人を見極めるために話しやすい空気を作り、距離を縮めようとするのです。
Summary
- 人によって態度を変える人は、いつも笑顔で愛想が良く、自分の本音は話さないなどの特徴がある
- 周囲にいる場合は、悪い影響を受けそうなら距離を置いて、個性だと考えるのもひとつの方法
- 実は、人に合わせて言葉や態度を変えるのは誰にでも備わっている感情。それを理解しておくとよい
Contents
人によって態度を変える人の特徴とは?
人によって態度を変化させる人には、どのような特徴があるのでしょうか。その特徴をくわしく見ていきましょう。

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心の内は見せない
人によって態度を変える人は、基本的に本音を話しません。心のうちを見せないのは、そもそも人のことを信頼していないからです。他人に対して心を開くことはないので、友達が少ないのもひとつの特徴だといえます。
また心のうちを見せずに人に接しているため、本来の自分がわからなくなっている人も多いようです。その結果、表面的な人付き合いしかできずに自分の周りから人がどんどん離れていきます。
いつも笑顔で愛想が良い
人によって態度を変える人は、常ににこやかで愛想が良い特徴があります。なぜなら、どこに良い出会いがあるかわからないからです。初めて会う人は、まず自分に利益がある人かを見極めようとするでしょう。
コミュニケーション能力も高いので、第一印象は良いイメージを相手に与えます。ただ、付き合ううちに利益がないと判断した人には今までとまったく異なる接し方をするのも特徴。相手からするとたまったものではなく、一気に悪い印象へ変わることも多いようです。

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上司や先輩に好かれる
相手によって態度を変える人は、上司には好かれる傾向があります。なぜなら、損得を察知する感覚に優れていおり、仕事で成果を上げることが多いからです。また、取引先とのコミュニケーションもうまいので、大きな商談が次から次へと決まることも。
さらに社内で押さえるべき人物も的確に見極められるので、自分の立場を上げるために媚びを売るような態度を取れます。その結果、上司や社長に一目置かれる人も多いようです。

ただ一方で、同僚や部下にはあたりが強くなりがちで、嫌われることも少なくありません。
好き嫌いがはっきりしている
相手によって態度を変える人は、好き嫌いが明確なので人間関係がシンプルになる傾向があります。たとえば、好きだから優しく接したり嫌いな人は雑に扱ったりするのです。言い換えれば、とてもわかりやすい人ともいえます。
ただ、根本的に自分に利益がある人としか付き合おうとしないことに変わりはありません。また、好き嫌いが急に変わることもあるので、その態度の変化に戸惑いを感じる人も多いようです。
心に余裕がない
夫婦関係や育児、お金などの問題を抱えており、さまざまなプレッシャーから心に余裕がないことも大きな特徴のひとつです。なんとか仕事を成功させなければいけないと必死で行動しているため、人によって態度を変えている場合があります。
自分の利益を追求していることに変わりはありませんが、周りが見えず自分のことだけで精一杯になっているのでしょう。なかには、周りの視線をある程度理解できている人もいますが、仕事のためと割り切って行動していることも多いようです。
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人によって態度を変える心理を理解しよう
相手によって態度を変える人には、どんな心理や気持ちが隠れているのでしょうか。コロコロ態度を変える人の心理について見ていきましょう。

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人から馬鹿にされたくない
相手を見極めて態度を変える。その裏には、周りの人から馬鹿にされたくない気持ちがあります。周囲から馬鹿にされたくないのは、周りの人より下の立場になりたくないという心理によるものです。
立場が上の人に媚を売って気に入られることで、自分も上の立場にいると認識できるため、都合の良い相手には甘い態度で接します。逆に、自分から見て下の人には一定の距離をおき、同じ立場ではないことを証明しようとするでしょう。
一度下の立場になると人から見下されると思っており、そこに留まっていると幸せになれないと考えています。

その結果、下の立場だと判断した人にはあたりが強くなることもあるようです。
自分に利益があるか試している
相手によって態度を変えることを、自分にメリットがあるか見定めるための手段として使っているケースも少なくありません。まずは良い顔をして接近し、自分に利益がないと判断すると態度を一変させるのです。
ただ一方で、相手と良い関係を築くことで自分にメリットがあるとわかると、全力で仲良くしようとします。人によって態度を変える人は、打算的で人間関係においても損得勘定で動くところがあるでしょう。
根本的に人を信頼していないので、本心で仲良くなりたいわけではありません。しかし、〝自分に利益があるなら仲良くしたほうがこの先得だろう〟という心理が働くのですね。
人間関係を割り切っている
人によっては、そもそも人間関係を割り切って考えている人も多いよう。人からどう見られるかを常に意識して、自分が生き残るためには必要と割り切って態度を変えています。 ビジネスにおいて、会社に利益をもたらす人を丁寧に扱うのは当然のことですしね。
ただ、それが当たり前になると純粋に誰かと接するのが馬鹿らしくなり、損得勘定で行動を起こすようになってしまう人もいます。

感情的に行動することもなく、常に冷静に分析し対応できるので、周りから恐れられる存在となることも少なくないようです。
安心感を得たい
態度をコロコロ変える人は、安心感を得たい気持ちがあります。特に競争が激しい会社では、弱い者は生き残れないと考える人も多く、この恐怖心が常に根底にあるのです。 そのため、会社で自分より下の立場の人がいると安心できるのでしょう。
社長や上司など上の人には相手を喜ばせるような態度で接し、自分の立場を危うくする人にはマウンティングをとって攻撃的に接する場合もあります。 ただ、このような人が周囲に好かれることはほとんどなく、孤立する人も多いでしょう。

度が過ぎると社内に味方がいなくなり、会社で居場所がなくなることもあります。