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WORK 職場の悩み

2025.12.13

「価値観」とは? 意味を分かりやすく解説!人間関係を円滑にするヒントも

価値観とは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか?基本的には物事に対して人の考え方を示す言葉で、人生観や仕事観などの意味も含みます。価値観の異なる人とうまくコミュニケーションを取る方法や、相手の価値観を受け入れる方法を紹介します。

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Summary

  • 「価値観」の意味は、物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断のこと
  • 価値観は異なるものであると同時に、変わっていくものと念頭に置き、相手を理解しようとすることが大切
  • 価値観の押し付けは、トラブルになりやすいので、相手の価値観を認めた上で、自分の価値観を伝えよう

価値観とは?

「価値観の合う人がいい」「あの人とは価値観が合わない」のように使う「価値観」。この「価値観」が意味することを説明できる人はそれほど多くないかもしれません。今回は「価値観」について、言葉の意味や使い方などを見ていきます。

また、「価値観」と似ている「人生観」「仕事観」についても、それぞれの意味を紹介します。後半では、価値観が異なる場合の対処法に触れます。

価値観の意味

あらためて、「価値観」を辞書で調べてみました。

かち‐かん〔‐クワン〕【価値観】
物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断。「―の相違」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

人生に何を求めるのか、どのように仕事に取り組むのか、パートナーとなる相手に何を望むかは、人それぞれ。さらに言えば、どう生きたいのか、いかに死ぬのかといった「死生観」も、価値観により変わるのです。

働く女性

物事の評価は、何を基準とするかで変わります。この基準に影響するのが、個人の持つ価値観です。

階段を登る人
(c) Adobe Stock

人生観、仕事観とは

人生観と仕事観についても、意味を見ていきましょう。

「人生観」とは、人生に対する見方のこと。人生の目標や意味、価値などを指します。「仕事観」は、仕事に対する見方のこと。いかに仕事に取り組むのか、仕事に何を求めるのか、などを指します。

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「価値観」という言葉の使い方と例文

ここからは「価値観」という言葉の使い方を見ていきましょう。よく使うフレーズごとに、例文とあわせて紹介します。

価値観の違い

価値観という言葉を使う際にもっとも登場するフレーズの一つです。自分と優先順位や選ぶ基準が異なる状態を「価値観の違い」と表現します。ビジネスシーン、結婚やパートナーに関連することで用いることが多いでしょう。

【例文】

・お金に対する価値観が違うと、一緒には暮らせないかもしれません。
・新プロジェクトのメンバー選定は難航しており、価値観の違いからチームとしての方向性がなかなか定まらない。

価値観を広げる

「価値観を広げる」もよく使うフレーズです。自分の価値観に固執せず、さまざまな考えや基準を得ることを意味します。

【例文】

・価値観を広げると、人生はより豊かになると考えています。
・他部署との交流会は、自分とは異なる視点を知り、自身の価値観を広げる良い機会だ。

価値観の押し付け

「価値観の押し付け」が意味するのは、自分の考え方や基準を他人に受け入れるよう無理強いすることです。「価値観の押し付けはよくない」など、その行為を批判する際に使うことが多いでしょう。人間関係のトラブルになる原因の一つともいえます。

【例文】

・そうやって、すぐに自分の価値観を押し付けるから、相手と揉めるんだよ。
・上司は部下の意見を聞き入れず、自分のやり方を唯一の正解として価値観の押し付けを行っている。

価値観の具体例

価値観という言葉は、仕事や子育て、ライフワークバランスといった幅広いジャンルで使用されます。価値観は人それぞれですが、参考までに各ジャンルにおける価値観の具体例を紹介していきます。

仕事における価値観の具体例

仕事における価値観の具体例は下記の通りです。仕事に対する価値観は、キャリアプランの選択や仕事探しの指針となります。人によって重視する点は異なり、これらの価値観を複数持ち合わせていることもよくあります。

仕事における価値観の具体例

・挑戦志向:未経験の分野や難しい課題にも積極的に取り組み、自身の成長を求める。
・キャリアアップ志向:役職や給与の向上を目標に、成果を出し、責任ある立場を目指す。
・安定志向:会社の安定性を重視し、一つの場所で長く働き続けることを望む。

ライフワークバランスにおける価値観の具体例

ライフワークバランスにおける価値観の具体例は下記の通りです。これらの価値観は人それぞれ異なり、どれが正しいということはありません。仕事の状況やライフステージによっても、変化していくものです。

ライフワークバランスにおける価値観の具体例

・プライベート重視:定時で仕事を終えて仕事とプライベートの境界を明確にし、休日はしっかりと休む。
・趣味や自己成長重視:資格取得や語学学習など自己投資を行い、好きなことに没頭する時間を確保してリフレッシュする。
・家庭・家族重視:子育ての時間や家族と過ごす時間を何よりも大切にする。

子育てにおける価値観の具体例

子育てにおける価値観の具体例は下記の通りです。これらの価値観は、家庭ごとに異なり、どれが正解というものではありません。また、ライフステージや子供の成長に合わせて変化していくこともあります。

