通りにならないとキレる」と感じてしまったのでしょうか。体験談も教えていただきました。
体験談
・その人がしていた従来の方法とは違う、効率的なやり方を提案したら怒られた(30代・高知県)
・勝手に筋道をたて、思うようにいかないと逆ギレして態度が悪くなる(30代・千葉県)
・自分の思い通りに仕事が進まないと声を荒げ、不機嫌になる。その仕事に関わった人を否定する(40代・新潟県)
・子どもに対して、いい加減にしろなど自分の感情でキレる夫(30代・広島県)
・職場にいます。その人がミスをして注意すると、勝手に帰ったり言い訳したりして、それでも収まらず機嫌が悪くなり八つ当たりされる(30代・山梨県)
思い通りにならないとキレてしまう人の4つの心理
思い通りにならないとキレる人の行動の背景には、次の4つの心理が関係しています。すぐキレる人に対処するためには、本人が何を考えているのか理解することが大切です。まずは、思い通りにならないとキレる人が抱える4つの心理について確認していきましょう。

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自分の考えがいちばんだと思い込んでいる
自分の考えがいちばんだと思い込んでいる人は、思い通りにならないときにキレてしまうことが。基本的に、自分がいつも正しいと考えているのです。そのため、自分と違う考えに腹を立て、すぐに否定したがります。
そんな人が他者に優しくする場合、どこかで相手からの見返りを期待しているのかもしれません。「感謝してほしい」という期待を抱くなど、なんとも自己中心的な考えをしています。
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自分に都合が悪いことは認めたくない
「自分に都合が悪いことは認めたくない」と考えている人も多いでしょう。自分が間違っていても、周囲のやり方が悪いと非難することもあるほどです。また、日頃から周囲の評価を気にし、弱みを見せたくないと思っています。
常に周囲から認められたいと考え、都合が悪いことが起こっても意見を曲げません。自分の考えを正当化し、無理に押し通そうとするケースもあるでしょう。
気になることはすぐ口に出したい
思い通りにならないとキレる人は、気になることにすぐ口を出したがる傾向も。ただし、意見は建設的なものではなく、不満や文句が大半でしょう。言われた相手の気持ちや空気を考えないため、その場の雰囲気が悪くなることも多々あります。
本人は自分の意見が正しいと考えており、口を出すことが悪いと思っていません。協調性が求められるビジネスの場では、周囲の人が困ってしまうケースもあるでしょう。
相手の優位に立ちたい
プライドが高く相手の優位に立ちたいと考えている人も多いでしょう。これは、周囲の人や物を自分の支配下に置いておきたいという考えの現れです。そのため、職場の人や家族の態度だけでなく、どうにもならないこと、たとえば電車の遅延などに対してもすぐに機嫌が悪くなります。
自分の価値観に固執しているため、たとえそれが冗談でも、他人から否定されるとすぐに怒り出します。すぐキレる人は根が真面目で、融通が利かない人物ともいえるでしょう。
職場や家庭で…すぐキレてしまう人の5つの特徴
すぐキレる人には、以下の5つの特徴があります。特徴をあらかじめ理解しておけば、困ったとき上手に対処する方法も見つかるはずです。ここからは、すぐキレる職場の人や家族に見受けられる5つの特徴をチェックしていきましょう。

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気が短く焦りやすい
すぐキレる人は気が短く、自分の思い通りにいかないとすぐにイライラと焦ってしまいます。その背景には、周囲へのコンプレックスや劣等感が隠れているのです。
自分に自信がないからこそ予定外の出来事に動揺し、早く無事に完了させたいという思いに駆られてしまいます。仕事では周囲の動きが気になり、自分の思う通りに動くよう指示するなど無理を言うこともあるでしょう。
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人の意見を聞き入れない
すぐキレる人は、なかなか人の意見を聞き入れようとしません。なぜなら「自分の考えがいつも正しい」と信じて疑わないからです。自分以外の考えや提案は「怒る」という形でシャットダウンしようとします。
根本的に完璧主義であることが多いため、自分の描くプラン以外を提案されると不安になってしまいます。不安はやがて怒りとなり、周囲の人に向けられることになるでしょう。
自分から謝らない
すぐにキレる人は、何かトラブルがあっても自分から謝ろうとしません。そもそもプライドが高く、自分が人の下に立つことが許せないからです。
自分の誤りに気が付いても、プライドの高さから素直に認められないことも多々あります。誤りを認められないという葛藤が、怒りとなって他者に向けられていくのです。相手が誤りを正そうとしても、怒りで打ち消してなかったことにしてしまうでしょう。
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プライドが高く上から目線
すぐキレる人はプライドが高く、常に上から目線です。違う意見にすぐキレることで自分を正当化し、プライドを保とうとしています。つまり、キレることは自分を守る行為でもあるのです。
プライドの高い人にとっては、自分のやり方がいつもベストです。そのため、他者からの提案も聞き入れず、周囲の人を叱責して思い通りに動かそうとします。
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わがまま
わがままな性格が根底にある人は、自分の欲求や期待が少しでも満たされないと、強い不満や怒りを覚えやすい傾向にあります。周囲の状況や他者の気持ちを考慮するよりも、自分の気持ちが最優先されるため、些細なことで感情が爆発的に表出し、キレてしまうことがあります。
また、わがままな人は、自分が特別扱いされることを当然だと考えがちです。そのため、思い通りにならない状況に直面すると不当な扱いを受けていると感じ、怒りという形で相手を攻撃することがあります。

思い通りにならないとキレてしまう人への対処法3つ
思い通りにならないとキレる人と接するときは、以下の3つの対処法があります。職場の人や家族などで、何かとキレやすい人と常に接していると、大きなストレスを抱えてしまうもの。相手とのトラブルを回避するためにも、正しい対処法を知っておきましょう。

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怒りを受け流す
思い通りにならない人の怒りは、上手に受け流しましょう。すぐにキレる人は、自己中心的な考え方で周囲を叱責します。理不尽だと感じる怒りには、まっすぐ対処する必要などありません。怒られているときは正論に聞こえていても、あとあとよく考えると筋が通っていないことも多々あります。

反論すると怒りに火を注ぐケースもあるため、受け流しながら聞くようにしましょう。