子育てにおける価値観の具体例

・独立性を尊重する:子供が自分で物事を判断し、解決できるようにサポートする。
・教育を重視する:習い事や塾に積極的に通わせ、学力の基礎を固める。
・社会性を育む:社会のルールやマナーを教え、他者への敬意を持つ心を育てる。
・健やかな心と体を育む:外遊びや自然体験を通して、五感を養い、健全な心身の発達を促す。
・ありのままを受け入れる:子供の個性を尊重し、個性や才能を伸ばすことを第一に考える。

対人関係における価値観の例

友人や知人といったプライベートでの対人関係における価値観の具体例です。これらの価値観は、人間関係の築き方や、どのような人を「良い友人」と見なすかにも影響します。自分と異なる価値観を持つ人との関係を築くには、お互いの価値観を理解し、尊重することが重要になります。

対人関係における価値観の具体例

・信頼と誠実さ:相手との約束や取り決めを大切にし、言動に責任を持つ。たとえ困難な状況でも、嘘をつかず正直に話す。
・積極的な意見交換:自分の意見もはっきりと伝え、健全な議論を交わすことを好む。
・共感と傾聴:相手の話をじっくり聞き、感情に寄り添うことを重視する。
・公平性:すべての人に対して平等に接し、特定の人をひいきしない。
・ポジティブな影響:相手を励ましたり、成長を促したりするような、前向きな関係を求める。

恋愛関係における価値観の例

恋愛においては、これらの価値観が合わないと「価値観の違い」を感じ、関係が難しくなることがあります。しかし、すべての価値観が一致する必要はなく、違いを認め、尊重し合う姿勢が大切です。

恋愛における価値観の具体例

・お金の管理:デート代や生活費をどのように分担するか、貯金や投資に対する考え方。
・贈り物の考え方:誕生日や記念日に高価なプレゼントを贈るか、手作りのものを好むか。
・結婚の有無:結婚をしたいか、いつ頃までにしたいか。
・愛情表現:言葉やスキンシップで愛情を伝えたいか、お互いの存在を尊重するだけで良いか。
・休日の過ごし方:アクティブに過ごしたいか、家でゆっくり過ごしたいか。

【実際の体験談】価値観は変わった出来事やきっかけは?

人の価値観はずっと同じものではなく、ある出来事や経験によって変わっていくものです。ここでは、実際に自分の価値観が変わったという出来事やきっかけの体験談エピソードを紹介します。

【episode1】上司からの言葉で仕事に対する考えが変わった出来事

ショートカットの女性のシルエット

Sさん(36)

新卒で入社した頃、私は「仕事は完璧にこなして当たり前」という価値観を持っていました。初めて任された大きなプレゼンの資料作成では、徹夜で完璧なものを作り上げたつもりでした。u003cbru003eu003cbru003eしかし、本番直前に上司から「君の資料は完璧かもしれないが、相手に何を伝えたいのかが全く見えてこない」と厳しく指摘されました。私は自分の努力が報われず、悔しさと共に戸惑いました。その時、上司は「仕事は自分一人で完結するものではない。相手にどう伝わるか、どう役に立つかを考えるのがプロだ」と諭してくれました。u003cbru003eu003cbru003eこの経験を通して、私は「自己満足の完璧さ」ではなく、「相手の心に響く価値」を創造することこそが真の仕事である、という価値観に変わりました。

【episode2】「完璧な親でいよう」という呪縛から解放された出来事

ショートカットの女性のシルエット

Kさん(40)

長男が小学校に入学したばかりの頃、私はPTA活動や習い事の送迎など、すべてを完璧にこなそうと奮闘していました。仕事も忙しく、心身ともに疲弊していた私は、ある日、些細なことで子どもを強く叱ってしまいました。u003cbru003eu003cbru003eすると、子どもは泣きながら「ママ、最近ずっと怒ってるね」と言いました。その言葉を聞いて、私はハッとしました。完璧な親になろうとするあまり、子どもに笑顔を向けることを忘れていたのです。u003cbru003eu003cbru003e私は完璧な親になることよりも、「ありのままの自分」でいることを大切にしようと決めました。家事や仕事で完璧を目指すのをやめ、子どもとの時間を笑顔で過ごすことを優先するようになってから、私自身も子どもも気持ちが楽になりました。

夫婦間で問題となりやすい価値観

人間関係において、しばしばトラブルになるのが、価値観の違いです。ここからは、価値観の違いが夫婦にどのような影響を及ぼすのかを見ていきましょう。

パソコンを使う男女
(c) Adobe Stock

価値観のズレや不一致

すべての価値観が合致するという夫婦はいないでしょう。価値観にズレがある、価値観が合わないというのは、当たり前のこと。そう理解していても、価値観の違いがトラブルに発展することは少なくありません。

たとえば、夫婦のお金に対する価値観が違うと、トラブルになりやすいでしょう。「毎日楽しく暮らせればいいので、貯金をする必要はない」と考える人と、「倹約し、将来のためにしっかりと貯金をすべき」と考える人とでは、お金の使い方がまったく変わりますよね。夫婦が一緒に生活する場合は、この違いが大きな影響を及ぼすことが多いです。

仕事や趣味、子供に対する価値観も同じ。価値観が異なると、取る行動が変わりますから、「相手が理解できない」「相手の考え方はおかしい」といったことにつながるのです。

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